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エンジェルライフ・Lovely  作者: 森嶋直斗
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エンジェルライフLovely②エライザは運命の人に出会えたのか・・気づいてないのか?

エライザとういか、公演のために訪れたイタリア、ベニス。船で水路をめぐり、街を散策するとアクセサリー職人と出会う。獲物を狙う孤高の狼と称されるエライザから殺気が消えて、柔らかな乙女の笑顔になっている。ういかは、エライザの変化に気づくが、本人はまったく感じていない。恋の行方は・・・

運命の出会い ベニス

初めての海外公演にイタリアに来ているエライザとういか、明後日の公演を控えしばし、ベニス観光に繰り出すもよう・・


ういか:イタリアですよ・・ベニスですよ・・水の都に来たんでよ。

エライザ:私も初めて来た!

ういか:どこ切り取っても絵になりますよね。救急救命の公演明後日ですよね。どうせ準備万端なんでしょ、

エライザ:まー準備は終わってる。久しぶりに観光でもしようか。


街ぶらしながら

ういか:来年から始まるゲストクルーの企画凄すぎますよね。メグライアンがプレジデントゲスト、、アンハサウェイがアンバサダーですよ。

エライザ:メグライアンは、ちょと上の世代で、あんまり知らなかったけど、アン・ハサウェイはど真ん中だからちょっとビビった。

ういか:そんな人たちと一緒に仕事ができるようになったなんて!

エライザ:いい、向こうがゲスト!こっちがレギュラーなんだから。いくらハリウッド女優って言っても年齢もあるし次から次にスパースターが出てくる。トップを維持するのも限界がある。

エンジェルライフを利用して映画をあんまり見なくなった新しいファン層に再アピールする狙いだから、こっちのオファーに乗ってきた。憧れたら乗り越えられないし、乗り越えないとエンジェルのファンが失望するよ。

ういか:インドネシアのライカとかケニアのルピタ・ニョンゴなんてこれからの人ですよね。そのへんがあさかさんのすごいところですよね。メグライアンからの流れで歌手のライカ、黒人初のグラミー女優のルピタ・ニョンゴですよ。エンジェルに使われて初めて世界のトップアーティストとして認められる・・・見たいですよね。

エライザ:あさかさんきっと黒柳徹子みたいになるよ。

ういか:あさかの部屋ですね。


ういか:水上バス乗り場に着きましたよ。

水上バスで運河をめぐる

エライザ:なんか映画のヒロインになったみたい。私のプリンスはどこに居るのかしら・・・

ういか:エライザって、なんか浮いた話、全然ないよね。

エライザ:全然って言うな!。

ういか:恋するとか・・結婚願望とか・・有るの?

エライザ:あったり前じゃん。有りすぎだは!でもね・・近づく男は、救急治療でしたこととわ言え、みんな私が頭かち割って、ケバブの串で生きた人間を串刺しにしてんの知ってるでしょ・・・どっか距離置かれてるんだよね。ハグして甘えるなんて空気感にならないのよね。

ういか:その距離、縮めるのって確かに・結構ハードル高そうだわ・・いっそエンジェルのことを知らない人がいいかもね。アフリカの部族とか・・・アマゾンの原住民とか・・・

エライザ:原住民の中に私がいきなり入って大丈夫かね・・祈祷師の商売あがったりで揉めそうだね。


ういか:ねえ、見て!見上げもの売り場の男の子。超イケメン!船を付けてくれるよ。何でも良いから買わなくちゃ!

ういかは身を乗り出し見上げもの売りの彼に話しかける。

ういか:お勧めは?

カルロ:お勧めは僕です!。

と、言ってひざまずいて、ういかの手にキスをした。

ういか:キャーッ! 映画見たい!

カルロ:この花飾りはいかがですか!

花飾りをういかの髪に飾った。

カルロ:お似合いです。美しいです。

再びひざまずき手をとるとういかを引き寄せ頬を合わせた。

ういか:おいくらかしら・・

カルロ:8ユーロです。

ういかは100ユーロ札を取り出して渡した

カルロ:ノー お釣りありません。

ういか:いいの チップよ

エライザ:ちょおと!ういか!


船が出発した

エライザ:ういか!いくらチップわたしてんの・・・・

ういか:かわいいあの子が、王子様に見えてる・・こうして恋が始まるのね。

エライザ:聞いてんの!花飾り8ユーロ・・で、あんた100ユーロ払ったんだよ。

ういか:えっ・・・

エライザ:8ユーロの花飾りに92ユーロのチップ!

ういか:マジか・・・だって・お釣りないって言うから・・

エライザ:あったりまえじゃん!露店の土産物屋で高額紙幣出す人なんていないから。

ういか:まっ良いか・・結納金と思えば・・・

エライザ:結納金って、安っす・ ん、女が出すか!

ういか:あのさー ひとの出会いを・・・

ういかはカルロがキスした手の甲にキスをして、

ういか:私たちの恋を邪魔することは出来ないわ!

と、エライザに微笑んだ。


遊覧船はくねくねと曲がりながら有名な教会や寺院を抜け停留所に着いた。

船を降りると二人はすぐそばのレストランに入る。

エライザ:お腹空いたね。

ういか:このメニュー見て分かる?

エライザ:メニューなんて読んだって外国じゃ味の想像なんてできないよ。周りの人を見て食べてるやつを参考にハーイ ボーイさん お勧めってあります。

ボーイ:オマール海老のパスタです。

エライザ:あと・・あの人が食べてるやつ!

ボーイ:ボンゴレとピザ、マルゲリータです。

エライザ:じゃ、それおねがいします。

ういか:はやっ 常連さんみたいやな・・

エライザ:かっこつけてメニュー見たって、何書いてあるか分からないし、日本だってこんな感じでしょ。

ういか:たしかに知らない街のラーメン屋に行ったら、お勧め聞いて、結局、周りの人が食べてるやつ頼みます。


料理がやってきた。ボーイが運んでくるのを見てレストラン中の人が驚いて見ている。

ワゴンに大きな銀の皿、パスタが見えなくなるほどの大きなオマール海老、料理を囲むように花火がはじけて、お客を

かき分けながら料理が到着した。料理を取り分ける皿やナイフを配置すると、

ボーイ:オマール海老のパスタです。飲み物、パンはサービスです。

ういか:すんごっ 何これ、パレードかて・・これでいくら?

エライザ:38ユーロだから5000円くらい?

ういか:安いって言えば安いか・・

ボーイ:こちらがボンゴレとマルゲリータです。

ういか:またこっちはシンプルーーウ!

エライザ:一番ポピュラーなピザと今が旬のアサリのパスタ こっちのセットは最安値の8ユーロあんたの花飾りとおんなじだね。

ういか:比べるな・・夢がかすむ・・

ういか:この海老どうやって食べるの

エライザ:殻をちょっとどかしてみて、身が取れてるでしょ。

ういか:ちゃんと食べやすくなってる。

エライザ:頭を少しずらして、取ってあげるね。パスタをとりわけ、くるくるって、で、身と海老みその部分を添えてはいどうぞ!

ういか:うわぁ 美味しそう! うんnng 海老!ぷりぷり! 味噌も濃厚!

エライザ:私はボンゴレから・・・うんg・・・・うーーnnうまい! やっぱりどこ行っても旬が一番!

ういか:ちょっと交換してよ。 ・うんg・・・・うーーnnうまい! 色合い地味やけど・・なにこれ珍百景やわ

エライザ:大阪弁!出ましたよ。絶好調!

エライザ:じゃ、私はマルゲリーーうmomoーーnnnnうまい!定番は定番の意味がある。歴史がある。

ういか:もーコメント凄すぎて・・・私にもちょうだいーーーーいイェイ!歴史があるわ。

ういか:オマール海老も美味しいけど・・値段も考えると安い方で全然良いいね。

エライザ:シェフも作りなれてるし地元の人が食べるから良いものしか出せないしね。オマール海老も美味しいけど、めったに出ないから味も安定しないかもね。

ういか:うぉーーっ 食べ過ぎた なんじゃこのお腹!あのイケメンの子供ができたかも!

エライザ:おいしかったね。こんなに食べたの久しぶり!

ういか:でも、やっぱ チャンピオンは、ボンゴレか!

エライザ:人間て残酷でどんなに旨いものでも並べれば順番を付けちゃう。勝ち抜くのは、やっぱり旬の料理だね。


ホテルに向かって歩いてゆことにした。

カルロ:Ah la bella donna! さっきの 綺麗なお嬢さん!

エライザ:あーっ 見上げもの売りの ここでも売ってんの?

カルロ:ここがお店です。船が付く時だけあそこに行って売っています。一人ですか?

エライザ:もう一人は・・ホラ・・あそこで・・やだっ!


土産物やのワイルド・イケメンとハグしながらお腹をさすっている。

ういか:えーっ ハグしただけで・・もう・・できちゃった。

パスタが満タンのお腹をさすってイケメンに持たれかかり恥じらって見せた。


エライザ:あっこれ・・ういかの花飾りとおんなじヤツだ・・3ユーロって さっきよりだいぶ安いな。

カルロ:これは3ユーロ、さっきのは、キスとハグのセットで8ユーロ!船に乗っているとロマンチックになります。みんなお金のこと忘れる。でも・・あんなにチップもらったことは初めてです。

エライザ:あの子お札の額が分かってなくて・・貴方がお釣りが足らないって言ったと思って・・

カルロ;そうでしたか、でもチップはチップ、返さないよ。

エライザ:小久保エライザ エライザって呼んで。

カルロ:エライザ!カルロ・ビアンキ(Bianchi)です。

エライザ:よろしくね、カルロ!

ういか:何話してるの? うぉーっ 私の王子様 なんでここにおる?

エライザ:ここがカルロのお店で、船が付く時だけあそこで売るんだって。

カルロ:エライザ! 彼女の名前は?

エライザ:ういか 早夏ういか

カルロ:はやかうぃっか はやかwヴぃっか・・・

ういか:はやか ういか です。よろしくね。

カルロ:はやか で、いいですか!

ういか:いっ 良いけど なんかよそよそしいな。

カルロ:じゃあ、Wiっか で、いいね!

カルロ:エライザ!今日の夕食の予約はしてある?

エライザ:してないよ

カルロ:今日は、フェスティバルで、混みます。今から予約はむつかしいよ。もしよかったら家でご飯食べませんか。

ういか:そう言えば、どんどん人手が増えてるもんね。

エライザ:ちょっと待って


ういかを呼んで二人で

エライザ:カルロってエンジェルのこと知らないよね。

ういか:エライザは最近プロデュース側でテレビとかメディアに出てないからわかんないかも・・・

    でも、私は空港のプロジェクターにもでっかく出てたよ。イタリアでも相当有名なはずだけど・・

    街ブラしてても誰にも声かけられないしカルロも気づいてないんじゃない。・・・

エライザ:行ってみようか!二人だし、万が一に備えてケバブの串持って!

エライザ:カルロ! じゃお邪魔するよ 私たちは今、お腹いっぱいでちょっと遅くても良い

カルロ:私もその方が良いです。8時ぐらいまで観光客が多いので9時にはお店閉めます。ここに来てください。



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