表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/305

第四十話 ランクAの女魔道士エイダ

 パメラがショルダーバッグから一枚の紙を取り出した。


 四枚折りになっていた厚手の紙で、それを広げて俺に表面を見せた。


「それって……地図?」

「そうよ。私達が今いるソーニャの町がここ。赤い印があるところね。そしてソーニャの町の南門から南に30kmほど離れた場所に鍾乳洞、北門から北に50kmほど離れた場所に古代遺跡があるの」


 なるほど。パメラはここの地理に相当詳しいようだ。いや、俺もその一人だった。


 思えば俺もこの島の当主であるヒューリック家の長男だ。過去十三年間で島のいろいろな場所に足を運んでいる。南の鍾乳洞も行ったし、北にある古代遺跡も行った記憶がある。


「場所はだいたい把握できた。それじゃ、後は準備だけど……」

「ちょっと待って、その前に確認しなきゃいけないことがあるわ」

「え? どうしたの急に?」

「ギルドに行って、この二体の討伐依頼が出ていないかを確認するの。そうしないと、仮に討伐しても報酬がもらえないわ」


 なるほど、一番大事なことだったな。確かにモンスターの討伐自体は、そのモンスターの出現場所に行けば可能となる。


 だけど肝心なのはギルドに行って討伐の依頼が出ているかどうかだ。仮に討伐の依頼が出ていない時に倒しても、手に入るのはモンスターの体の部位や素材だけで、そのモンスターのコアを手に入れてもギルドで討伐報酬はもらえない。


 これがいわゆる“空討伐”だ。〈ロード・オブ・フロンティア〉で、初心者プレイヤーがよくやらかすミスとして有名だ。


 今はまだ目撃情報があるだけだ。ギルドに行って討伐依頼が出ていれば、俺達が受ける。


「急がないと、仮に依頼が出ていたら誰かに先越されちゃうわ」

「あんまり心配する必要ないんじゃないかな。仮に依頼が出ていても、その二体を倒せるほど強い奴らなんていないでしょ……」


 パメラは俺をきりっと睨んだ。


「昨日あなたと戦ったカルロスがいるわ」

「カルロス? あぁ、あいつか。ランクAだっけ、確かに強いけどあいつ一人じゃ多分勝ち目は……」

「彼だけならね。でも、ほかの戦士とパーティーを組んで依頼を受ける可能性もあるでしょ!」

「あっ! そうか……」


 その通りだ。確かにどんな強力なモンスターでも、パーティーを組んで戦えば勝ち目はある。というか、〈ロード・オブ・フロンティア〉は仮にもMMORPGなんだから、大勢のプレイヤーがいろんなプレイヤー同士とパーティーを組んで戦うのは常識だ。


「善は急げよ。急いでギルドへ行きましょう!」


 パメラが俺に呼びかけ、ギルドへ走って行った。俺も素直に彼女の後に続いた。


「因みにだけどさ、カルロスと同じかそれ以上の実力の戦士ってこの島にいるの?」

「えぇ、いるわ。私が知っているのだと……」


 その時だ。前方で停まっていた馬車の中から、長い杖を持ち群青色のマントを羽織った赤毛の髪の色をした女性が出て来た。


「そう、あの魔道士みたいな女性ね。名前は確か……って、まさか!?」


 走っていたパメラは急に立ち止まった。彼女は目を見張り、じっと馬車から降りた女性を見つめる。


「あの女魔導士がどうかしたの!?」

「嘘でしょ!? 何でエイダがここに?」

「エイダ? もしかして知り合い?」

「彼女はランクAの魔道士よ」

「ランクAの魔道士!?」


 ランクA、エイダ、その言葉を聞いて俺も立ち止まる。確かに俺も見覚えがあった。燃える様な赤い色の髪は、一度見たら忘れられない。


 群青色のマントは地面にまで届くほどの長さで、全身は黒の魔道士用のローブで覆われている。露出が少ないのは、体から魔力の放出を極力抑えるためだという。


 外見からして俺も魔道士のエイダと確信した。そのエイダが馬車から降りて向かった先を見て、俺とパメラは目を合わせた。


「あれは、私達がさっきまで泊まっていた宿?」

「なんで彼女があそこに?」


 するとパメラは宿に向かって歩き出した。


「私達も宿に行きましょう。彼女の行動が気になるわ」

「ちょっと待って。ギルドには行かなくてもいいの?」

「さっきも言ったでしょ? カルロスがパーティーを組むとしたら、あのエイダは外せないわ。そしてエイダは私が泊まっていた宿に向かった。ということは……」


 パメラが宿の入口の目の前までやって来たところで、何とエイダが外へ出てきた。そして彼女と目が合う。エイダは笑顔に変わった。


「あらー! パメラじゃない! こんなところで奇遇ね?」

「あ、あら……エイダ? おはよう。なんであなたがここに?」


 パメラはさも今出会ったかのような態度でこたえた。それにしても背が高い女性だ。ってよく見たらかかとが異様に高いブーツを履いている。魔道士は前線に出て戦わない戦闘職だとはいえ、少し高すぎないか。


「あなたを探していたのよ。ちょうどあなたがここに泊っているっていう目撃情報があってね。それにしても信じられないわ。貧乏なあなたがこんな豪華な宿に泊まれるだなんてねぇ……」

「悪かったわね、お金ならちゃんとあるわよ」

「あぁ、そうだった! アリゲーターベアを倒したのよね! 凄いわぁ、信じられない! でもあれでしょ? なんか変な冒険者と手を組んでいたんですって、インチキをしていたっていう……」

「おいおい、人聞きが悪いな。誰がインチキだって?」

第四十話話ご覧いただきありがとうございます。


この作品が気に入ってくださった方は高評価、ブックマークお願いします。コメントや感想もお待ちしております。またツイッターも開設しています。

https://twitter.com/rodosflyman

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ