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俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第三章 最強戦士同士の激闘

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第二百一話 空の上に浮かぶ城

今回から再びロバート視点です。今回の話の投稿にあたり、前話を大幅に追記しました。

 一体どうすればいいんだよ。


 俺は心の中で叫んだ。といっても、今いる場所だと大声で叫んでも、誰にも聞こえないだろう。


 何の因果か、どうなったのかは誰にもわからない。今いる俺の場所は、四方が真っ白の壁に囲まれた個室。


 さながら、独房といったところか。窓が一つあるだけ。そこから出ればいいじゃないかと思うだろう。


 でもそうはいかなかった。なぜか窓の外を見たら、真っ青な光景だけが広がっている。


「……ここは空の上?」


 そう考えるしかない。かろうじて視界の下に白い塊が見えた。あれは雲だろう。


 つまりなぜか空の上にまで来てしまったのだ。どうしてこうなった。


 それもこれも、全てあの仮面の少女のせいだ。まさか俺をこんな場所まで転移させるだなんて。


 前世で飽きるほどプレイした〈ロード・オブ・フロンティア〉だけど、こんな場所は全く身に覚えがない。


 一体今俺がどこにいるのか、もちろん今の俺なら飛び降りてもそこまでのダメージにはならない。


 だけど現在地がわからない以上、迂闊に飛び降りるのも危険すぎる。かといってここでじっとするわけにはいかないだろう。


「……一か八かだな」


 窓際に近づいた。窓の外をもう一度見た。やっぱり一面青い光景のまま。


 でもそうじゃない。かろうじて視界の端、ギリギリ見える位置に何やら長方形の白色の突起物が見える。


 多分今俺がいるこの建物の一部だろう。しかも見た感じ、ちょうど人一人分は乗れそうだ。


 となれば、この窓から飛び出してあそこに飛び移る。あそこの先に何があるかはわからないけど、ここにいるよりかはマシだ。


 でも問題もある。もし落ちてしまったら。いや、そんな心配は無用だった。


「〈レビテーションシューズ〉、装備していてよかった」


 この靴なら空中を自由に闊歩できる。制限時間は一分だけど、問題ないだろう。


 早速窓を開けようとした。でも取っ手がない。かといって、鍵もついていない。完全に壁に接着された窓なのか。


 いや、関係ないな。開けれないならぶち破ればいい。素手で。


「弁償費用なら、後で払ってやるよ」


 拳を窓にぶち当てた。予想通り、窓は一瞬で粉々に割れた。ステータスを極限まで上げていてよかった。


 窓がなくなった瞬間、凄まじい量の風が吹き荒れた。なるほど、間違いなく空の上にいるんだな。


 でもどんなに風が吹こうが関係ない。窓から強引に身を乗り出して、さっきの白い突起物がある方向に目をやった。


「……でかいな。なんて建物だよ」


 思った通り、あの突起物は建物の一部だった。それもかなり巨大な建物だ。


 一面白色の壁に覆われているみたいだ。そして外観はかなり複雑だ、言葉でどう説明すればいいかわからないような構造をしていて、めまいがしそう。


 一体どういった建築士がどんな感覚で作ったのやら。さながらおとぎ話に出てくる魔法の城といった感じか。


 最初に見た白い突起物は、外に飛び出していたバルコニーの一部だった。バルコニーの壁にドアがある。あそこからなら入れそうだ。


 行くべきところは決まった。窓枠の部分に足を掛けてしゃがみこみ、深呼吸した。


「スキル、〈空中浮遊〉!」


 これで大丈夫なはず。ゆっくりと立ち上がって、窓枠から足を離した。


 よし、うまく行った。空中で俺の足が止まっている。もう片方の足も窓枠から離して空中で止めた。


 これであのバルコニーまで行ける。でも時間は一分だけだ。あせらず、でも慎重に歩き出した。


 やばい。思った以上に距離があったかも。歩いても近づく気配がない。


 少しだけ小走りするか。でも近づく気配がない。


 全然距離が縮まらないぞ。どういうことだ。


 もう30秒は経った。仕方ない、走るか。


 走り出したらやっと距離が縮まって来た。いや、もう目と鼻の先だ。今度は縮まるのが早すぎる。


 俺はそこまでの速度で走っていない。そうか、わかったぞ。


「あのバルコニーが動いているのか!」


 目の錯覚じゃない。試しに止まって見たら、やっぱりバルコニーの方から俺に近づいて来た。最初はバルコニーが俺から遠ざかっていたんだ。


 建物の一部が動くだなんて、一体どうなってやがる。考えている内にバルコニーの先端部に着地した。


 深く考えるのはやめよう。とにかくバルコニーには移動できた。あとはドアから中に入ろう。


「……鍵がかかってる」


 ドアにはノブがついていたが、掴んで引っ張ってもビクともしない。押しても同じだ。


 鍵穴がついている。つまり開けるには鍵が必要だ。でもそんなもの持っていない。


 となれば、やることは一つ。さっきの窓と同じで拳をドアに激突させた。


「痛って! 今度は結界かよ」


 鍵だけじゃなく、ご丁寧に物理攻撃無効化の結界が張られている。鍾乳洞にあった金属製の扉と同じか。


 〈コスモソード〉の出番だ。鞘から抜いて、〈空圧剣〉のスキルを発動した。


 ドアはバラバラに粉砕された。セキュリティ面は強固かもしれないけど、相手が悪かったな。


 ぽっかりと開いた長方形の穴から俺は中へと入った。中はうっすらと暗い、明かりを照らす魔法が使えないからしんどいな。


「待てよ。あれがある!」

第二百一話ご覧いただきありがとうございます。


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