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悪役令嬢な俺。  作者: add
6/8

Another side_転生少女

2/15.2017 お話の繋ぎが悪かったので、この話の前に1話挿入しております。

まさか!まさかまさかまさか!!これってもしかしてもしかすると!?


異世界転生ってやつじゃない!?


今にも崩れそうなボロボロの、けれどもしっかりと手入れされた屋内。高熱を出した私を心配して顔を覗き込む女性の容姿。そしてコップの水面に映り込む私の顔!日本人ではあり得ないプラチナブロンドに真っ白な肌と碧眼、人形みたいに整った顔!!


どれもこれもが記憶の中の画像と一致する。そりゃまぁ、2次元と3次元とじゃ完全に一致ってワケにはいかないんだけど、元々リアルめな絵柄のゲームだったし実写化なんて目じゃないくらいのあり得ない再現度。これが世に聞く乙ゲー世界への転生でなくてなんだというのだ!

ハッ!……と、いうことは、愛しのレオン様が実在されてらっしゃる…?え、マジで??寧ろ彼はゲーム主人公である私の為に用意された攻略対象なワケでしょ??攻略、できるの??うぁっほぁーーー!!!やったやった!!私にはもう液晶の壁など存在しないのだ!!もしかしたら後ろに回ってみたらどうかと画面の後ろを覗き込んで手垢に塗れた携帯ゲーム機の背面を見ずともよいのだ!!


「フラン?」


女性の声に引き戻される。主人公の、これからは私の名前だ。顔を仰ぎ見れば、心配を押し隠して微笑もうとする姿に、胸が痛んだ。あり得ない現状につい現実逃避してしまったけれど、これが"転移"でなく"転生"であるということは、私は1度死んだということだろう。死んだ瞬間のことはよく思い出せないし思い出したいとも思わない。ただ、家族や友人に2度と会えないんだなとか、好きだった漫画の続きももう読めないんだなとか、そんな受け入れたくない大小様々な諸々の事柄が胸に溢れてきて呆然とした。


「フラン、大丈夫よ。母さんがここにいるからね」


抱きしめられ、悲しむことも出来ないままの心まで包まれた気がして。ここには居ないもう1人の母にも慰められているような心地で、私は安堵の内に眠りに落ちた。

久しぶりの投稿になってしまいました。やっぱり私には見切り発車はキツイなと痛感…でも辞められない止まらない……行けるところまでは行ってみましょう。

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