第五話:次の試練
ソラとジンは、ガクの教えもあり、なんなくラージを習得した♪♪
ソラ
「ラージ!ラージ!」
波の音にも負けずに唱える。しかしソラのリングは全く動じない。
ガクは仕方なくソラにヒントをあげた。
ガク
「ソラ、リングってのは体の一部なんだ、だからお前が焦るとリングを発動しにくくなる。」
ソラ
「そういうことか‥‥分かったよ!」
そう言うとソラは深く深呼吸をした。
ソラ
「ラージ!」
すると‥‥とても大きなリングになった。
ガク
「おいおい、こんなにでかいリング作れんのかよ‥‥」
ソラに聞こえないくらいの小声でボソッと言った。
しばらく二人は東京の都市と小笠原を行き来しラージの練習をし続けた。
そして数日後‥‥
ガク
「よし、二人ともよく頑張った。次の段階へ移ろう」
ソラ
「ヤッター!でも疲れたぁ」
ジン
「俺はそんなに疲れてないな。」
ガク
「ソラは疲れててジンが疲れてない理由はなぁ、ソラが速攻型、ジンは持久型だからだよ。まぁその分ソラは天力が高いんだろうね。」
ソラ
「天力って‥‥何?」
ガク
「天力っていうのは、まぁ簡単に言えばエネルギーかな。だからソラは高い天力を持っているからラージの時も大きいリングが作れたんだ。ただ、ソラはラージを30分しか維持できないけどね。ちなみにジンは大きさは普通だけど、ラージを長時間(二時間)維持できることに関してはプロ並だね」
ジン
「そうなんだ‥‥天使って色々あるんだねぇ」
ガク
「そうだな。よし、それじゃぁ一旦部屋戻るぞ。」
ソラ
「えっ?さっき次の段階へ移るって‥‥」
ガク
「次の段階は‥‥あの牢獄からの脱出だ。」
ジン
「でもガクさん。俺等はピッチリングとラージと空飛ぶ位しか出来ないよ。」
ガク
「大丈夫。お前らはこの修行でリングレベルが上がっているはずだ。という事は‥‥」
ソラ・ジン
「ピッチリングの威力が上がる!」
ガク
「そういうこと♪♪」
ジン
「じゃぁ早く戻ってチャチャッと終わらせようぜ!」
ソラ
「んだな!」
ガク
「じゃぁ一旦戻るぞ、ワープ!」
みるみるうちに部屋へワープした。
ジン
「よっしゃぁ早速脱出だぁぁ!」
ガク
「待て。脱出は今日やるとは言ってない。」
ソラ
「えっ?じゃぁいつやるんだよ!」
ガク
「‥‥三日後だ。」ジン
「そんなに待てないよぉ‥‥なんで三日後なんだ?」
ガク
「それは作戦会議とか色々やらなくちゃならないからだ。」
ソラ
「そんなことやってられるかよ!」
ガク
「二人とも、この修行は戦闘時における洞察力テストなんだ。」
二人はこの言葉を聞き、急に目が覚めたかのように
ソラ・ジン
「三日待ちます!」
と勢いよく言った!
ガク
「よし、じゃぁとりあえず飯でも食えや。」
そう言ってガクは三日前に配布されたお握りを手渡した。
ソラ
「こんなの食えんわぁ〜」
まぁそんなこんなであっという間に三日たった