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不信感しかない夫。

作者: 七瀬







私の夫は? 週末になると家に帰って来ない。

夫が言うには、、、?



『週末は? 仕事の関係で、徹夜で仕事をしないといけないんだ!

君には、申し訳ないけど? 一人でお留守番できるよね?』

『・・・仕事なら? 仕方ないわね! 淋しいけど、1人でお留守番

してるわ! だから、早く私の所に帰ってきて!』

『あぁ! 勿論さ~! 君に会うために早く帰るよ。』

『うん!』





彼と私は付き合って、直ぐに結婚して。

私たちのラブラブの生活が待っていると思っていたわ!

でも、徐々に彼が週末に何をしているのか? 気になるように

なってしまった。


それに、彼には隠し事も多くあってね。

どんな仕事なのか? 何をしてるのか? 何処まで行っているのか?

何一つ! 私に教えてくれないの!

ただ、ちゃんと生活費として! 月に30万円を私に手渡しで渡して

くれるから、今まで疑う事なく彼に着いてきたの。

彼は何者で? 私に隠れて何処で何をしているの?







・・・彼は? それ以外は凄くステキな男性でね!

私と付き合っていた時も、私の誕生日には? 高級レストランを予約

してくれて、100本の赤いバラを私に誕生日プレゼントでくれるわ!

彼は、“私をお姫様のように扱ってくれるのよ!”

結婚してからも、凄く優しくいつも私の事を気にかけてくれるの。

彼と居ると? 私が幸せになれるのよ!

彼はいつも前向きで、笑顔で私の背中を押してくれる優しい私の夫。

でも? 彼の事が好きだから、いろいろと気になるの。

私は、週末彼が何処で誰と何をしているのか? 確かめる事にしたの!





 *



何時ものように、週末彼を家から見送った。


『じゃあ! 行ってくるよ。愛しているミサ!』

『私も愛しているわ!』

『月曜日には、帰って来るから戸締りしっかりしないとダメだよ。

それと? 変な奴が来たら、絶対に家に居れないように、、、!』

『分かってるわ!』

『僕は、君の事が心配なんだよ!』

『えぇ! そうね!』

『じゃあね!』

『うん!』




彼と私はハグをしてその後キスを交わし彼は家を出ていった。

私は、こっそりと彼の後を着けていく。

彼は歩いて5分の所にある最寄りの駅から、電車に揺られて1時間。

駅を降りて今度は、バスに乗り換えた。

20分ほどバスに乗って降りると? 彼はあるバス停で降りたわ。

私も、彼に隠れて一緒に降りる。

着いた場所は? 大きな施設のような場所だった。

彼は、迷うことなくその施設に普通に入って行ったわ。

私も後ろから着いていく。

彼は、1つのある部屋に入っていったの。

私は、彼の後を着いてその部屋に私も入っていく事にしたわ。

私も、【覚悟】を決めたの!

彼の“隠している事がどんな事であっても受け止めると!”

どんなモノを見ても、私は彼を愛しているし許すと決めたわ!





・・・でも?

その願いは、叶わなかった。

だって! 彼は、別人になってしまったから。

“彼の本当の姿を私は見てしまったのよ”




寝たきり状態で髪も鬚もボサボサの彼が本物の彼だった。

話す事もできない、、、。

私の目の前に居る彼は、寝たきり状態の彼に吸収されていったの!

本体は、この寝たきりの老人だった。

彼の意識が、私の知っている夫を創り出していたのよ。

でも? どうして?

ここは、後から聞けば? いろんな実験をしている場所だった。

私の夫は、存在していない人。

私は、ガッカリして肩を落としてしていると、、、?

そこに、白衣を着た医者らしき人が現れたわ。



『・・・貴女は? ここで、何をしてるんですか?』

『あなたこそ! 私の夫を元に戻してください!』

『・・・貴女が、彼の奥さんでしたか。』

『この寝たきりの人は? 誰なんですか? 私の夫は、何処に

行ったんですか?』

『・・・・・・』

『夫を私に返してください!』

『・・・スミマセン、貴女の旦那さんは月曜日には帰って来ます。

わたしからは、これ以上! お話しする事ができないんです。』

『・・・そんな! 彼は、私の夫は? この人は、誰なんですか?』

『落ち着いてください奥さん! 旦那さんは必ず! 貴女の所に帰って

来ますから! 取りあえず、ここは帰ってください!』

『・・・・・・』





私は、しぶしぶ納得出来ずに家に帰ったわ。

週末を終え、夫が家に帰って来てから話をする予定だったのに!?

その前に、黒服のスーツ姿の男性が私たちの家を訪ねてきた。

私はドアを開け、男は? 【旦那さんの事でお話したい事があります】

と言ったので、家に入れると、、、?

私の目の前で、眩い光が目に飛び込んだ!

その後の、私の記憶はその日あった事を何一つ憶えていないない。

夫の隠していた事も、あの時見たモノも、何も憶えていない。

私は、普通に彼を出迎えたわ。



『お帰り! お仕事大変だったでしょ? ご飯にするそれとも疲れて

るなら? お風呂に入る?』

『疲れてないよ! 君が朝ご飯を作ってくれているなら? 一緒に

朝食を食べようか!』

『うん!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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