聞けたもんじゃない
ただ痛いだけの毎日
イタイ居たい痛い
ただ痛いだけの毎日
遺体異体痛い
悲しいのは
産まれた日にすら
一人だから
それとも
産まれた日に
二人で居られる
そんな事実があるからか
楽しかった過去
悲しみの未来
進行形
ただただ
痛いだけの人
叫び
振り向かない
わかっている
わからないのは
進み方
失敗の後の
進み方
取り上げられた
そんな未来
いらない未来
要らない人
出来上がり
生きながらに
殺される
もがき苦しむ
灰色
黒色
下を向いて
つま先だけの足
人間の価値
人間の感覚
要らない要らない
もう何の役にもたたない
人という生き物
その出涸らし
味の無い
捨てられる物体
叫び声って言いながら
本当の人間の叫びを知らない
誰も聞けない
誰にも聞こえない
単語を知って
意味を知るだけ
生きるプライド
要らないプライド
断末魔の叫び
命乞いの笑顔
絶望の眼
干からびた異体
地獄絵図は
優しい表現で
まだ見れる
まだ見られる
この世界の端っこでは
ゴミ屑みたいな命が
蜘蛛の巣みたいに散らばって
痛い痛いと
声をあげるが
その声は
聞けない
聞こえない
素通り
無視
愛ある世界は
決してこない
僕等は常に関係性を求め
そうする意味を求めるから
価値を得たいから
嘘っぱちの愛の世界なら
一人で充分だから
だって僕等の愛情は
いつも自分本意だから
自分達の世界で
意味のあるモノだから
そんな燻んだ愛情の世界の
愛の歌なんて
聞けたもんじゃない