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謎の違和感と高校生活終了のお知らせ

笑ってときめくようなラブコメにしようと思ってます。達也の気持ちになって考えるとかなり楽しいの思うので、是非読んで下さいm(*_ _)m

はぁ…つまらん…。なんで人生ってゲームはこんなにつまらないんだ…

この際人生をギャルゲーとして考えて真面目にフラグを立ててみようか。などと心の中で冗談を言っていた。


俺はもう4年目になる通学路の電車の中でこんなことを考えていた。春休みの間は毎日ゲームしてアニメ見てゴロゴロしてすごい楽しかったのに学校に行く途中でこんなに悲しくなるとは自分でも驚愕だ。


ちなみに俺が通っていた中学は中高一貫の男子校だ。だから入ったのになぜか俺が高校に上がる年から共学化してしまった…


女子と話したくない(話せない)からわざわざ受験して入ったのになんで共学化するかなぁ。


などと考えていたら学校の最寄り駅に着いた。着いた瞬間同じ制服の女子という明らかに違和感を放っている存在を感じた。


その後なんとか学校に着いて名簿を確認したら俺は2組だった。校舎も中学の頃と同じだし女子以外は何も中学と変わらないから大丈夫だろと心のどこかで安心していた。安心した気持ちで2組の教室に向かった。でもそれは間違っていた。


確かに女子の存在以外は中学とほとんど変わらない。だがその女子の存在が問題なのだ。非常に残念なことに俺の名前は青葉達也。名前でわかると思うが出席番号はいつも若い方だ。今年は1番になってしまった。しかも隣の席も後ろの席も女子…もちろん3年間女子と会話してない俺が急に話せるわけない。この時全て悟ったんだ。

俺の高校生活終わったなぁ…と。






おはよう!隣の席だね!1年間よろしく!」

と笑顔で声をかけてきたのは隣の席の岩倉美波さんだ。それに対して俺は

「お、おはよう…よろしく…」

と縮こまって返した。なんだかそんなコミュ障返答しか出来ないこっちが申し訳なくなった。


そんなやり取りが終わったあと俺は上着を椅子にかけようと後ろを向こうと思った。でも考えると後ろも女子だ。恐る恐る後ろを向いたら、その時後ろの女子は運良く読書をしていた。

「はぁ…助かった…」と心の中で思って上着をかけた。


その15分後くらいに先生が入ってきて、

「みなさんの担任になる田中だ。1年間よろしく頼む。早速だがまず入学式だ。自己紹介は帰ってきてから行う!とりあえず出席番号順に廊下に並べ。」

と言って田中は廊下に出た。


その後ここ、山色高校の良さをひたすら校長が話すのを聞くという苦行の入学式が終わり、自己紹介が始まった。


「俺は田中翔太だ。今年からこの学校の教師になったから分からないことも多いがこれから宜しく。」


「では次は出席番号1番の青葉から順番に行くぞー。」


はぁ…これだから1番は…と思いながらもいつも通りオタ隠し版自己紹介をした。


「えーと、青葉達也です。入る部活はまだ決めてません。山中から上がってきました。1年間よろしくお願いします。」


山中とは山色中学のことで、いわゆる付属高生の事だ。女子と話せない、いつも群れてる、1人じゃ何も出来ない、成績が悪いなどの理由で山虫といわれてよくバカにされる。


「よろしくな!はい次ー。」

田中はすぐに回してくれるから助かる。


後ろの女子だ


「有馬美咲です。よろしくお願いします。」


こいつの自己紹介はとても嫌そうで、本人も素早く終わらせたのだろう。なぜか分からないが自分と同じ感じがした。オタクっぽいというかなんとも言えないが同じオーラを感じた。


「よろしく!はい次ー。」

この後も色々な自己紹介が続いたが印象に残ったのは岩倉美波さんの


「岩倉美波です!高校生らしいことを高校でしていきたいと思ってます!キラキラした毎日にしたいです!よろしくお願いします!」


という文章だった。


なんか陽キャ感凄くて特に苦手なタイプだと思った。しかもキラキラした毎日って痛すぎて吹き出しそうになった。笑


他には「宇野優美子」という隣のうしろの女史が

「宇野優美子です!すごい田舎から2時間かけてきてます。でも頑張ってます!朝は苦手なので電話してくれると助かる!!常時彼氏募集中です!頭良くて運動できてイケメンな人お願い!」


とかいう頭のおかしい自己紹介の記憶はハッキリしている。


彼氏彼女なんてなんのメリットもないのになんで作ろうとするんだろうか。俺にはまだ理解出来てない。

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