02 子供時代
力を使った私は、理に反して時の流れに逆らう。
たどり着いたのは、通り過ぎていったはずの子供時代。
成功。
私は子供の頃に戻ったのだ。
「どうしたの? フレンダちゃん」
私の顔を覗き込むのは親友の女の子だ。
私と同じで、一人の男性ドラインに惚れていた少女。
でも、たくさん競い合った果てに、私が勝って彼女が敗者となった。
彼女は目を真っ赤にはらしながらも「おめでとうフレンダ」と祝ってくれた。
大好きだった。
親友だと思っていた。
「けれど、貴方も結局は裏切るんだわ」
「どうしたの?」
「なんでもないわ」
私が愛していた彼、ドライン。
ドラインは、親友だった少女ピネスと結託して私を貶めた。
私をはめて、断罪して、殺そうとしたのだ。
許せない。
絶対に許せない。
でも、まだ復讐する時ではない。
じっくりと準備しながら、機会を待たないと。
私は神官様の元へ、向かった。
神官様は、私が断罪される時、唯一優しい言葉をかけてくださった方だ。
だから、相談しようと思ったのだ。
そしたら神官様は、「大変だったね」と言って慰めてくれた。
そして、「ならこうすると良いよ」と、これからの行動について教えてくれたのだった。