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一話俺の正体

「俺は普通の高校生じゃない」と、いきなり言われたらみんなはどうする?まあ大抵は「こいつ頭逝ってんじゃね」とか思うだろうが実際に俺にはみんなとは少し違うところがある。あ、別に変な意味でじゃないよ、別に俺は世界を滅ぼす魔王の末裔でもなく、世界最強の魔法使いでもない。俺は普通の高校生だ。「じゃあ、どういうとこが違うんだ?」と聞かれたら俺はこう答える。俺は・・・・・


「ショウ、朝だよ。起きて」


 いつもの優しい声で俺を呼ぶ声と、揺らされる振動で俺は目が覚めた。そこには見慣れた幼馴染の顔があった。


「おはようショウ、早く起きないと朝ごはん、冷めちゃうよ」


 満面の笑顔をうかべながらそう言ったのは工藤若葉くどうわかば同じ高校に通う昔からのお隣さんで、まあ言うなれば俺の幼馴染だ。


「ああ、分かったよ若葉。先に下りててくれ」


 俺が体を起こしてそう言うと、若葉は「早くね」と釘を刺してから下りていった。さて、起きたからには準備して下に行かないとな。折角起こしてくれた若葉に失礼だ。

 ん、そう言えばみんなにはまだ自己紹介してなかったな。俺は岩瀬昇いわせしょう、まあ少し変わったとこはあるが、基本的には普通の高校生だ。好きな物は肉じゃがと読書、嫌いなものはホラー映画とレーズンだ。よろしく。

 おっと、自己紹介しているうちに、もうリビングの前か。んーいい匂いだ、今日の朝飯は何かな・・・・・。

 ん、なにか忘れているような・・・・・・あー!そうだったそうだった、俺がみんなと違うところだ。すっかり忘れていたアハハハハ・・・・・みんな、許して。

 さて、話を戻そう。俺がみんなと違うとこは・・・・・まあ論より証拠だ、多分もう起きてるだろうし、それに、これ以上待たすと若葉に怒られそうだしな。

 リビングに入ると、この家に住む二人の住人がもう食卓の席についていた。まあいうまでもなく、一人は若葉だ。


「遅いよショウ、もう少しで先に食べちゃうとこだったよ」


「ああ、悪いな若葉」


 少し拗ねた様子の若葉に謝りつつ俺は若葉の隣の席に着く、そして俺と向かい合って座っている人に目を向ける。そこには黒ぶちの眼鏡にピシッとしたダークスーツ、背中あたりまである髪はうなじの辺りで纏めた見るからに仕事ができるキャリアウーマンといった感じの女性が座っていた。今も何かの書類に目をとうしていた。


「おはようございます、おばさん」


「ああ、ショウ君おはよう」


 俺がその女性に挨拶すると、書類から顔をそらして俺に挨拶をしてくれたこの人こそ、若葉の母親であり、俺の仕事の相棒パートナーでもある、工藤百合子さんだ。

 百合子さんは俺に挨拶すると、再び書類に目を向ける。


「昨日上げた原稿ですか?」


 俺がおかずの塩鮭を口に運びながら質問した。うん、焼き加減ばっちり、さすが若葉だ。


「ああ・・・、そうだショウ君、今日の夜は空けといてくれないか?」


「かまいませんけど・・・やっぱり仕事の話ですか?」


「そうだ。この間仕上げた原稿についてな。少しな、見て欲しい所がある」


 俺は軽くため息を付く。だってしょうがないだろう?夜遅くまでたった数枚の原稿のために談議するのは相当疲れるんだ。まあ、これが仕事なのだから仕方ない。俺はすばやく仕事モードに移行する


「わかりました。文談社編集部編集長にして、俺の担当の工藤百合子さん」


 俺のこの言葉に百合子さんはいつの間にか原稿をかたずけて、箸を取って言った。


「うん、分かってもらえてうれしいよ、私の担当作家にして、ベストセラー小説「ファーストラブ」の著者、岩瀬昇いわせのぼるさん」



 ・・・・・・まあ、そう言うことだ。普通の高校生の俺こと岩瀬昇いわせしょうのもうひとつの顔、それは今全国で100万部を売り上げた超ベストセラー小説「ファーストラブ」の著者、岩瀬昇いわせのぼるその人なのだ。


始めまして八森ケンです。いやー始まってしまいましたね、僕の処女作「俺は恋愛小説作家」まだまだ新人ですので、読みにくいところ分かりにくいところなどあると思います。そういうところを見つけたら教えてくださいお願いします。

 あと、この小説は作者のねたの出具合で更新スピードが変化しますのでよろしくお願いします。

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