スキンシップ係=おっぱいを押しつけられるだけでお金がもらえる素晴らしい仕事
新作投稿開始します。よろしくお願いします。
朝。通学の時間。
制服姿の俺は近隣では知られた豪邸にいた。
「道広くん、おはようございます♪ 今日もよろしくお願いいたしますね♪」
高級旅館と見まがうばかりの屋敷の玄関から出てきたのは、ただならぬ気品を漂わせるお嬢様、扇山琴音さん。俺の一歳上だ。
艶やかな黒髪、ぱっちりした瞳、都内有数のお嬢様学園の制服に身を包んだその姿は、本来、俺が近寄ってはいけないレベルだ。
そもそも、俺が今この場所にいることがおかしい。
扇山家は、地元の名士でありいくつもの会社を経営している。さらには、一族の者から国会議員や地方自治体の首長を輩出しており、文字どおり地元政財界に君臨している名家中の名家だ。
そんな地元では絶大な力を誇る扇山家のお嬢様が――。
「ぎゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♪」
いきなり俺のことを正面から思いっきり抱きしめてきた!
こちらの背中に両手を回して、これでもかと密着してくる!
おっぱいがめちゃくちゃ当たってる! 当たりまくる! あああああ!
シャンプーのよい香りがするだけでなく黒髪がサラサラとこちらの首筋をくすぐる!
心拍数が上がる! 心臓に悪い!
「ふわぁ~~~~~~~~~♪ 至福ですぅ~~~~~~~~♪」
そんなこちらの心情をまったく気にすることないマイペースで琴音さんは思うさま身体を左右に揺さぶって俺を堪能していた。
俺は……色々な意味で耐え続ける。
健全な青少年男子にとっては刺激的すぎるが、それでも心を石のようにしてスルーする。
「ふぅう♪ 満足です♪ ……あ、あのっ。次は頬ずりしてもよろしいでしょうかっ?」
一度身体を離して満足げな吐息をついた琴音さんだったが、瞳をキラキラさせてそんなことを訊ねてくる。
正直、それはキツイ。いや、嬉しいのだが、俺の理性的にキツイ。
しかし、それを拒絶するわけにはいかない。
なぜならば――これが俺の仕事だからである。
「……ど、どうぞ」
「ありがとうございます♪ それでは失礼いたしますね♪ すりすりすり~♪」
琴音さんは、俺の顔にほっぺたを押しつけて頬ずりしてきた。
あっ、あっ、あっ……や、柔らかい! 柔らかすぎる!
やばい、理性が……うぐぐ! 耐えろ、耐えるんだ、俺!
「さらに、ぎゅ~~~~~~~~~~~~~♪」
「うあぁあ」
密着ハグ&頬ずりという反則技によって俺の意識は飛びそうになった。
も、もうだめだ……こ、これ以上は!
「……お嬢様、お時間でございます」
そこで琴音さんの後方に控えていたメイドさんが声をかけてきた。
「……あら、もうお時間ですか。もっと道広くんを堪能したかったのですが……」
本当に残念そうに俺から体を離し、シュンとする琴音さん。
琴音さんは笑った顔だけでなく落ちこむ表情も綺麗だからドキドキしてしまう。
「道広くん、今日もありがとうございました♪ おかげで本日も頑張れそうです♪」
「……お、お役に立ててよかったです……」
朝からかなり消耗したが、俺は仕事を果たすことができたようだ。
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