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法定雇用率達成を目指して共生について考えてみたら、みんなが進化した  作者: 青海


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会社の魅力をアピールして、お迎えの準備をしましょう

いつも応援ありがとございます。

「香山さん…なんか…イメージと違った…」

「すみません。どこを修正すればよろしいですか?」

「え、あ、違う、違う」

「どこが違うんですか?」

「違わないけど、違う」

田中と会話が噛み合わないので、倫心は首を傾げた。


ミーティング室

倫心と田中は、次の障がい者社員採用計画の打ち合わせをしていた。


倫心がまとめた資料をノートPC画面で田中に見せて意見を聞くと、

田中が的外れなことを言ってきた。

「悪い、香山さんの印象が新人の頃とあまりに違うから…」

「え?」

「元バド部で芯が強くて、相手の気持ちに寄り添えて、共感力があって、

問題分析能力もある…。香山さんの強みを、

俺、今まで気がつかなかったなあって…」

「嬉しいです。久しぶりに人から褒められました…照れますね…」

倫心は少し顔を赤らめた。

「障がい者雇用をすると…

『社員全員の能力を活かすことを考えるようになる』って、

法律を守らせる為の建前だけじゃなかった…」

と田中は先日考えたことを口にする。

「私は…最初からイノベーションになればよいなあって」

「工場のパートさん達の能力も再確認できたし。

川原さんは優しいだけではなくて、強くて面倒見が良かった。

鈴木さんは効率を考えられる。吉田さんは細かいことに気が付いて配慮ができる、

斎藤さんはリーダーシップがある。もっと活かしていかないと」

「そうですね。私も田中さんの強みを再確認出来ました。

やっぱり、人を見る目がありますね。人事社員って感じです」

「感じってなんだよ。人事社員だっつの」田中は照れ隠しでむくれて、

で、ちゃんと、数字に繋げないとな。生産性も法定雇用も。資料よく出来ているよ」

と取り繕った。

「ありがとうございます。求人票を魅力的にして沢山の方に応募して頂きましょう」

「求人票の備考欄に…」 倫心はPCを操作し、画面を田中に見せながら説明する。



倫心のPC画面には、会社の魅力をアピールする文言が映し出されていた。


求人票の記載事項

・就職後、困ったことはすぐに人事社員に相談して頂けます

・検品、発送、伝票作成など 強みを活かしたお仕事を担当して頂きます


「どうですか?求められている環境があることをアピールして、

沢山の方に応募して頂きましょう。

選ばなくてはいけなくなりますが、マッチングは大事ですよね?」

「だな」

「田中さんの言う通り、数字に繋げないと…。

私、社長に『法定雇用率達成の為だけですか?』なんて

偉そうなこと言ってしまったし…最後の一人は慎重に選ばないと…」

「俺たちも会社に貢献しないとだな」

「最初に…」 倫心は反省の念をこめてゆっくり話し始めた。

「説明不足だったなあって…。今度こそ、現場の方の声も聞きましょう。

視点を変えた方が良い気がします」

「視点かあ…」

「障がい者の方に担当して頂く仕事を『切り出そう』としない。

『仕事の切り出し』のアンケートをとった時、川原さん以外の方は何も書かれていませんでした。

『切り出し』じゃなくて、手伝ってもらうと助かる仕事をアンケートではなく、

ヒアリングしましょう」

「採用後は最初に接し方のレクチャーをしましょう。

宮西さんの時のようにならないように。お仕事が始まったら、

障がい者雇用の社員だけではなく他の社員の方も面談をしましょう。

共に長く働く為に」


倫心は、障がい者雇用をきっかけに学んだ「対話の重要性」を、

全社的なマネジメントへと広げようとしていた。


読んで頂きありがとうございます。

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