エンジェルライフLovely⑥やっと帰ってきたカルロは、巨大な貨物船から”愛してるのサイン!”ところがエライザは・・
半月以上も連絡が取れず、イタリアに帰ったままのカルロが、やっと帰ってきた。巨大な貨物船に乗って、エライザにもうすぐ着くと電話してきた。カルロを探しに付近の港を探すエライザ。巨大貨物船に縄梯子でぶら下がるカルロ!揺れて落ちそうだ!エライザが助けに行くが・・・
⑥
もう、半月近くなろうというのにカルロと連絡がつかない。エライザは、心配で夜も眠れない。
エライザ:やっぱり・・イタリア人・・・母を残して三千里・・ん違った?
どうしても、酒が進む。このところ深酒が続いている。飲めば寝れるのだ・・・
エライザの携帯に久しぶりにカルロの着信が。
カルロ:エライザ!おはよう、日本にもうすぐ着くよ。
エライザ:ふぇーっ、何時だ7時?カルロ、今どこ?
カルロ:日本だよ、もうすぐエライザ見えるよ。
エライザ:なんで、?出発前に連絡してよ!
カルロ:いつ着くか分からなかった・・大丈夫もうすぐエライザ見れます。また、近くで電話します。
エライザ:いつ着くか分からないって・・・飛行機で帰ったんでしょ?もうっ直ぐエライザ見えます?空か?
まあ、何とか帰って来るわと、再度布団にもぐると、酒もまだ残っているのですぐに爆睡!。
9時半、エライザの携帯がまたなった。
カルロ:カルロだよ!エライザ外見て!!もうすぐ伊良湖岬だよ。
エライザ:もうすぐ伊良湖ならさっさと帰ってこい!
カルロ:外見て!船に乗ってる!見える!
エライザ:外って?船なんか見えんわ! あーーーっつ!!船!伊良湖水道!!か!!
カルロ:いま、ね神島通過するよ!! エライザー!!アイシテル!!
エライザ:カルロ!船で帰ってきたの!?伊良湖水道を通過してるのね!
カルロ:そうだよ!!アイシテルの合図!!ライト!!見える! エライザ!!
♫5回てんめつ♪、ア!イ!シ!テ!ル!♬の♫サイン!!
エライザ:ごめん!!カルロ・・・いまは、もうそこにいないの・・・田原の町にお母さんと止まってるから・・・
カルロ:田原の町・・?船みえない?・・・
エライザ:そう、伊良湖岬じゃないの、船見えないのゴメン言ってなかった!って言うか、お前電話繋がらんかった!それで、その船、どこに付くの
カルロ:日本の港だよ!
エライザ:あったり前田のクラッカー!ってか・・どこの港だって聞いてんの!
カルロ:ちょっと待ってね・・・・・・・・・・・トヨタの田原工場だって。
エライザ:トヨタの田原工場??なんで?
カルロ:携帯電池無いね・・・プーっ
エライザ:なにが、♬アイシテルのサイン♫ だ、誰が教えた!古ーーい歌!佳代子さんか本馬場みどりだな・・・
早紀にカルメンのことを頼んでエライザは車でカルロを探しに行った。みどりが浜の公園で、カーナビとにらめっこ中。トヨタの田原工場を探して船が着きそうなところを探していた。エライザの携帯が鳴って
エライザ:カルロ・・ん 知らん電話番号?
作業員:もしもし、エライザさん私、カルロさんが乗っている船の作業員です。カルロさんの携帯が電池切れみたいなんで、電話してます。トヨタ自動車のふ頭が、タンカーで埋まってて神野ふ頭に着岸することになりました。トヨタには明後日にしか船をつけれないので、神野ふ頭でカルロさんを下ろします。迎えに来るなら神野ふ頭でお願いします。たぶん入港してくる船で一番でかいのですぐわかります。
エライザ:ははい!・・・・分かったような・・・なんのゲームじゃ!
エライザはとりあえず神野ふ頭を調べて向かってみた。車で岸壁に付けれそうなところで海を見てみると、・・とととととt・・
エライザ:でででっでか!!
名古屋ドームぐらいの巨大な貨物船が岸壁に迫ってきた。太陽が陰り辺りが薄暗くなって、エライザも車もすっぽりと巨大な船の陰に包まれた。
カルロ:エライザ!!カルロだよ!!
見上げるとデッキから体を乗り出しカルロが騒いでいた。あっけにとられて見ていると縄梯子が下ろされカルロが下りてきた。
荷物はリュックサック一つ。10m以上ある縄梯子を危なっかしく揺らしながら降りてくる。落っこちそうで見ていて怖くなる。
エライザ:危ない! 落ちるよ!
カルロ:難しいね・・・ホント・・アブナイ!ね。
あと2m程で地面に付くというところで縄梯子が足らない!満潮で縄梯子が短かったのだ。
カルロ:届かないよ・どうします。
作業員:カルロ!ちょっと潮が高すぎたもう一回上がってこい!
カルロ:無理です・手が痛い!
エライザが駆け寄ってカルロの足を掴もうとするが届かない。
カルロ:もうだめ!手が痛い!落ちます!
エライザ:ダメ!頑張って!落ちたらケガする!
エライザが、気転を効かし車に乗り込んだエライザは、縄梯子の下に車を着けて、そこにカルロを下ろす作戦だ。
エライザはラウンドクルーザーを急発進させた!目の前で縄梯子にカルロがぶら下がっている。あと少しで車が縄梯子の下に入る!っというところでカルロが落ちた!!
キーーギッ急停車したが、ランクルのバンパーでカルロが吹っ飛んだ!
エライザ:カルロ!! カルロ!!! 死んじゃダメ 起きて!カルロ!!
カルロ:エライザ・・足が痛い
エライザ:大丈夫!?生きてるか?カルロ・・起きれる・・
カルロ:だいじょぶじゃないよ 足痛い・・
エライザ:生きてるじゃん だいじょぶじゃん もお心配させてーェ!
エライザはカルロをひっぱたいて号泣した。
エライザ:バカバカ なんで私のクルマにひかれてんのよ・バカ、心配したよーー
カルロ:エライザが僕をひきました。
エライザ:もうちょっと日本語足して・・・もうなんで感動の再開みたいになってんの。立って!大丈夫じゃん。
エライザの車に乗り込み渥美病院に向かう
エライザ:だいたい病院に住むんだから生きてりゃ大丈夫!捻挫ぐらいすぐに治してあげるから。
ところで何で船で帰ってきたの?
カルロ:お金ないから。友達が貨物船で働いてる。日本行の貨物船が有るからって、乗せてもらった。
・・あーあっ・・・♬アイシテルのサイン♫ 見て欲しかった。
夜ならもっとロマンティックだったね。
エライザ:詰めが甘いんじゃ! あんな古い歌、誰に教えてもらったの。
カルロ:本馬場みどりさん。エライザはカルロ好きだからカラオケ覚えて歌えって!
エライザ:やっぱ、そのへんのおばはんだね。あの歌がど真ん中なのは・・・
エライザ:わたしそんなに年じゃないからあんまりドリカム知らんし・・そういえば・・カルロ!花飾りの道具は?
カルロ:船便で送りました。来月着きます。
エライザ:来月?船便で送るって・・どんな荷物???
モトズラウンジに着いて
両足首を捻挫したカルロは車いすでエライザに押してもらっていた。
カルロ:おーっ育像!会いたかった(ミャーア ミャーm)ママ!戻りました!
カルメン:お帰りカルロ!どうしたのカルロ!車いすで
カルロ:エライザが車で私をひきました。
エライザ:だから言葉をモーちょっと足せって!
早紀:えーっつ なんで
(読者の皆さん例の時間です!)
喧嘩? カルロ!! 浮気してたんでしょ!!
だから! エライザがひいた 殺す気で? 日本語もっと足せって!
縄梯子揺れて落ちる 潮時が悪くて 揺れて 女心?
はしご!逃げたの?!はしごで 飛び降りたら 心中するつもり? 短いって
相手は、人妻!? 落ちた!?恋に!? 落ちてきた何が!! ぎぎーっ!ボーンって、
エライザ:うるさい!聞け!
船で帰ってきたカルロが、縄梯子で降りてきて、縄梯子が、短くて、
車で助けに行ったら、カルロが落ちてきて
私が、車でひいたの・・
早紀: やっぱりひいたんだ