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第一話「WORLD LOST KING」

「よしよし。このままいけば……」


 静かな部屋で一人ゲームをしているこの男は、小宮 勇気。

 普通のひきこもり高校生の彼は今夢中になっているゲームが、「何だこれ! 超絶おもしれ!」っと没頭中である。

 そしてまた別のところにもこのゲームをやっているひきこもり高校生がいた。


「んだこれ! クソゲーだクソゲー! なんで魔法少女が出てくんだ! バグってやがる!」


 二人共楽しそうで何よりだ。さて、そろそろ二人を案内しないと。10年越しのゲームは楽しみだ!


「ってことで! お二人さんをぼくのせかいへ!」


 その声とともに二人の足元に巨大な魔法陣が出てきた。


「なんだこれ! 魔法陣!?」


「なんだ! 急に魔法陣が!? このゲームほんとにバグってやがる!」


 そして魔法陣が赤くひかり、二人をその場から消した。


「うわあああああああああああ!」


 ひかりの中に落ちているんか、吸い込まれているのかよくわからない空間に勇気は絶叫。その後気絶した。


「いてて」


 意識を取り戻した勇気はあたりを見渡す。


「ここはいったい……」


 初めて見る町並みになのにどこかで見た覚えがある建物が並んでいた。


「んー。どこかで……」


「おはよ!」


「わあ! びっくりした」


「あはは! そんなに驚かないでよ」


「いや驚くだろ!」


 男の子にも女の子にも見えるその顔立ち。無邪気な笑顔がとても可愛い。


「んー」


「どうしたんだ?」


 俺をじっと見つめるその顔が少しずつ近づいてくる。


「近い近い」


「んー」


 どんどん俺に近づいてくる。


「おい。そろそろはなれ―」


 俺が一瞬目をそらした瞬間、俺の唇と謎の可愛い子の唇が重なった。


「って! なんじゃこりゃ!」


 ん? 誰の声? どこから。


「やっぱり。キスがトリガーか」


「は!? 誰だテメー!? ここどこだ! バグってんのか!」


 体がかってに動く! どうなってるんだ! 


「どうやら二人共戸惑ってるようだね」


「二人? 何いってんだ? 頭バグってんじゃねーか?」


「そんなことないよっと」


「ん!」


 またキス! でも感覚がない。


「んーはっ!」


「なんでキスなんか……戻ってる」


「どう?」


「どうって何がだよ」


 こいつはさっきから何を言ってるんだ。


「やっぱわかんないか。いいよ。教えてあげる。君はここに来る前、自分の部屋にいただろ」


 確かに、俺は自分の部屋に……そうだ! あのとき魔法陣が現れて気づいたらここにいたんだ。


「ああたしかにそうだ。部屋にいた俺は魔法陣らしきものに吸い込まれ気づいたらここにいた」


「そして僕とあった。二人共ね」


「二人共?」


 確かさっき誰か喋ってたよな。あの人のことか。


「君の体にはもうひとり、ここに飛ばされた子がいるんだ。その子の名は、小宮 勇気。もう一つの日本から来た、もうひとりの君だ」


「もう一人の俺? 先から何いってんだ? てかここはどこだ? 君は誰?」


 少し呆れたようにため息をついて、「この景色を見てもまだわからないのかい?」


 この景色、やっぱりどこかで・・・!


「ふふ、やっと気づいたね。そう、この世界は7つのゲームが合わさった、君の大好きなゲーム」


「WORLD LOST KING」


「王をなくした世界。いい響きだ」


 ここがあのゲームの中……


「僕はキャルロット・カイン。気軽にキャルと呼んでくれ」

読んでいただきありがとうございました!

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次回も見てくださいね!

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