表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/305

第四十九話 ロバートは命の恩人

再びロバート視点となります。

 なんてこった。正直予想外な展開だ。まさかパメラがこんな場所まで来ていたなんて。よく見たら、エイダもいるじゃないか。


 大きな地鳴りと地震があったから、何事かとここまで来ていたら、二人が既にアナコンダと戦っていたなんて。俺はアナコンダがいる場所から相当離れた場所に落下していたようだ。


「ロバート! あぁ、ロバート!」


 パメラが大声を出しながら、俺のもとへ駆け寄った。そしてすぐに俺の体を抱きしめた。


「ちょ!? パメラ、落ち着いて! アナコンダは倒したぜ」


 美女に抱きしめられる。こんな体験は生まれて初めてだ。前世でも体験したことがない。大きな胸が俺の顔面に当たる。やばい、理性が保てないぞ。


「ありがとう! 本当にありがとう! もう駄目かと思った……あぁ……」


 パメラの感謝が止まらない。確かにあのままだったらパメラは飲み込まれていただろう、間一髪だったな。


 すると俺の頭の上になにかが零れ落ちた。ふと見たら、パメラが泣いている。まさかあのパメラが、ランクAの戦士が泣き出すなんて。よほどの恐怖だったんだな。


「あなたは命の恩人よ。なんてお礼を言ったらいいか……」

「ありがとう、パメラ。それよりエイダの方が気になるな」

「エイダ? はっ、そうだ!」


 パメラも涙を拭き、すぐにエイダのそばへ駆け寄った。倒れたエイダは目を閉じたまま動かない。


 まさか。俺は嫌な予感がした。


「安心して、気を失っているだけよ」

「あぁ、よかった。おどかさないでよ」

「さっき落ちてきた岩を破壊して、その一部が顔面に当たったの。なんとか治療したいけど、状態異常を治せる薬がなくて……」

「状態異常? ちょっと見てもいいかい?」


 俺もエイダのそばに寄った。エイダの体を観察する。なるほど、彼女は状態異常の気絶状態だな。


 気絶は文字通り眠ったように動かなくなる状態だ。単なる眠りとは違い、体を揺さぶったりしても簡単には起きない。


 確かに気絶を治すには状態異常を治す薬が必要だ。でも俺が持っているのは、毒治療薬だけだ。文字通り毒しか治せないから、気絶した人間に使っても意味がない。


 さて、どうしたものか。


「ロバートさーん!」


 誰かの声が遠くから聞こえてきた。鍾乳洞で会った少女が遠くから走ってきた。


「ノーラか、よくここがわかったな」

「はい、ロバートさんのあとをつけてきたんです。私も探索魔法の〈サーチ〉が一応使えて」

「そうだったのか。あ、紹介するよパメラ。この子はノーラだ、俺が落下した洞窟の中にいた女の子でね。この子の父さんが……」

「きゃああああああああ!!」


 直後、ノーラの悲鳴が響き渡った。一体何事だ。


「どうした、ノーラ?」

「こ、これは……ロバートさんがやったんですか?」

「え? なんのことだ……あっ!」


 ノーラが恐怖に満ちた顔で見ていたのは、アナコンダの頭部だ。そして辺りにはアナコンダの血の海。この光景は女の子には刺激が強すぎる。


「ノーラちゃん、見ちゃ駄目よ!」

「へ、平気です。でも……ありがとうございました、これで村は救われます」

「村? あなたもしかして鍾乳洞の近くの村で住んでいるの?」

「はい、私と兄の二人で鍾乳洞まで来ていて、アナコンダと遭遇しかろうじて逃げて隠れていたんです。そこにロバートさんが現れて、一緒に脱出してきたんですけど……」

「おい、ノーラ! 大丈夫か? って、うわ! これは……」


 ノーラの兄もやってきた。その兄もアナコンダの姿を見て、ノーラと同じリアクションをした。


「お兄ちゃん。見ての通り、アナコンダはもう倒されたわ。ロバートさんがやってくれたのよ」

「なに? まさか本当にお前が!?」

「はは、まぁね。それにしても命の恩人に向かって、お前っていう呼び方はどうかと思うぞ」


 俺は敢えて上から目線で注意してみた。兄もこれで俺への態度を変えてくれるかな。


「……ありがとう。思った以上に強いんだな」

「どういたしまして」


 一応礼は言ってくれたが、相変わらず素直じゃないな。だけど最初に俺に見せた敵意は薄れているようだ。


 やっぱり俺の見た目というか、貴族であるところが原因なのだろうか。確かに貴族はどの世界でも平民から好かれない。これは仕方ないことかもしれないな。


「ちょっと、あなた! もうちょっと感謝したらどうなの?」


 案の定というか、やはりパメラもきつく注意してくれた。


「なんだよ? あんたには関係ないだろ」

「あんたですって? 私はパメラよ。パメラ・シュナイダー、仮にもランクAの弓使いだからね」

「ごめんなさい。お兄ちゃんが無礼なことを言ってしまって……」

「おい、ノーラ! お前が謝ることはねぇだろ!」

「もうお兄ちゃん! 仮にも命の恩人なんだから、もっと感謝の気持ちを込めて!」


 駄目な兄としっかりした妹の口論か。なんというか見ていられないな。だけど、こんな場所で兄妹喧嘩は見たくない。


「あぁ、お二人さん。もうそのへんでいいよ、俺は気にしてないからさ。それより頼みたいことがあるんだけど……」

「はい、なんでしょう? ロバートさん」

「実はエイダを治療してほしいんだ、できるかい?」

第四十九話ご覧いただきありがとうございます。


この作品が気に入ってくださった方は高評価、ブックマークお願いします。コメントや感想もお待ちしております。またツイッターも開設しています。


https://twitter.com/rodosflyman

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ