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01 始まり
私には、神官様から授かった特別な力がある。
なぜそんな事が可能なのかは分からない。
でも、どうだっていいわ。細かい理屈なんて私には関係のない事だもの。
とにかく、そういう事ができるとだけ知っていればいい。
この国の神官様は、産まれたばかりの子供に、特別な力を授ける事ができる。
だから、私もその力を授かった。
重要なのはそれだけ。
私が授かったのは、一生に一度だけ使える能力「時を戻す」能力だ。
そんな便利な力があったら、使わずにはいられないでしょう?
『残念だよ。フレンダ。君はとても便利なコマだった』
だから愛していた彼に婚約破棄されて、裏切られて、死刑になって、死にそうになった時に私は時を戻したの。
ひどいな、もう。本当に愛していたのに。彼だけは味方だと思っていたのに。