無茶ぶり反対です
志穂のキャラデザが出来たので一緒に投稿します!下の方にあるはずなんですけどもし無かったら投稿失敗したんだなぁって思ってください!
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*これからの展開でちょこっと変更する可能性があるので一度キャラデザ消します!『みてみん』の方には載せたままですので気になる方はそちらへ(・ω・)ノ
「は?」
今手合せって言った?手合せってあれだよね?戦うんだよね?なんで?
「私は志穂以外の勇者に会った事が無くてな、どの程度の実力なのか気になっていたのだ」
それで私と手合せして実力を知りたいと。
「馬鹿なんですか!?私戦った事ないんですよ!?戦い方も知らないし!魔王様が受けてもらうって言ってた戦闘訓練も受けてないんですよ!?」
いくら身体能力が上がっていても所詮はただの女子高生だ。戦闘技術なんて全くない!なのに魔王と戦え?何考えてんの?ゲームならLv.1でラスボスにいきなり挑む様なもんだよ!?どう考えても無理ゲーでしょ!?
「それはそうだが、大丈夫だろう」
「何が!?大丈夫な所なんて一つも無いですよね!?」
「いいから手合せするぞ」
「絶対嫌です!!」
その後、拒否し続けたが、抵抗も虚しく私はヴォルティスに引きずられる様にして演習場に連れて行かれました。
・・・現在演習場にいます。周りに他の魔族達が居ます。めっちゃガン見されてます。魔王は大剣を構え、私はレイピアを構えていた。
「では、始めるぞ」
「いや、無理ですからね!?一応それっぽくレイピア構えちゃったりしてますけど無理ですからね!?」
「大丈夫だ。志穂が本物の勇者ならば何の問題もない」
「大ありですけど!?」
「では、今度こそ始めるぞ!」
「始めないで下さい!出来ればこのまま終わらsッッ!!」
私が手合せを回避しようと説得している最中に斬りかかって来た。どうにかレイピアで受け、いや受けきれないと思いに後ろに飛んだ。体勢を立て直そうとするがすぐ側に剣が迫っていた。どうにか躱すも、次々と斬撃は繰り出される。大剣をこんなに素早く振るえるなんてどうなってんの!?私は斬撃を躱したり受け流すので手一杯だ。・・・あれ?なんで私こんなに動けているんだろ?躱しきれなかった斬撃はレイピアで受け流しているがもう数十回は受け流したはずだ。斬撃は一撃一撃がかなり重く元の世界にいた時なら一度受けただけで手が痺れて使えなくなっていただろう。だけど今は全然痺れていない。それに重いだけじゃなくとても素早く目で追うのも一苦労なのにだんだん自然と目で追えるようになってきている。それどころか次はどこに攻撃がきてどうすれば反撃出来るかが次々頭に浮かんでくる。なんで?
「やはりそうか」
ヴォルティスは攻撃を止めずに語り出す。
「かつての魔王の手記に書いていたのだが勇者は戦いの最中にどんどん強くなっていったらしい。だからもしやと思ったがやはりそうだったか」
何が!?私は聞きたかったけれどヴォルティスは更に攻撃の速度を上げ、私はそれに対応するだけで手一杯になっていた。それでも暫く受け流しているとまた反撃のタイミングを窺う余裕が出来た。この攻撃を上に受け流して僅かに隙が出来た瞬間に
「やぁっ!!」
ヴォルティス目掛けてレイピアを突き出した。が、それを難無く受け止め反撃に出ようとした。けど、そうはさせない!
反撃される前にまた攻撃する。ヴォルティスはまた受け止め反撃しようとするが、その前に私が攻撃する。さっきとは逆だ。何だか不思議だ。どこにどう攻撃すれば反撃をさせないかが次々に浮かんで来る。そして、私の体はそれを実行出来ている。なんだか少し楽しくなってきた。もっとこの時間が続けばいいのに。
でも、そうはいかなかった。ヴォルティスの攻撃はさっきよりも更に重く、素早くなった。あっという間に最初と同じ状況になった。
「ッッ!!」
とうとう受け流しきれずに私のレイピアが飛ばされてしまった。
「ここまでだな」
そう言ってヴォルティスは剣を納めた。私は疲れてその場に座り込んでしまった。
「まさか、初めての戦闘でここまで強くなるとはな。やはり勇者は興味深い」
飛ばされた私のレイピアを拾って私に返してくれた。
「そーですか」
あれだけ斬りあったのに息一つ乱してないとかどんだけ体力あるのよ。おかしいでしょ。
私も少し落ち着いてきたのでレイピアを見た。あれだけ斬りあったのに傷一つ入って無かった。良かった。と思っていたが一つ気になる所があった。
「なんで紅くなってるの・・・?」
レイピアに刻まれた青薔薇の一つが紅くなっていた。正確には薔薇の花弁の一つが紅くなっていた。
「どうした?」
ヴォルティスが私の方に近づいてきたので私はレイピアを見せた。
「ここの花弁が紅くなってるんです」
「なに?」
赤くなった部分をじっと見つめ何かを考えている様だ。暫くすると顔をあげた。
「何かは分からんがもしかしたらお前のレイピアの能力に関係しているのかもしれんな」
そう言えば勇者が所持していたものには聖なる力が宿るとか言ってたっけ?色が変わるのが聖なる力?・・・そんなわけないよね?
「今の所は様子を見るしかないな」
「・・・そうですね」
ますますこのレイピアの事がわからなくなってきた。
「まあ、何はともあれよい手合せだったぞ」
手を差し伸べてきた。
「それはどうも」
私は手を取りながら答えた。
「では、私は用があるから失礼する」
そう言って城へ戻って行った。
私も疲れたしそろそろお昼ご飯の時間だから城に戻ろうとした時に気づいた。演習場の魔族達が私をずっと見ていることに。
誤字、脱字、これおかしくない?、などありましたら是非教えて下さい!