第三話:truth
ソラとジンはガクと出会う。色々な事を話し、真実を知っていく。
時はたち、今日はガクが東京に来る日だ。
ソラ
「ガクとかいう天使が来るのって今日だよな?」
ジン
「そうだね。その人に会ったら神秘の雫について何か知っているかも知れないしね。」
ソラ
「うぉ〜、早くガクに会いたいなぁ!」
ジン
「さっきオジサンが言ってたけど、正午になったら来るみたいだから、あと3時間の辛抱だね。」
ソラ
「じゃぁ俺はそれまで寝てるとするよ。来たら起こしてね。」
そういうとソラはグーグーと寝息をたてて寝た。
ジンもソラの寝顔を見てつられて寝てしまった。
ジンが目を覚ますと時計は12時を指していた。
ジン
「ヤベ、もう時間じゃん!」
ジンは急いで横で大の字になって寝ているソラを起こした。
ソラ
「ん?もうガクは来たのか?」
ジン
「まだだけど多分もう来るよ。」
するとソラとジンのいる部屋の扉が突然開いた。
警官
「お前らの同類が来たぞ。さぁこの中へ入れ。」
警官はガクを二人のいる部屋へと押し入れた。
警官
「まぁ仲良くやれよ。」
警官はドアをしめて鍵をかけてどこかへ行ってしまった。
しばらくこの部屋では沈黙が続いた。
ジン
「あの‥‥初めましてガクさん」
ジンが始めに沈黙を破った。
ジン
「俺達は神秘の雫が欲しくてこの人間界に来たんだ。ガクさんは何かしってますか?」
するとガクはゆっくりと口を開いた。
ガク
「お前達は何のために神秘の雫を‥‥」
ソラ
「それはレベルを一気に天光αまで上げるためにさ!」
ガク
「そうか‥‥お前らはまだ何も分かっていないようだな」
ソラとジンは驚きのあまり顔を見合わせて目をパチクリさせた。
ジン
「ガクさん、どういうこと?」
ガク
「神秘の雫を使うためには、ある程度の力量が無いといけないんだ。そうだな、最低天光γは無いとダメだ。神秘の雫ってのは天使の力を使って初めて効果を発揮するものだからな」
ソラ
「そうだったのか、じゃぁ俺等が人間界に来た意味無かったんだな‥‥」
ジン
「諦めて帰るしか‥‥」
ガク
「ちょっと待て。人間界ってのは良いところだ。それに人間界で修行した方が天界よりも成長スピードが早いらしい。」
ソラ
「そ‥そうなのか?なぁジン、しばらくの間ここで一緒に修行しないか?」
ジン
「うん、悪くないな。それに成長して天界に帰った方が親も喜ぶしね。」
ガク
「決定だな。じゃぁ俺が君等を指導してあげるよ。こう見えても天光βだからね。」
ソラとジンは一瞬今の言葉に耳を疑った。
ジン
「ガクさんって天光βだったんですか?こんな人に修行を見てもらうなんて光栄だ。」
ソラ
「ほんとほんと。ラッキーだよな。」
ガク
「では明日から修行を開始する。今日は沢山寝ろよ」
ソラ・ジン
「アイアイサー」
そして夜、ソラとジンが寝静まった時にガクは呟いた。
ガク
「お前らは今ここで修行をして強くならなければならない、明日から覚悟しろよ。」
ガクも明日に備え眠りについた。