第1話
遅くなってすみません。
とある魔導学園の集会場。そこにはたくさんの生徒が集められていた。なぜ集められているのか、それは転入生の紹介をするためだ。だが、まだ転入生は来ていない。もう30分近く経っている。生徒会長が押さえていたがそろそろ駄目だ。
だがそこに異変が起きた。
『ヒュウウゥゥ、ドガァァァン!!』
集会場の壁が何かによって壊された。その何かの正体は魔物だった。魔物がとんできたのだ。
それもAAランクの魔物が。その魔物は大鬼だった。オーガはかなり大きい。このサイズのオーガがとんでくるはずがない。何者かによってとばされたとしか思えない。しかもオーガはかなり傷を負っているようだった。
そこに一人の人間が現れた。その人間の格好は、黒のパーカーの上に魔導学園の制服であるブレザーに制服のズボンに顔に黒の鬼の仮面をしている。完全に不審者見たいな格好だ。そこで怪しい人間口を開いた。
「おい、そこの女。ここにオーガが来なかったか。それとここは王立ソリチュード魔導学園であってるな?」
「は、はい!オーガがこっちに来ました!ここは王立ソリチュード魔導学園です。オーガが来たんです!皆逃げています!あなたも逃げてください!!Aランカーの人達が時間稼ぎをしている内に!!」
「そうか、こっちであってたか。早く逃げるなりなんなりしてろ」
怪しい人間の正体は岸本結城だった。
結城はさっと消えてオーガの処へ行ってしまった。オーガは傷ついているのに関わらず暴れまわっていた。オーガの回りには倒れている人達がいた。二人たっているのがいた。
(倒れてる奴等は恐らくAランカーだろう。早く仕留めるか)
結城はそのままオーガの懐に飛び込んでいきオーガの腹に一発殴りを入れた。するとオーガはバタッと音をたててその場に倒れた。
そこに四人の人間が来た。全員色の違う鬼の仮面を着けている。
「なーんだ、結局リーダーが倒しちゃんじゃないか。つまんないのー」
「お前らが適当に傷つけてあげくはここまでぶっとましちまったじゃねえか。学園から請求書が来たらどうすんだよ。
お前らの分け前からひいとっからな!」
「ねぇ、結城。これはどういうことかしらぁ?」
(げっ!姉貴!どうすっか。こいつらになすりつけとっか)
「こいつらがオーガぶっ飛ばしただけだが?」
「その事はあんたが皆のことを治療するからいいとして。何で遅れたのかしら?」
「こいつらがオーガ見つけたから遊んでこうっていったから付き合ってただけだが?」
「はぁ、いいわよもう。」
そこに新しく女がきた。
「夏海先輩、今結城って聞こえたんですけど聞き間違いですよね?だって結城は病院にいるはずじゃないですか?」
「あちゃぁ、梨華ちゃん。結城はここにいるわよ?今日、転入するから」
「え!!冗談言わないでくださいよー。結城は下半身不随で動けないじゃないですか。」
「いいえ、こいつが結城よ。」
そういって俺に指差してきた。