表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のステータスがバグって低レベルでも余裕でカンスト!? 前世で得た裏攻略情報で全て計算通りに無双できちゃいます!  作者: 葵彗星
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/305

第十七話 絡んできたチンピラども

 なんてことだ。金髪の男が俺の名前を言い当てた。


 だがよく考えてみれば、それも無理もないか。思えば俺は幼い頃から何度かこの町を訪れている記憶がある。


 ましてや俺はこの島を治める名門貴族ヒューリック家の長男だ。顔を知っている人間が多くいてもおかしくない。


 俺としたことがしまった。うっかり変装もせずにこの町に来てしまうだなんて。


 このままじゃ面倒ごとに巻き込まれそうだな。


「俺のこと覚えてるよな? えぇ、ロバートの坊ちゃん?」

「悪いが覚えていない。人違いじゃないか?」

「人違いだぁ!? てめぇのような有名人の顔、間違える奴はいねぇよ! なぁお前ら!」

「そうだ。俺達はみんな知ってんだぞ! てめぇが名門貴族ヒューリック家の長男だってことを」

「さらにヒューリック家の長男は今年で十三歳になるって話だ。十三歳っていったら……」

「創造神プロビデンスの〈開花の儀〉が受けられる。てめぇも受けたんだろ、儀式を?」


 おいおい、こいつらは俺のファンかよ。だが俺もここで思い出した。


 前世の記憶だが、確かにソーニャの町に来て最初の夜に、チンピラの戦士達に絡まれるイベントが起きる。人数とキャラの外見も全く一緒だ。


 となると、この後の展開を考えて俺が今するべき行動は一つ。


(ステータス!)


 俺は心の中で唱えた。目の前にいつものステータス画面が現れた。もちろん奴らには見えていないな。


 アリゲーターベアを倒したことでレベルが15まで上がり、割り振り値もとんでもない数値になっている。こいつらはそこまで強くないから、今のステータスでも十分勝てるが、正直無駄な戦闘も避けたいし、何よりこんな町中で騒動を起こしたくない。


 俺はとにかく素早さに割り振った。素早さは走力を上げてくれる。これで逃走は完ぺきだ。


「なぁ、ロバートの坊ちゃん? 一体炎の数はいくつだった?」

「そんなこと言うと思うかよ。大事なステータス情報じゃないか」

「はっはっは! そうか、そうだよな。言えるわけねぇよな! だってよぉ……」


 金髪は自信満々に右手を前に出した。そして人差し指と中指だけを立てた。


「てめぇの炎の数はたった二つだ!」


 やっぱり知ってたか。ここまで来たら、ファンと言うかストーカーだな。


「…………それがなにか?」

「なにか、じゃねぇよ! 最低じゃねぇか、よくそれで堂々と戦士してられるな?」


 金髪の言うことはもっともだ。確かに堂々と戦士として振るまうには恥ずかしい数だ。


「お前はDランク戦士なんだ! 最底辺の落ちこぼれって奴だ!」

「名門貴族の坊ちゃまがねぇ。ヒューリック家も落ちぶれたもんだぜ」

「中央大陸からおこしになる帝国の侯爵様から、領有権はく奪されるんじゃねぇのか?」


 腰巾着たちも必死で俺を煽りまくるんだな。なんか哀れになって来たな。


 これ以上言われるとさすがに気分が悪い。俺も何か言い返そう。


「全くお前ら本当に暇人なんだな」

「な、なんだと!?」

「だってさ、こんな夜遅くに寄ってたかって貴族の子供を罵るって、普通の人間ならまずやらないぜ。そんな暇があるんなら、おとなしく家で帰って風呂でも入って寝てりゃいいのに」

「……風呂だと? 一般庶民の家にそんな立派なものがあると思ってんのか?」


 あ、しまった。ここは日本じゃないんだ。


 〈ロード・オブ・フロンティア〉は中世ヨーロッパの世界観がベースとなっている。風呂は確かに一般庶民の家にはなかったな。俺としたことが、まだ現代日本と同じ感覚だな。


「すまない、今の言葉は忘れてくれ」

「忘れろだぁ? さっきから聞いてりゃ、てめぇ俺達のこと見下し過ぎだろうが! やっぱり親子だな」


 全く沸点が低すぎるなこいつら。にしても親子だとは、どういうことだ。まさか父が何かやらかしたのか。


「まさかと思うが、俺の父がお前らに何かしたのか?」

「あぁ、そうさ! てめぇの親父には散々こき使われた挙句、もらった賃金はほぼピンハネだ。一か月分の報酬を正規の額もらったことなんか一度もねぇ!」

「へぇ、そう」


 俺は適当に聞き流した。確かにそれはひどい話だ。まぁ、普通の人間にそんなことするほど俺の父も悪党じゃない。こいつらの態度や言動を見れば、ピンハネされるのも当然か。


「だからって、俺に文句言ったって何も始まらないぞ。それは本人に直接抗議しないと」

「あぁ、わかってるさ。本人に直接抗議する。だがその前に……」


 男達はここでようやく剣を抜いた。とうとう本心を見せたな。


「てめぇを人質にとってな……」


 おいおい、いくら夜遅いとはいえ、こんな町中で犯罪を堂々と犯すとかこいつら正気か。元がゲーム世界だからか、キャラクターの言動や行動が滅茶苦茶すぎる。


「何言い出すかと思ったら、俺を人質にとるとか本気で言ってんのか?」

「当たり前よ! 恨むんならてめぇの親父を恨むんだな」

「悪いけど、ただで捕まるわけにはいかないよ」

「おいおい、まさか俺達と一戦交えるつもりか? やめておけ、てめぇは最低のランクDの戦士だろ?」

「因みに、俺はランクB、こいつらもランクCだぜ。これが何を意味するかわかるか?」


 金髪は自慢げに語る。目の前にいる五人は全員俺よりランクが上、リーダー格の金髪がランクB。


 俺がランクDだから、同レベル帯ならほぼ勝てる理由はない。


 こいつらのレベルはいくつだっけ。さすがにそこまで正確には思い出せない。仕方ない、俺から切り出すか。


「確かにランクは最低だけど、レベルはどうかな?」

「レベルだと!?」

「俺のレベルは、15さ」

「じゅ、15!?」

第十七話ご覧いただきありがとうございます。


この作品が気に入ってくださった方は高評価、ブックマークお願いします。コメントや感想もお待ちしております。またツイッターも開設しています。

https://twitter.com/rodosflyman

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ