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俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
エピローグ

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エピローグ18

 振り返って近づいて来た男の姿を見て、全員唖然とした。


「探したぞ、みんな! ここにいたなんてな、ロバートは見つかったのか!?」

「……ジョニー……さん?」

「そんな……どうしてここに?」

「どうしたもこうしたもないだろ、お前達が心配になって探しに来たんだ!」

「…………」


 全員が不信感を抱いた目で見つめ、思わずジョニーはたじろいだ。


「……おいおい、どうしたんだ? 幽霊でも見るような顔して?」 

「……ジョニーさんこそ、一体なんで戻って来たんですか?」

「そうですよ、それにそもそもロバートはさっき見つかったじゃないですか」

「さっきあんなに怒ってたくせに、気が変わるの早すぎ……」

「は!? 全員そろって一体何言ってるんだ!? ロバートが見つかったってどこに!?」


 明らかに話がかみ合わず、思わずパメラ達が目を合わせる。


「……どういうことなの、これって?」

「わからない……でもジョニーさんが嘘ついているようには見えない……」

「ジョニーさん、もう一つ聞いていいですか? 例の金髪の女性はまだ見つかってませんか?」

「例の金髪の女性……あぁ、プロビデンスに似てるという女性のことか……まだ見つかってないよ」

「なにか、目撃情報みたいなのは?」

「ない。いぜん行方知れずだ」

「…………じゃあ、さっきの話は!?」

「だから、さっきの話ってなんのこと言ってるんだよ!?」


 パメラが簡単に先の出来事の内容を説明した。ジョニーはますます困惑してきた。


「……北の古代遺跡? それにロバートが剣をなくした……? なんだそれは!? 全部初耳だぞ!」

「……もしかしてさっきの……」

「偽物よ、間違いないわ!」


 ルウミラが断言し、エイダも同調した。パメラはまだ納得がいかない。


「でも、偽物って一体どうやって?」

「魔法よ。禁断魔法の一種に、特定の人物にそっくり成りすませる魔法があるの」

「禁断魔法で!? でも……それができるのって……」


 三人とも犯人には心当たりがあった。


「スージーよ。まんまとしてやられたわね」

「スージーが魔法で俺に成りすましていたのか。しかし、一体なんでそんなことを?」

「理由はどうだっていいわ。もしかしたら……化けていたのはプロビデンスかもしれない」

「ということは、プロビデンスとスージーが協力して、ロバートを罠にはめようとしているの?」

「……違うわ。多分ロバートは知ってる。あの時の彼の様子、今思い返せば、すぐに私達と離れたがってたように見えた」

「……一体どういうことかしら?」

「深く考えても仕方ない、とにかく今私達が向かうべきはただ一つ!」


 ルウミラは体の向きを変え、ロバートが立ち去った方を見て言った。


「ロバートの身が危ないわ!」



「着いたわよ、ここが私が乗って来た宇宙船」

「……へぇ、これはまた……すごいな」

「この惑星に住んでいたんじゃ絶対お目にかかれないわね」


 ジュディに案内されて、俺はやっと宇宙船の場所までたどり着いた。


 なんともきれいな円盤型だな。一体こんな大きな金属製の物体がどうやって空を飛ぶっていうんだ。


 まぁ、深く考えても仕方ない。思えば〈ロード・オブ・フロンティア〉も元々はゲームの世界だ、俺がいた地球の常識が通用する世界じゃない。


 目の前に階段があり、それが入口のドアに通じている。ジュディのあとに続いて俺も階段を上って、宇宙船の内部に入った。


 中に入ると、その異様なほどの機械仕掛けの光景に圧倒された。俺も前世でコンピュータが多い世界で生活していたけど、こことは雲泥の差だ。


 ハイテクすぎる。この宇宙船のコンピュータに比べたら、俺が前世で操作していたパソコンはまるで子供のおもちゃだな。


「ふふ、死ぬ前にたっぷり眺めておくといいわ」


 ジュディが後ろから呟いた。ふと振り向くと、彼女がすでにブラックホールが入った小瓶を取り出ていた。


「落としたら危険だから、この中に……」


 それをガラス戸棚の中に入っていた小さい箱の中にしまい込んだ。


 あの箱の中か。よし、場所は掴んだ。


 問題なのはここからだ。箱の中にあるブラックホールの小瓶さえ奪えればこっちのものだが、そうは問屋がおろさない。


「魔法で奪おうとしても無駄よ、ここにはすでに〈アンチマジックモード〉がかけてあるわ」


 〈アンチマジックモード〉か。なるほど、それでどんな魔法も無効化されるのか。さっきあいつが言った通りだな。


 魔法が使えないなら、自力で奪うしかないが、ジュディの目を欺いて盗み出すのは容易くない。


 となると、方法はただ一つ。ジュディが戸棚から距離を置いた、今がチャンスだ。


 ポケットの中に忍ばせていたアレの蓋をこっそり開けた。無数の小さな針に刺されたかのような感覚が指先を襲った。


 魔法が使えないという状況でジュディは多分気を緩めている。あとはなんとか気づかれないように。うまくことが運ぶまでジュディの気を引き付けないと。


「なぁ、ジュディ。ちょっと話が……」


 言いかけたとたん、ジュディが右手に何かを持って差し出した。急になんだ。


「……食べる?」

「え? なんだこれは?」

「地球でしか食べられないお菓子よ。非常食用として持ってきたけど、あなたに少しだけあげるわ」

「……あ、ありがとう……」


 これは意外だな。悪魔みたいな顔と性格していたジュディが、ここに来て一変穏やかな側面を見せてきた。


 いや、油断するな。この中には睡眠薬が含まれているかもしれない。食べたとたん眠らされるか、その後でゆっくり俺の脳を吸い取るのか。


 多分、状態異常耐性が高いから大丈夫と思うけど、さっきの機械虫のこともあるからな。でも今は不用意にジュディの機嫌を損ねてはだめだ、ここは素直に食べよう。


「……うまい!?」

「気に入った? マカロンって言うのよ、欲しいならもっとあげるわ」

「いいのか? 俺が全部食べたら……」

「すでに何個か食べたから、気にしないで」

「あぁ、じゃあ、いただくよ……」


 かなりおいしいな。それに今のところ特に体調に変化はない。本当にただのおやつって感じだ。


「……ねぇ、ロバート……」


 食べながらジュディが話しかけてきた。なにか思いつめているようにも見える。


「あなた本当に……楽しいの?」

「はぁ? 突然何言い出すんだ?」

「楽しいのかって聞いてるのよ。本当にこの世界で冒険者として生活することが楽しいの?」

いつもご覧いただき誠にありがとうございます!毎日ご覧になっている読者様には心から感謝いたします。(多数の誤字報告もありがとうございます、自分でも気づかない細かい点をご指摘いただき感謝します)


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