橙色のすべて
二度目の恋は
哲学の味
標準的な意味で
進歩する時計の針と
なんとなく赤い鉄塔が
わるい夕焼けの餌食
かなしみは
よろこびのふりして歩いてる
そんなこと知らないでいるうちに
神様なそぶりで微笑んだよ
恋はここからはじまる
なにがあっても
すてきな恋に
ゆっくり惹かれていく
そしてすべてきみに収斂するの、橙色のすべてが!
加速するのは
かなしみたくないから
ただの制服を着て
あたらしいわたしになる
まっさらな色に染まる
そういうたぐいの
哲学な期待
そしてすべてきみに収斂する
橙色のすべてが