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チンアナゴの黙示録

作者: サブ麻酔
掲載日:2015/12/08

久しぶりに短編です。

冬に海の話って季節はずれかなぁとも思いましたが、漁に出かけることならあるはずなので。

 知ってると思うけどね。

 あの細長くて砂に埋もれた魚をさ。

 決してあの魚を引き抜いちゃあいけないよ。


 ついさっきのことだね。

 僕は海にいるんだよ。

 もぐって貝を捕ってたんだよ。


 そしたらさ。

 砂底からさ。

 細長い魚が飛び出てたんだよ。


 出てくるかと思ったんだけどね。

 巣に出たり入ったりするばっかりでさ。

 ちょっと苛々しちゃうんだよ。


 だから僕はさ。

 そいつをつかんでさ。

 引きずり出しちゃったんだよね。


 そしたらさ。

 ちょっとさ。

 何て言ったらいいのかわからないんだけどさ。


 芋づるみたいにさ。

 ヒトとかもっと色々なやつがさ。

 魚の先にいっぱいいたんだよね。


 僕はさ。

 見ちゃいけないものをさ。

 見ちゃったんだよ。

 

 

 そんなことしたせいでさ。

 僕はもうこの世界とお別れみたいなんだよね。

 君は見えないかもしれないけどさ。


 さっきの魚やヒトがさ。

 足にしっかりしがみついてね。

 少しずつ砂に沈んでいくんだよ。


 だからさ。

 最後に僕が言うことをね。

 聞いてほしいのさ。


 あのね。

 決して引き抜いちゃあだめって言ったばかりなのにね。

 君の手にあるその魚は何なのさ。


 君も一緒だよ。

 魚の先にあるモノを見ちゃったからさ。

 僕と君はこの世界とお別れなんだね。

 

 またね。

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

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