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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

恋人が某パズルゲームにはまったようだ

作者: 秋山

某パズルゲームが流行りはじめたころに書いた話です・・・(笑)

「ちょっとおっさーん。ねーーーえ、きいてんのーーー」


「ちょ、ちょっとまって…!もうすぐここクリアできるから・・・!!」


「・・・。」


…もう知らねー。


ぷい、とそっぽを向いてテレビをみてるふり。

ほんとは全然内容なんて頭にはいらないんだけど。

原因は恋人であるこのおっさんが最近某パズルゲームにはまってるから。


おっさんは機械音痴で、まぁ仕事上パソコンを使うことは必須だからなんとかやってるみたいだけど、

ゲームとかはからっきしダメ。

そんなおっさんがなんで急にパズルゲームなんてやりだしたのかさっぱりわからん。

まさか職場の若いやつに触発されたりしたんじゃなかろうか…。


そんなことを考えながらぼーっとしていると、ふいに視線を感じておっさんを見る。


「なに。もうゲームはいい訳?」

ちょっと刺々しくなってしまった。


するとおっさんは「すねてるの?」と言ってくすりと笑う。

ぐぬぬぬ・・・むかつく。


「別にー。」

・・・さみしくなんかないんだからねーっだ


「いつもと逆だね。」


おっさんが言った言葉に、思わずはぁ?と眉をひそめる。何が逆なんだ。


「いつもは君がライン?だっけ。ずーっとケータイいじってるから。

たまには僕だって、と思って。」


おっさんはそう言って照れた。なぜ照れる。ちくしょうかわいいおっさんめ。


「じゃあなんでパズルゲームなわけ?」


だって、とおっさんは言う。


「僕が早々にボケたら君困るでしょ?

たまには脳の運動しないと!」


相変わらずしっかりしているのか抜けているのかわからないおっさんだな。

別に年だって10しか変わらないんだからそんな心配しなくても…


あきれていると、おっさんは近くに寄ってきて、ぎゅ、とおれを抱き締めてきた。なんだよ。それでおれの機嫌がなおるとでも…

「ごめんね?」

「…。」

「不機嫌でもかわいいね。大好き。」


おっさんか大好きとか言ってんじゃねーよ。いっつもにこにこしてさぁ、


ほんと、かわいい、おれだけのおっさん。


おれくんは20代でおっさんは30代です。そんなにおっさんじゃないです。

いつも年上の包容力見せてくるおっさんにきゅんきゅんさせられすぎてムカついたおれくんがおっさんと呼んでいます。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんて可愛いおっさん……! キュンキュンしました。素敵なお話をありがとうございます!
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