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俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第二章

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第三十九話 パメラの思惑


 そうだった。南の鍾乳洞でアナコンダ、北の古代遺跡周辺でケツァルコアトルの目撃報告があったと言ってたな。


「まさか、本気なのか?」

「その二体がこの島で報告されている、しかも同時期に。こんな機会多分二度ないわ!」

「ちょっと待ってよ。気持ちはわかるけど、本当に倒しにいくつもり? 勝ち目はあるの?」

「ふふん、私だって一人で行くほど馬鹿じゃないわ。今は強力な助っ人がいるのよね……」


 パメラが俺をじっと見つめた。嫌な予感がする。


「いや、さすがにそれはちょっと……」

「もう、何言ってんの? アリゲーターベアを倒したあなたがいれば百人力よ」


 パメラが俺の肩を強く押した。参ったな、完全にその気になっている。


 仮にも俺のステータスを覗いたんだ。これは断るのは難しいだろうな。


「わかったよ。実は俺も少し興味があったんだ」

「そうなの! じゃあ決まりね。〈黒曜水〉は後でディエゴさんに直接頼んでみることにして、早速今から討伐よ」

「ちょっと待って、その前に教えてほしいんだけど」

「え? 急にどうしたの?」

「パメラがそこまで〈覇王の魂〉が欲しい理由って何だい? そこまでして強くなって、一体何をしたいのかな?」


 俺が気になってた質問をぶつけてみた。パメラの顔つきが変わった。


「……なんでって、それは……」

「さっきからパメラの様子を見ると、何と言うかただ興味があるわけでもなさそうだし、ただ強くなりたいとかそんな単純な動機じゃなさそうなんだ。そうじゃなきゃ、こんな生成が面倒で素材の入手も難易度が高い薬が欲しいだなんて思わないよ」

「…………」


 パメラは黙り込んだ。やっぱり俺の思った通り、彼女は何かを隠している。俺に言えない何かを。


「……あなたってなんでこういう時だけ鋭いのかな」

「え? いやぁ、それは……」

「でもごめんなさい。やっぱり本当の理由は言えないわ」

「どうしてもかい?」

「どうしてもよ」

「わかった。それじゃ、その二体のモンスターを倒す前にいろいろ準備しないと、回復薬とか装備とかも見直さないと……」


 その時、俺は重要なことに気づいた。


「待てよ……」


 俺は自分のステータスを見た。そういえばカルロスを倒してレベルが上がってたんだっけ。割り振り値は32768、正直これだけあれば案外余裕かもしれない。


「ごめんなさーい! 遅刻しましたー!」


 その時、大きな声で俺達の部屋に一人の少女が入ってきた。慌ただしい様子でタンスの前まで来て、俺達と目が合う。一体誰だ。


「あれ? 誰よ、あなた達?」


 初対面だと言うのに、敬語も使わないとか意外と気が強そうだな。だけど可愛い、年齢はパメラと同じくらいか。


「あぁ、ごめんなさい。私達、ディエゴに招かれてここまで入ったのよね」

「お邪魔してます。あの、もしかして君がアルバイトで雇われたって子?」

「おい、ミーナ! 遅刻だぞ、遅刻! さっさと支度してカウンターに行け、あとちゃんと出勤時刻も記録しておけよ! そしてちゃんとディエゴに謝っておけよ!」


 ホルスが突然部屋に入ってきた。まるで店長気取りだな。


「はい、ごめんなさい! 今すぐに支度しますから!」

「お前達二人も今日はもうお帰りだ。ディエゴは大事な用があってさっき外出したからな」

「はぁ? 私達二人をおいて? 何考えてんのよ」

「ホルス、ディエゴがどこに行ったのか教えてくれないか」

「はは、こればかりは教えられねぇよ。というか、俺も知らねぇ」

「知らないって、ご主人様の行方がわからないとか不安にならないのか?」

「なんだよ、お前ら! もしかしてディエゴがいないと寂しいのか!?」

「そんなんじゃないから! あのね、私達実はディエゴさんに大事な話があるの!」

「あぁ、さっきの用心棒の話だな。安心しろ、それは俺がもう速攻で伝えたぜ。ディエゴも渋い顔していたが、なんとか金貨一枚で了承してくれたぞ」

「いや、その話じゃないんだよな。もっと別の大事な話だ」

「別の話? なんだそりゃ!?」

「とぼけないでよ、さっきの客人のことさ。たまたまそこの窓からのぞいたんだけど」

「胸に銀色のバッジを付けていた客人よ。帽子を目深に被っていた、貴婦人っぽい人だけど……」


 敢えてキシア帝国の上流貴族であることは伏せておこう。なんか取り調べみたいだな。さてホルスの反応は。


「さぁ、俺は何も知らないぞ。何も知らない、何も知らない。何も見ていない、何も聞いていない……」


 何だこの返答の仕方は。俺はパメラを見た。


「怪しいわ……」


 パメラが俺の耳を手で覆い聞こえないよう小声で話した。同じ考えだ。正直ホルスの反応は明らかに何かを知っている。


「あの、さっきから何の話?」


 遅刻してきたミーナが怪訝な顔で話しかけて来た。


「だあ! いいからミーナは早くカウンターに行け、ディエゴがいねぇから店番はお前だけなんだよ!」

「はい、ごめんなさい!」

「お前達二人もここには用がねぇだろ!? さぁ、もう帰った帰った!」

「言われなくても出ていくわよ。ロバート、行くわよ」


 俺とパメラは渋々外へ出た。強引に部屋から追い出された形で正直釈然としないな。


 それより問題はディエゴだ。キシア帝国の上流貴族から確かに金貨をもらっていた。それから急にいなくなる。明らかに怪しい。


「これからどうしようか? ディエゴがどこに行ったかも気になるけど……」

「確かに。でも彼がどこに行ったか、皆目見当もつかないわ。夜になったらどうせ戻ってくると思うから、その時に聞きましょ」

「ひとまずそうするか。それじゃ今からすることは……」

第三十九話ご覧いただきありがとうございます。


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