3.世界渡りのプロローグ 第三章 01
第二章は改稿および書き足すかもしれませんが、第三章で話を戻します。
冬彦と千秋は事件のあった場所へと向かっていた。
「どこに向かっているの?」
「神父さんの話だと僕達は、力を奪われた人が力を奪われた土地を見てきて欲しいって」
「というか、私達、海外に行く予定じゃなかったの?」
「異能者のことなら大丈夫。
異能者にとって、その土地は罪の土地として知られていて、力を奪われた人が力を取り戻す以外に異能を使ってはいけないことになっているんだ」
「そこって行く意味あるの?」
「あるさ。
その土地がまた悪さをしないか。またその土地で何があったのか」
「ふーん、じゃあさ。聞き流しちゃったけど、僕達はって?」
「天典達は東京でパーソナライズが離れ離れになってしまった人を巡りあわせるために東京。まあ、今は離れ離れになった男性の方は帰省しているから、来年になるだろうね」
「心理テクニックはどこにいったの?」
「それは2人の反応だと心理テクニックなんてもう関係ないんだって。それもあって、今から向かう土地が罪の土地って呼ばれてるらしい」
「ふ〜ん、罪の土地を見てこいかぁ」
裁判協会を騙しても、騙した人や、騙させようとされた人に理の裁きがくだる。




