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俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第一章

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第二十五話 いちゃもんをつけてきた戦士

 なんと代わりに説明してくれたのはパメラだった。


「通常のステータス法則が適用されない? どういうことだそりゃ?」

「そのままの意味よ。皆も知っていると思うけど、ステータス総合値とレベルって比例の関係にあるでしょ?」

「あぁ、それは知っているぜ。確か炎の数でその上昇具合も伸びるんだよな?」

「〈開花の儀〉で与えられる炎の数が、そのままレベルが一上がった時のステータスの上昇分となる。これが原則だ」


 ジョニーが解説を加える。


「でもバグに該当する戦士は、その法則が適用されないの。極稀にそういう戦士がいてね」

「まさに今回のロバートさんがそうなっていると言えます」


 通常のステータス法則が適用されない、なるほど確かにその通りだ。現実のゲームでそんなキャラクターがいたら、間違いなくバグだろう。


 でも、そうじゃないんだな。俺のはバグじゃない。意図的に操作したんだ。


 そして俺の場合、通常とは異なる全く別の法則でステータスは上昇していくんだ。まぁ、こればかりはさすがの彼らにもわからないだろうな。


「はは、バグか。確かに言われてみればそうだね、いやあ変だとは思っていたんだよ。なんでこんなにHPが高いのかなって」


 俺は適当に誤魔化した。ここで一からステータスの異常さや、俺が意図的に行った裏技と内容を詳しく説明したって理解されないだろうし、さらに混乱を招くだけだ。彼らに合わせよう。


「何がバグだよ、馬鹿馬鹿しい!」


 突然、野次馬の中の一人の戦士が物申した。どことなくほかの野次馬の戦士と違って、雰囲気が違う。かなり名うての戦士だろうか。


「さっきから聞いてりゃどいつもこいつも頭わりぃな、本当に!」

「カルロス、何が言いたい?」


 カルロス、この戦士の名前か。褐色肌の坊主頭、背丈は俺よりやや高い程度で、背中に槍を携えて薄緑色の鎧と赤色のスカーフが特徴的だ。こんな戦士が確かにいたような気がする。だがランクやレベルまでは思い出せない。


「ジョニーさん、それにレミーちゃん。もう一つ肝心なこと忘れていませんかね、〈鑑定石〉の限界ってやつでさ。ほら……」

「〈鑑定石〉の限界だと?」

「その通り。〈鑑定石〉を誤魔化す方法があるだろ……」


 〈鑑定石〉を誤魔化す方法。カルロスが言いたいことがわかった。まさかアレのことか。


「〈鑑定石〉を誤魔化す? お前何が言いたいんだ?」

「そのままの意味だよ。他人に自分の正確なステータスを見れなくすることができるんだ」

「なに!? そんな方法があるのか!?」

「あるさ。特殊スキル〈偽装〉で可能になる。そうでしょ、ジョニーさん?」


 やっぱりだ。俺の思った通りだ。


 〈偽装〉とは〈ロード・オブ・フロンティア〉で実際に存在する特殊スキルだ。特に人型のモンスターや、高難易度のボスモンスターがよく用いる。文字通り自分のステータスが〈偽装〉されていて、正確なステータス値を看破できなくなる。


「確かにその通りだ。〈偽装〉スキルなら、ステータスを改ざんできる」

「マジっすか!? じゃあ、ロバートの坊ちゃんも!?」


 するとカルロスが俺に近づいてきた。後ろではパメラが信じられないような顔で俺を見つめている。


「へへ、ロバートの坊ちゃん、俺の目は誤魔化せないぜ」

「ちょっと待ってよ。確かに〈偽装〉でステータスを改ざんすることは可能だけど、そんな高等なスキルをロバートが一体どうやって!?」

「おいおい、もう一つ肝心なことを忘れているぜ。この少年はあの名門貴族ヒューリック家の長男じゃないか」

「それがどうしたのよ?」

「どうしたもこうしたも、お前は貴族の豪華な邸宅を訪問したことはねぇのか? 一般庶民や普通の戦士じゃ手に入らない珍しい武器やスキルがあってもおかしくねぇだろ!?」

「そうだ。確かに言われてみれば……」


 カルロスが俺を指差した。名門貴族に不可能はないとでも言いたいのか。


 確かに俺もあの豪邸で十年以上も過ごしてきた。邸宅の物置や地下室の倉庫には、父がどこから集めてきたのかわからない珍しい物品や財宝、金目の物が置いてある。


 だが正直ほとんど換金用のアイテムと言って差し支えない。俺にとってはガラクタ同然の物ばかりだ。


「因みに〈偽装〉スキルを使えるようになるには、あるアクセサリーが必要になるんだ。それを持っていれば自分のステータスを改ざんできる。ましてや、お前の親父さんは若い頃世界中を旅して周ったそうじゃないか。違うかい?」

「あぁ、そうだね」

「そんな! じゃあロバートはそのアクセサリーを持っているというの?」

「それは……」


 そんなものは持っていない。俺のステータスは改ざんなんかじゃない。といっても、今の空気だと皆カルロスに同調しているな。


「ははは! 別に持っていてもそれを正直に明かすほど、お人好しな奴はいないさ。となりゃ、俺が自分で証明してやろう」

「なにをするつもりだ、カルロス?」

「ジョニーさん、それにレミーちゃんとパメラ。ちょっと俺のステータスを覗いてみてくれ」

「え? そんなことしていいの?」

「いいさ。そうすりゃ嫌でもわかるからよ」


 言われるがまま三人ともカルロスのステータスを〈鑑定石〉に投影させた。すると三人とも徐々に驚きの表情に変えた。これはまさか。


「なんだこれは!?」

「嘘でしょ、そんな!?」

「なぁ、これでわかっただろ!?」

「おい、一体どんなステータスなんだ? 俺達にも見せろよ!」


 野次馬がこぞって三人の〈鑑定石〉を覗き込んだ。


「な、なんだこりゃ!?」

「全ステータス、99999だと!?」


 全ステータスが99999だって。なんてこった、たまげたな。いや、それこそもちろん〈偽装〉されたものだろうが。


「なんだよこのデタラメな数値は? 一体何がどうなって?」

「だからさっきも言っただろ? 俺のステータスは〈鑑定石〉じゃあてにならねぇ!」

「馬鹿な、カルロスも〈偽装〉スキルが……」

「嘘だろ? 一体どうやってそんなスキルを?」

「さっきあるアクセサリーが必要とか言ってたな? 一体何て名前のアクセサリーだ? どんな見た目をしてる?」

「おいおい、だからそんな大事なことお前らに教えるかよ! なぁ小僧よ?」

「頼む! 教えてくれたら金貨十枚、いや二十枚出そう!」

「駄目だ! こればかりはいくら金積まれたって教えねぇよ!」

第二十五話ご覧いただきありがとうございます。


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