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俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第二章

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第八十九話 ギルドへ凱旋

 時刻はもう夜だ。太陽はすっかり沈み、俺達はソーニャの町のギルド『三日月の誓い』へ戻っていた。


「やっぱりカルロス達いないね」

「そりゃそうでしょ、完全に敗軍の将だもの。ここへ来て何の成果もないことを知らせるほど、彼らは馬鹿じゃないわ」

「あ! あんたらはランクAの……」

「弓使いのパメラ! それに魔道士のエイダじゃないか!」


 早速二人の顔を見て近づいてきた戦士達がいた。二人は本当に有名人だな。


「あんたら今までどこに行ってたんだ? ここでは連日七つ星ランクのモンスターどもが出たって、大騒ぎだったんだぞ!」

「へぇ、そうなの。どんなモンスターか出たか教えてくれる?」

「聞いて驚くなよ。七つ星のアナコンダ、それに巨雷鳥のケツァルコアトルだ!」


 戦士の一人が言った。予想通りの答えに俺達は驚かない。


「そうなの。でももう心配する必要はないわ、なぜなら私達が……」

「あぁー!? ロバートさん! どこに行ってたんですか!?」

「あれ、この声は……?」


 カウンターの方から甲高い女性の大声が聞こえてきた。


「レミー? 一昨日ぶりだね。聞いてくれよ、嬉しい報告があるんだけどさ……」


 俺の言葉を遮ってレミーは近づいて、一枚のカードを手渡した。


「え? これって……」

「ロバートさんのメンバーカードです。発行まで一日かかるっていいましたよね? 今日あたり来るとずっと待ってたんですけど……」


 そうだった。すっかり忘れてた。


「ごめん、レミー。来るのが遅れてしまって、でもこれでようやく俺も正式にギルドの討伐報酬がもらえるんだね。ありがとう」

「君も晴れてやっと正式に戦士としてデビューできたわけだ。おめでとう」


 突然中年の男の声が聞こえてきた。見覚えのある背の高い男性が、拍手しながら近づいてきた。


「ジョニーさん、いつの間に!?」

「子供を連れた二人の女性戦士が町を歩いているという、奇妙な目撃情報があってね。やっぱり君だったか、いやぁモテる男は辛いなぁ」


 ジョニーが俺を茶化した。ギルド内を見回すと俺に対して厳しい視線を向けている奴らばかりだった。確かにジョニーの言う通りだな。


「おいおい、やめてくれよ。ジョニーさん、成り行きでこうなっただけさ」

「成り行きなものか。なぁエイダとパメラ、ロバート君のことまんざらでもないんだろ?」


 さらにジョニーが追撃をかましてきた。


「ちょ? 何言ってんですか? そんなわけないでしょ!?」

「そ、そうですよ……私はあくまでロバートの実力に興味があっただけで、それ以上の気持なんか……」


 エイダもパメラも必死で誤魔化した。俺も恥ずかしくなってきた。前世では女性にモテモテで冷やかされるなんて経験一度もなかったもんな。これはこれで嬉しい悩みだ。


「ははは! 冗談だよ冗談。それはそうと、君達が揃ってギルドへ来た理由を聞いていなかったね?」

「あ、そうですね。さっきも言いかけたんですが、討伐報酬をもらいたくて来たんです」

「そうか。レミー、彼らを俺の部屋へ案内してくれ」


 やっと本題に移ったか。でもこれからすごく厄介なことになりそうだ。なにせ倒したモンスターの種類が大物だから。


「え? マスター、討伐報酬はカウンターでもらうって決まりになってるんですけど……」

「いや、彼らは特別だからな。騒ぎが大きくなるのは嫌だから、俺の部屋で鑑定させてもらう」

「わ、わかりました」


 ジョニーが意味深なことを言った。そして俺達はそのままレミーに案内され、カウンターの奥にあるジョニーの部屋に入った。


 ジョニーの部屋はまるで会社の社長が客を招く応接室のような凝った作りになっていた。豪華な机、豪華なソファ、豪華なテーブル、そして棚の上にはピカピカに輝く大剣、同じく大盾も飾られていた。


 ジョニーも昔は筋金入りの戦士だったのか。いやもしかしたら、単なるレプリカかも。そう思って部屋を見回していると、本人が入ってきた。


「まぁ楽にしてくれ。紅茶でもどうだ?」

「何から何まですみません。それよりジョニーさん、さっき言ってたことなんですけど……」

「あぁ、知ってるよ。大物討伐おめでとう」


 ジョニーが紅茶を飲みながら、俺達を祝福してくれた。


「もう知っているんですか? 私達がアナコンダとケツァルコアトルを倒したことを」

「実はさっきバティスタが俺のところに来てな。俺達の代わりにケツァルコアトルを倒した戦士達が来るから報酬を渡してほしい、って頼まれたんだ」

「なんだって? バティスタが?」

「素直な男だ。自らの敗北を認めるとはな、だけどその素直さが俺は気に入っているんだ」


 意外な事実を知った。いい奴だとは思っていたけど、まさか俺達が倒したことをジョニーに報告までしてくれるだなんて。隅に置けない男だ。


「それで君達が来るのを待っていた。だが討伐したのが大物過ぎてな、表のカウンターでコアやら戦利品やら出されたら大騒ぎになる」

「そうだったんですね。気を利かせていただいてすみません」

「いいんだ。と、前置きはここまでにして、見せてもらおうか。討伐の証を」


 ジョニーの言葉を聞いて、俺はアイテムボックスからアナコンダとケツァルコアトルのコア、戦利品を出した。外に出した瞬間、ジョニーも目を丸くしたが、すぐに冷静になってまじまじとコアを見つめた。


「……バティスタの言葉を聞いたときは正直半信半疑だったが、紛れもなく二つとも本物のコアだ。まさか本当に君が倒すとはな」


 ジョニーが俺の顔を見つめた。


「う……いやぁ、なんというかパメラとエイダの二人の強力な援護があったおかげだよ」

「なに謙遜しちゃってんのよ。ジョニーさんもあなたの実力の高さはうすうす気づいているわ、そうですよね?」

「あぁ、そうだな。初めて会った時からタダモノではないと思っていたが、やはり私の思っていた通りだ。君ならすぐに……いやもうとっくに最強になっているかもな。この島で」

「いやいや、俺なんてまだレベル21ですよ」

「ふふそうか。だがまだ十三歳にしては上出来なレベルだ、これからもっともっと強くなるな。君の成長ぶりは計り知れんよ」

第八十九話ご覧いただきありがとうございます。


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