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俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第二章

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第七十五話 ディエゴの秘密

 パメラも突っかかった。昨日からうすうす気になっていたことだ。


「わかったよ。話すよ、全部話す。だからディエゴを助けてくれ、頼む!」

「助けてやるには、あなたが全部秘密を話してからよ。さぁ、早く言いなさい」

「あの古代遺跡には、秘密の畑があるんだ。ディエゴは定期的にそこに行ってる、ある豆を収穫するために」

「ある豆?」

「まさか……」

「そう、黒曜豆さ。あんたらも店でディエゴから聞いて知ったと思うが、とても貴重な薬の材料に使われる。これをディエゴは密かに栽培していてな」


 なんてことだ。確かにおかしいとは思っていたが、まさかディエゴが本当に裏で黒曜豆を収穫していたなんて。


「黒曜豆? それって昨日言っていた黒曜水の原料となる豆のこと? なんでそんなものをディエゴが?」

「それはその、話せば長くなるんだ。とりあえず今はディエゴがその豆を収穫するのに北の古代遺跡に行った、とだけ言っておこう」

「わかった。だけど、もう一つ聞きたいことがあるんだ」

「もう一つ? 一体なんだ?」

「例の貴婦人さ。ほら、ディエゴがショップのカウンターで会っていた。確かキシア帝国の上流貴族だよね?」

「そ、それは……」

「そうだった。ねぇ、その貴婦人さん、ディエゴとどういう関係なの? 私は見たのよ、ディエゴが大量の金貨をその貴婦人に渡してたの」

「なんですって? それって賄賂なんじゃ……」

「だぁ、もうわかったよ! 本当にお前らは抜け目ないんだな、全部話すから勘弁してくれ!」


 ホルスも観念したようだ。


 その後ホルスから長い説明を受けた。ホルスが言うには、あの貴婦人はディエゴと定期的に取引している貴族で、黒曜豆も取引しているとのことだ。


 黒曜水は帝国の貴族の間では、嗜好品として重宝されたり、貴重な薬の材料としても扱われる。それに目をつけたディエゴが、どこからか手に入れた黒曜豆の苗木を誰も近づかない北の古代遺跡内で育てて、

豆が実った頃を見計らって収穫しに行っているとのことだ。


「黒曜豆の苗木? そんなものがあったんだ」

「なるほど。だいぶわかったけど、それでも腑に落ちないな。どうしてわざわざ危険なモンスターがいる北の古代遺跡を選んだんだ? 人が近づかないからと言って、さすがにもっと安全な場所はあるじゃないか」

「いや、そこまでは俺もわかんねぇよ。ディエゴもそれ以上詳しいことは言えないってさ。俺が知っているのはここまでだ。さぁ、事情はあらかた話したから、ディエゴを助けに行ってくれ!」


 ホルスの様子からするに、本当にそれ以上のことは知らないみたいだ。さて、どうしたものか。


「私は引き受けるわ、金貨一枚なら十分よ。それに北の古代遺跡でしょ? 出現するモンスターはかなり手ごわいはず、ほかの戦士だと骨が折れると思うわ。ロバート、あなたはどうするの?」

「そうだね。パメラが引き受けるんなら、俺も……」

「ちょっと待ちなさい、私を忘れるつもりじゃないでしょうね?」

「え、まさか……」

「当然よ。ここで蚊帳の外なんてまっぴらゴメンよ! ホルスって言ったっけ? 私も連れて行きなさい、もちろん報酬はパメラと同じよ」

「ありがてぇ、魔道士も来てくれるなら心強いことこの上ないぜ。それに魔道士が来てくれるなら、多分北の古代遺跡まであっという間に着けるぜ!」

「それどういう意味だ?」

「なぁにすぐにわかるぜ。というか、絶対驚くと思うぜ!」


 ホルスが自慢げに語る。なんのことか気になるけど、エイダも心当たりがないようだ。


「じゃあ、早速外に出るぞ。みんな俺のあとに付いてきてくれ!」

「ちょっと待って! まだ準備ができていないわ」

「じゅ、準備って、一体何の?」

「私達、昨日は強敵と戦ったり、鍾乳洞の奥まで行って戦い続きだったのよ。回復薬をまた補給しないといけないわ」


 出発する気満々なホルスだが、パメラの言う通りだ。備えあれば憂いなしだからな。


「だぁ、わかったよ。だったら早いとこ補給するなり買い物するなり、準備を終わらせてくれよ。俺は村の外で待ってるからな!」


 ホルスは宿を飛び出していった。


「もう、本当にうるさいんだから……」


 パメラがため息交じりに行った。確かによくしゃべる鳥だ。


「あのホルスって鳥、まさか……」

「どうしたんだ、エイダ?」


 エイダが何かが気になっているようだ。


「〈魔印〉が刻まれていたわ」

「え、なんだって?」

「〈魔印〉よ。一種の契約魔法にあたるけど、あの〈魔印〉があったってことは、あのホルスは元々……」


 エイダがここで口を止めた。


「ホルスは元々、なんなのよ?」

「モンスターね」

「モンスターだって!? あのホルスが?」


 エイダが衝撃的な言葉を発した。ホルスが元々モンスターだったなんて。


「しかもあの見た目からして、恐らくホウオウね」

「ホウオウ!? それって、本当にあの伝説の炎の魔鳥? でも大きさは全然違うじゃないの」

「契約魔法だと、もともとのモンスターのサイズも変わっちゃうわけ。要は主人の思うがままのサイズに無理やり変えられることも可能なのよ」

「なんてこと……」


 エイダが珍しく(と言ったら口が悪いが)真面目な話をしてくれた。契約魔法か、確かに〈ロード・オブ・フロンティア〉にはそんな魔法があったな。


 だけど、実際に登場するのは敵側だけの話だった気がする。味方側でそれを主に使用していたキャラはいなかったはずだ。仮にエイダの言うことが正しかったら、ホルスに契約魔法をかけているのは誰なんだろうか。


「商人のディエゴがホウオウを手懐けたってこと?」

「さすがにそれはないと思うわ。というか、ディエゴは魔法なんか使えないはずだし」

「ねぇ、ロバート」

第七十五話ご覧いただきありがとうございます。


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