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俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第二章

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第四十三話 尾行する二人の女戦士

途中でパメラ・エイダ視点になります

 しまった。今の俺には地図がない。世界地図は持っているが、この町と島の地図がない。正確な道がわからないぞ。


 さっきパメラがショルダーバッグから地図を取り出したのを思い出して後悔した。最悪パメラだけでも、パーティーを組めばよかった。


「こうなったら、仕方ない!」


 俺は誰もいない路地裏へ行った。手っ取り早いのは、あの方法しかない。ギルドへ初めて行った時と同じ手法で行こう。


「ここならいいだろう、スキル〈ハイジャンプ〉!」






「おかしいわね。この辺にいたはずなのに、どこに消えたの?」


 ギルドに向かっていたはずのエイダとパメラは、一人の青年のあとをこっそりつけていた。


「本当にいいの? カルロスとバティスタを入れなくても?」

「あの二人なんかあまり期待していないわ。この前も六つ星ランクのモンスター討伐で苦戦したって聞いたから。そんなことよりロバートよ。あのステータス、私がこれまで見たどの戦士よりも異常よ。絶対に逃さないわ」

「エイダがそこまで言うとはね。でも、これじゃ私達ストーカーね。エイダもエイダで、素直にロバートを説得すればよかったのに」

「何言ってるのよ、あぁいうタイプの男の子はね意地っ張りなのよ。あとをこっそりつけて、彼がアナコンダと戦っている場面で共闘すれば、嫌でもパーティーを組んでくれるはずよ」


 エイダの作戦にパメラは渋い顔をした。


「どうだか、あの子意外と鋭い面もあるわよ」

「へぇそうなの。となると、ますます怪しいわね」

「な、なにがよ!?」

「昨夜あの子とお楽しみだった?」

「もういい加減にしてよ! そんなことないって言ったでしょ! それよりロバートを探すわよ!」

「わかってるわよ。それにしても変ね、あの子忽然と消えちゃって」


 ロバートを探すこと10分、依然二人は彼の行方がわからないまま路地裏をさまよっていた。


「こうなったら、奥の手ね。あれを使うわ」

「あれって?」

「サーチ!」


 エイダの持っていた杖の先端のオーブが輝き出す。彼女の目の前に円形の魔法陣が出現した。


 その魔法陣は徐々に彼女達のいるソーニャの町の地図を描き出す。中心に白い点が二つ、さらに少し離れた地点に赤い点が一つ描かれた。


 〈サーチ〉は探索魔法の一種、詠唱者が探す対象の人物を地図を頼りに探し出すことができる。


「その赤い点がロバート?」

「えぇ。場所はわかったわ。ここからこう行ってこう行けば……よし、ついて来て!」


 エイダが動き出す。パメラも彼女のあとを追った。さらに人通りの少ない路地裏に入り込み、しばらく歩き続けた。


 エイダは魔法陣を見続けていた。徐々に白い二つの点が赤い点に近づいていく。そして遂に三つの点が重なった。


「着いたわ! って、あれ?」


 ロバートがいるであろう場所へたどり着いたが、あろうことか彼の姿がない。エイダとパメラはもう一度魔法陣を見た。赤い点は動いていない。


「間違いなくここよね? もしかしてその魔法陣」

「何言ってんのよ? わたしの魔法は完璧よ、一度も〈サーチ〉で外したことなんかないわ! どこかに隠れているはずよ」

「そう思ったけどよく見てよ。どこにも隠れられる場所がないわ」


 パメラの言葉を聞いてエイダも見回す。確かに開けた場所で、人が隠れられそうな大きな物などは何もなかった。


「そんな……あり得ないわ! こんなことって」

「見て! 赤い点が!」


 パメラが叫んだ。魔法陣の地図を見ると、赤い点が南へ向かって動き出した。


「なにこれ!? ていうか彼、建物の上を歩いているじゃない。一体これは?」

「まさか……」


 パメラはふとある考えがよぎった。そういえばロバートは昨夜、ギルドに自分よりも先に辿り着いていた。


 しかもパメラが辿り着いた時、ロバートは屋上から降りてきたのだ。屋上、そう考えてピンと来た。


 まさか上空を。そう思い至り、彼女は真上を見た。


「そんな、あれは?」


 彼女の予想は当たった。はるか上空に人影のようなものが動いていた。確かに魔法陣の地図と同じ南へ向かって歩いている。


 パメラを見てエイダも空を見上げた。彼女も目が点になった。


「何あれ? まさか……」

「ロバート。信じられない、空を飛ぶなんて」


 彼女達はしばらく無言のまま、空を見上げるしかなかった。






「ヒュー! やっぱり空の上は気持ちいいな!」


 昨日に引き続いて空中散歩だ。俺だけに許された特権だ、といっても〈レビテーションシューズ〉を手に入れたおかげだけどな。


 しかし忘れてはいけない。〈レビテーションシューズ〉で空中を歩くことができるのは一分間だ。一分が過ぎれば落下してしまう。


 意外と不便に思うかもしれないけど、実は対策法はある。今回はそれを試す絶好の機会だ。


「よし、あの鳥だな……」


 俺のはるか前方に巨大な鳥らしきモンスターが近づいてきた。


 ビッグイーグルだ。名前は「でかい鷲」を意味する英語だが、文字通りの外見をしている。


 だけど飛行タイプのモンスターの中ではそこまで強くない。昨日戦ったコボルトより少し強い程度だ。もちろん今の俺にとっては敵ではない。


 倒すことは簡単だ。でも倒してはいけない。奴には大事な役目がある。


「きしゃあああああああ!!」

第四十三話ご覧いただきありがとうございます。


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