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魔王の異世界講座〜勇者編その1〜

ほとんど会話文になってしまいました(´・_・`)

地の文書くの苦手なんですよね・・・

「この世界での勇者の大半は先程言ったように蘭陽帝国に召喚されている。そして、何度も魔界に攻め入った。魔王を倒す事が出来た勇者もいたが負傷して瀕死の所を魔族達に襲われ死んでいる。だから、魔界に攻め入り生きて帰った勇者はいない。それをいい事に皇帝は『勇者は魔王を倒し異世界に帰還した。』と言っていた。勇者が魔王に敗北した時もな。だから、平民にとってこの世界で勇者は魔王に勝てる人類の救世主であり、魔王討伐と同時に異世界に帰還する存在だ」

「ちょっと待って!それおかしくないですか?魔界に来た勇者は生きて帰らなかったんですよね?でも、さっき『蘭陽帝国の初代皇帝は勇者だった』って言いましたよね?それって矛盾してませんか?」

生きて帰れなかったのに皇帝になって国を造るなんて出来るわけない。

「そうだな。だが、初代皇帝が魔界に攻め入ったとは一言も言っていないぞ?」

「え?・・・あっ、そうか!」

「初代皇帝は魔界には攻め入らなかった。その代わりに今の蘭陽帝国の国土に生息していた魔物を根絶やしにした。」

魔界に行かなかったのなら生きて国を造れたのも納得できる。・・・あれ?でも、初代皇帝の勇者が蘭陽帝国を造ったならそれまでは帝国は無くて勇者を召喚する人もいなかったって事だよね?

「じゃあ誰が初代皇帝を召喚したの?」

「それは私にも分からない」

「えー」

ここまで説明しといて分からないってどういう事?

「帝国が出来てからは監視をしてきたがその前は国など無かったし、魔族に勝てる人間などいなかったから記録が無いんだ」

そんなものなのかな?まあ、自分に影響無いなら気にしないだろうしそんなものなんだろうなぁ。


「今話したのが蘭陽帝国に召喚された勇者だ。次はその他の勇者についてなのだか情報が少なく曖昧なものが多いんだ」

「何で?」

「その他の勇者は皆他の大陸で召喚されたんだ。流石に違う大陸の情報まで集めるのは面倒だからな。それに、その勇者達は蘭陽帝国に召喚された勇者の様に騙され利用された訳では無いらしいし我らに危害も加えてないからな。我らには無害だ」

自分達に被害ないし別にどーでもいいやって事か。

「まあ、その他の勇者の話は分からないことも多いし知っておかなければならない訳でも無いから説明はせんぞ」

「あっ、はい。」

「これで、召喚された勇者の話は終わりだ」

「ちょっと待ってください!まだ、私が召喚された理由教えて貰って無いんですけど!?さっきの国の話と今の勇者の話が理由なんですよね?全然わかんないんですけど??」

「まあ、そう慌てるな。それは、今から話す勇者の召喚についての話を聞けばわかる」

勇者の召喚。私に一番関わりがある話だ。


「勇者の召喚には三つ条件がある。一つ目今床にあるのと同じ勇者召喚の魔法陣を書く事。二つ目は魔法陣を起動させるための魔力を集めること。今回は私のもつ魔力で足りた。そして、三つ目は他に勇者が召喚されていない事」

「何で他に勇者が召喚されてたらダメなの?」

「恐らく勇者同士の衝突を防ぐ為だろう。せっかく召喚したのに潰し合われたら勿体ないからな」

「勿体ないって・・・」

「貴様を召喚した理由は三つ目にある。先程蘭陽帝国が魔界に攻め入ろうとしていると話しただろう。しかし現時点で蘭陽帝国には勇者はいない。恐らくこれから召喚し魔界に攻め入らせる予定だったのだろう。そうなると魔界にも少なからず被害が出る。だからそれを未然に防ぐ為に貴様を召喚した」

「つまり、蘭陽帝国に召喚される前に召喚して自分達の所に置いとけばいいじゃん!って事ですか?」

「そういう事だ」

・・・どう反応すればいいんだろう。もっと他に蘭陽帝国の勇者召喚を防ぐ方法は無かったのかと怒るべきか、蘭陽帝国に召喚されなくて良かったと喜ぶべきか。

私が複雑な思いでいるとヴォルティスはまた話始めた。


「だが、それでも完全に勇者召喚を阻止できた訳では無い」

「えっ?私が召喚されたからもう蘭陽帝国は勇者を召喚出来ないんですよね?」

「そうだな。だが、それでも勇者を召喚出来る方法が二つある。一つ目は貴様が死ぬことだ。貴様が死ねばこの世界から勇者はいなくなり新たに勇者を召喚出来る」

「それって・・・」

「貴様の事がバレれば奴らは貴様を殺そうと躍起になるだろうな。もしくは貴様を自分達の方に引き込もうと接触してくるだろう。今の所貴様の事もバレていないし人間が魔界に侵入してくることは無いだろう。だが、いつかバレて命を狙われる可能性がある」

「えぇ!?」

命狙われるって暗殺とか!?絶対ヤダよそんなの!!

「安心しろ。もしそうなっても大丈夫なようにこれから貴様には戦闘訓練を受けてもらう」

「戦闘訓練とか絶対無理だから!!ただの女子高生に何させようとしてんの!?無理だから!戦うとか絶対無理だから!!」

日本は平和だし、犯罪に巻き込まれる事への危機感も私は持っていなかったから戦闘技術どころか自衛手段すら知らない。そんな私が国が雇った暗殺者に勝てるわけがないよ。

「女子高生・・・?が何かは知らんがそう心配するな。勇者として召喚されたのだからある程度の能力は手に入れてるはずだ。その剣の様にな」

「え?」

剣?そんなもの持っていないはず。そう思い持ち物を確認しようとした時気づいた。細い剣──レイピアを握っていた事に。

誤字、脱字、これおかしくない?、などありましたら是非教えて下さい!

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