第六話:脱獄その一
ソラとジンは、ガクの出した課題をこなすことが出来るのか???
ソラとジンは刑務所脱獄計画のために、必要最低限の水と食料を持った。
ガク
「よし、俺は先に外出てるから、頑張って出てこいよ。」
そういってガクはワープでその場から消え去った。
ソラ
「よし、じゃぁ俺らも行きますか!」
ジン
「まずドアをぶち破るか。」
ソラ
「まて、それじゃぁ破壊音で警官にバレちまう、こういうのはバレずに脱獄した方が身のためだ。」
ジン
「となるとどうやって脱出しようか‥‥」
ソラ
「俺にいい考えがある」
ジン
「その方法ってなんだ?」
ソラ
「それはなぁ‥‥」
ソラはジンの耳元でその内容を誰にも聞こえないように言った。
ジン
「う〜ん、多分大丈夫じゃないかな。ちょっと練習させて。」
そう言ってジンは自分のリングを強く握って楕円形にし、こう言った。
ジン
「ラージ!」
すると、そのリングは縦長に大きく伸び始めた。
ジン
「うぉぉ、成功した!」
ソラ
「これで準備は整ったね。」
ジン
「早速作戦実行しますか!」
するとジンはいつもドア付近をウロウロしている見張り役の人に向かってドアの隙間からラージをした。
実はこの見張り役の人の後ポケットにはこの部屋の鍵を持っているのだ。
ジンはリングを徐々に伸ばしていき、鍵を取ろうとした。
鍵とリングの距離は段々と近くなり、ついに鍵を取った。
ソラ
「よし!このまま戻して鍵開けようぜ!」
ジン
「分かった。」
ラージをもとの大きさに戻していき、ジンは鍵を開けた!
二人はさっさと部屋から脱出した。
とりあえずある道を通ったが出口が分からない。そしてかれこれ20分たった
ソラ
「いつになったら出口着くんだよ‥‥」
ジン
「多分‥‥もう少しだと‥‥」
次の角を曲がった時突然前に大柄の警官にジンはぶつかった。
警官A
「何やってるんだぁ‥‥ちょうどいい、さっき会議でお前らの死罪が確定した、今ここで葬ってやる!」
警官は銃を取りだし一発打った。
その銃弾はソラのこめかみをかすった。
ソラ
「痛っ」
ジン
「大丈夫か!何だあの武器は?」
ソラ
「分からないけど当たったらかなりのダメージがくると思う。」
警官A
「ワァッハッハッハ、銃に勝る武器など無いわぁ!」
ソラ
「ならこれはどうだぁ、ピッチリング改!」
ジン
「改?」
ソラの投げたリングが警官へと向かう。
警官
「何だそのヘナチョコブーメランわぁ」
警官が笑っている間にリングは警官に網スピードで突進する。
警官A
「こんなちっぽけなもんは、簡単に避けれるぜ!」
警官は言葉の通り横へズレて回避しようとした。しかし‥‥
ソラ
「ラージ!」
この言葉を放った途端、リングは一気に大きくなり、横へ避けた警官をも巻き込んだ。
警官A
「うわぁぁぁ〜」
警官はその場で倒れたが、最後の力を振り絞り無線を手にしこう言った。
警官A
「緊急事態発生、天使2名が逃走、1名は未確認。」
警官はそれを言い終わりその場で気を失った。