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魔王の異世界講座〜周辺国編〜

国名考えるのって大変ですね( ˊ〜`;)

ネーミングセンスが欲しいです。

「魔王・・・?」

まさかとは思ったけど本当に魔王だったの!?

改めて彼───魔王 ヴォルティスを見る。

見た目は普通の人間だけど頬の端の方に薄く鱗のようなものがある。近くで見るとイケメンですね。綺麗な金色の目で、少しながめの濃紺の髪を後ろで一つに括っている。身長は170から180くらい。黒地に金の刺繍がある高そうな服を着ている。


・・・・どうしよう。全然魔王っぽくない。私が記憶している魔王と全然違う。実際に魔王を見た訳では無いけど漫画とかに出てくる魔王ってもっとこう、巨体でおぞましいと言うか恐ろしいというかそこにいるだけで威圧感を感じる怖い感じだったはずだ。一目見ただけで、「あ、こいつ絶対魔王だ」ってなるでしょ。それに引き換え何ですかこの魔王は。巨体じゃなくて普通のサイズだし、恐ろしいと言うよりカッコイイし、見た目全然魔王じゃないし威圧感なんてもの感じないし。これ今「実は私魔王じゃないです。これただのコスプレです!」って言われたらソッコーで信じるよ?


「なんだその目は?せっかく自己紹介してやったのに」

そんな事言われてもねぇ?

「だって全然魔王っぽくないです。まだ、アルビノさんが魔王って言われた方が信憑性があります」

「だから私はアルビノじゃなくてオルガノだと言っているだろ!!」

「どっちでもいいじゃん」

「よくない!!」

「あーはいはいわかりました。オルガノさんね。オルガノさん」

「なんだその言い方は!?」

しつこいなぁ。訂正したしもういいじゃん。

まだオルガノは何か言っているがこのままでは話が進まないので無視しよう。


「まあ、ヴォルティスさんが魔王かどうかは置いといて、何で勇者を召喚したんですか?ていうか何で私が勇者?」

「その前に、まず、魔界とその周辺の土地について説明しよう。魔界は北と東が海に面しており、 クラーケンや魚人、人魚達が暮らしている。西から南にかけてエルベスト山脈がありその向こうに人間達の住む国がある。西にはエルレイン王国、南には蘭陽帝国がある。北と東は何も問題は無いんだが、西と南は大ありなんだ」

ヴォルティスは嫌そうに顔を少し歪め続けた。


「エルレインの国王は無能なんだ。ただ無能なだけならば問題は無いのだがタチの悪いことに所有欲や支配欲、独占欲が強く、好戦的でな。そのせいで周辺国に何度も攻め入った。攻め入られた国は全てエルレインに負け王族や国の中枢にいた者達は処刑された。一部処刑前に逃げ延びた者達もいるらしいが確認出来ていない。そして、それらの国々にはエルレインの貴族共が統治者として派遣された。派遣された貴族共は現地の貴族達の所有する金目のものを没収し、平民への税を重くする様に命じた。その結果、飢え死にしたり奴隷となったりする平民が増加した。その事で国王に意見し、批判した者達は皆処刑されその家族は奴隷にされた。見に行った者達によると治安がとても酷いらしい。道端に死体があるのが当たり前で、犯罪、特に食料などの窃盗が多い様だ。その事は国王も知っているはずだがエルレインには悪影響が無いから何の対策もこうじていない」

「ひどい・・・」

「・・・そうだな」

ヴォルティスはまるで自分がされたかの様に苦しそうな顔で語っている。

「そして、これはまだ噂でしかないのだがエルレインは近々魔界にも攻め込むらしい。噂だから信憑性は薄いが警戒した方が良いだろう」


「次に蘭陽帝国だが、ここはエルレインとは違った意味で厄介だ。蘭陽帝国の初代皇帝は勇者だったと言われている。そして、過去何代にも渡り勇者を召喚してきた。勇者が召喚されると必ず魔界に攻めて来ている。何代か前の魔王の残した手記によると、勇者は皇帝に『魔王に攻め入られ国民や一部の貴族子女が攫われた』と吹き込まれていたらしい。だが当時の魔王はそんな事はしておらず、滅多に書庫から出てこない変わり者だったらしい。また、他の魔族もその件に関して一切関与していなかったと記されている。恐らく皇帝が勇者を攻め入らせる為に言った妄言だろう。そして、現皇帝も同じ事をしようとしている。いや、少し違うな。先月、帝国内でクーデターが起きた。クーデターを起こしたのは古くから皇族に仕えてきた一族だ。クーデターは阻止されたが、国民はかなり動揺した様だ。そして、現皇帝は動揺を押さえる為に『クーデターは魔王が唆し起こした事だ。魔王はこの国に攻め入ろうとしている。だからその前に魔王を討伐しよう。かつての皇帝が勇者を召喚し魔王を倒した様に私も勇者を召喚し魔王を倒そう。』と言った。そして、今奴らは魔界に攻め入るための準備を始めている」

「何それ。意味わかんない。そんな理由で攻めて来るなんて。」

「そうだな。だか、それがこの世界の人間だ。そして、貴様を召喚した理由でもある」

「え?」

どうして二つの国が私を召喚した理由になるのだろう?


「次はこの世界の勇者の在り方について話そう」

会話文(←魔王の説明)が長くなりましたね(´._.`)

誤字、脱字、これおかしくない?、などありましたら是非教えて下さい!

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