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4.世界渡りの意識と救いを与える歌姫 幕間
「これが春美ちゃんの異能」
天典は東京で、冬彦から届いた出力媒体を受け取り、それを元にさらに自分の前に展開されていくものをみてそう言葉にする。
そこに神父さんが言葉を重ねる。
「いいえ、あなたの異能との複合、名付けて
ストーリーテーラーです」
「ストーリーテーラー?」
「ええ、天典さんの異能の声から展開するさまざまなものを読み取る部分を複合させることでしか発動できない、ある意味、あなたに依存した異能」
「依存なんて」
「ええ、言い方が悪いでしょう? でも、彼女がそう言ったのです。
異能の部分では依存していてもいい。
天典くんと一緒にしか異能を使えなくていい。
だからこの人達を救う力を与えてくださいと」
「春美ちゃん」
天典は春美のある意味の覚悟を聞きながらも、これだけの異能ならそうなるのかもしれないとどこかで納得する。
さまざまな並行世界を紡ぐ手伝いをして、そこで世界を展開して観測する。
罪の土地で異能を奪われたかもしれない彼を、かもしれないという可能性で救い、紡がれた幸せの可能性を実際の世界として展開する。
「さあ、問題はここからですよ?」




