4.世界渡りの意識と救いを与える歌姫 第三章 02
二人はゲームを通じて、少しずつ仲良くなっていった。
最初はゲームのフレンドだったので、マルチプレイという協力プレイを一緒にするだけだった。
だが、そのゲームにあるフレンドへのメッセージ機能で、少ないやりとりをするようになった。
「この素材ってどうやって手に入れてますか?」
最近のゲームではキャラクターを育てるのに、それ以上つよくするにはアイテムを集めないといけないというようなことがあるのだ。
「これは下位素材とこの素材で上位素材を作るのが、主ですね」
「でも下位素材はともかく・・・ってそうか、この素材は毎日の積み重ねで少しずつ手に入れるのが一番なんだ」
「そうですね・・・・・・」
そう、ゲームでは下位素材をいくつか集めると、その上の素材に交換するシステムがあるものもある。
それを下位素材はその上位素材を集めるクエストで手に入るのだが、もう一つの素材はいろんなところで手に入るので、どう集めればいいのか悩んでいたのだ。
だが、そこで沈黙が長すぎることに気づく。
「どうしたんですか?」
「私のファンだと思ってましたが、どっぷりこのゲームのファンですね。私のことは気にならないんですか!?」
「えっ、気になりますよ? でも――――」
「でもではないです!」
「聞いてください! あなたと話せる一番の共通の話題がこれだったからです。
それにあくまでゲームのメッセージ機能だからです」
「なら、私のSNSのアカウントフォローしてくれていますよね? それにあなたのゲームアカウントのプロフィール画像をメッセージで送ってください」
「えっ」
ゲームのメッセージ機能でのやりとちから、思わず実際に口にだして反応してしまった。
わけもわからず、言われた通りにすると、
メッセージアプリの連絡先が書かれた返信がきた。
それでもわけがわからず、そのメッセージアプリで連絡先にメッセージを飛ばすと、
「ーーーーです。今度はこっちでも連絡とりましょう?」
彼女の連絡先だった。




