ボイスレコーダーの書き起こし
湖畔殺人 被害者の人間関係とトラブル有無
※以下。村野が話した当時の聞き取り内容などを自分用にまとめたもの。
■ 交友関係・人間関係について
・友人は少人数だが、特に問題のある相手はいなかった
・アルバイトはやっておらず、大学が終わるとはほとんど家に帰っていた
・周囲からの評判も普通、いじめや嫌がらせの情報はなし
・異性関係も、特に目立ったものは確認されていない
■ トラブルの有無
・誰かと揉めていた様子はなし
・交際トラブルや借金、家庭内の問題も見当たらない
・警察の捜査でも「事件につながりそうな直接的な要素は出てこなかった」
■ 村野・個人的な見解
「正直、いくら調べても普通の子だった」
「事件になるような背景は見つからなかった」
湖畔殺人 被害者の人物像と証言
■ 被害者について
・名前:中村綾乃
・大学生
・目立つタイプではない
・ただ、仲の良い友人たちの間では、都市伝説や怪談が好きな子として知られていた
・“桜見湖の影”の話にもハマっていて、よくそういう話題をしていたらしい
■ 友人たちの証言(聞き込みより)
・「トラブルは聞いたことない。普通に真面目な子だった」
・「最近、よく夜の湖に行きたがっていた」
事件現場付近など、犯人の目撃証言
■ 若者の目撃証言
・ 目撃証言はないとされていたが、実は事件当日の夜、現場周辺で“フラフラと歩く人影を見た”って証言が一件だけあった。しかしその若者は“幽霊だった”と完全にふざけた感じだったため、それ以上は真面目に取り合わなかった。
■ ゴシップと噂の拡散
「事件が起きた途端に、ゴシップ誌が“桜見湖の影”と絡めて面白おかしく記事にした」
「そのせいで、興味本位の奴らが現場に押し寄せてきた」
■ 現場荒らしと証拠の消失
「当然、現場は規制していた」
「でも、夜中に忍び込む馬鹿もいた、地元の若い連中も“肝試し”気分で入り込んでいた」
「あの中で消えた証拠があったかもしれない」
湖畔殺人 当時の有力候補について
■ 捜査上の有力候補
「ほぼ“若者グループの誰か”って線に絞っていた」
「現場周辺で夜遊んでた連中が複数確認されてたし、そういうのがトラブル起こすのが一番ありがち」
■ だが、実際の調査結果
「調べてみたら、被害者とそいつらは全く接点なかった」
「学校も違う、知り合いでもない、顔見知りですらなかった」
「証拠も出なかった。指紋も物証も」
「結局、当てが外れて、捜査は空回り」
湖畔殺人 当時の加害者像
■ 加瀬(当時のベテラン刑事・故人)の見立て
「“ああいうのはだいたい若い連中の揉め事が拗れた結果だ”って、ずっと言ってた」
「肝試しだのイタズラだの、夜の湖で集まる奴らは昔から多かった」
「ちょっとした口論が、酒かなんか入って、刃物が出て、ってとこ」
「しかし調べても調べてもなにも出てこないから、最後は頭抱えていた」
■ 村野(当時)の見立て
「若い連中説、どうにも腑に落ちなかった」
「遺体の様子から物取りでも性犯罪でもないって気味悪かった」
「もしかしたら、町外の人間が紛れ込んで、何かヤバいことを見られて、口封じしたんじゃないかと思った」
「若造の考えすぎって笑われた。いまでは俺もそう思う。そういう連中だったら、もう少しちゃんと、遺体の処理をするから」
■ 村野(現在)の見立て
「突発的な通り魔みたいなものだったんじゃないか思う」
「警察は被害者の背景を洗って捜査するから、そういうタイプが一番苦労する」
「凶器が出なかったのは分からん。有力だった湖からも出なかった。どこにいったのか」
湖畔殺人 当時の捜査状況まとめ 村野の記憶のため不明な部分あり
■ 犯行現場:桜見湖・駐車場
■ 発見状況:詳しい時間は覚えていない。散歩中の老人が発見し通報したらしい。
■ 死亡推定時刻:覚えていないが、夜遅く。
■ 死因:刃物による刺傷
■ 凶器:未発見
■ 性的暴行の痕跡:なし
■ 所持品:盗難・紛失なし
■ 目撃情報:なし(しかし若者がなにか見たとは言っていたらしい)
関係性不明の情報
■ 桜見湖での事件の後にも殺人事件が起きた。
■ 浮浪者同士のイザコザだったらしい。
■ 人員の多くは桜見湖の捜査に割かれていて、犯人もすぐ捕まったので事件は適当に扱われていた。
■ これ以外でも、この時期に起きていた事件や事故の対応は杜撰だった。
■ みんな桜見湖にの事件ばかりに目を向けていたため。
■ 後々、このときの対応の杜撰さが後々結構問題になったらしい。