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転生吸血鬼さんはお昼寝がしたい  作者: ちょきんぎょ。
本編

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165/283

登場人物紹介:リシェル、ムツキ、イザベラ、ロロ、???

名前:リシェリオール・アルク・ヴァレリア

種族:ダークエルフ

身体能力:バランス


技能

視覚強化 6

魔力強化 2

雷魔法 3

光魔法 1

闇魔法 1

弓術 4

自然感応 2

食材鑑定 2


契約魔具(アーティファクト)

落華流彗(らっかりゅうすい)


☆一言

「ヴァレリア家三十六代目当主として恥じないよう、努めさせていただきます」


☆詳細

ダークエルフの女性。年齢は73歳で、ダークエルフとしてはかなり年若い。具体的には人間でいうと十代後半くらいである。

ヴァレリア家の三十六代目当主であり、魔大陸の森林地帯の奥にあるヴァレリア領を統治する立場。

領民からはお嬢様と呼ばれ、慕われている。愛称は「リシェル」。

薄い金の長髪に、ダークエルフ特有の褐色の肌。得意とする雷魔法と同じ、紫の瞳を持つ。


性格はどちらかというとおっとりで、やたらとよく食べる。どうみてもなんらかの技能が働いていそうだが、どうやら単純にフードファイターなだけらしい。


彼女を始め、ヴァレリア領のダークエルフは古代精霊言語というややこしい言葉を使っており、魔大陸でもダークエルフ種と会話ができるものは少ない。住んでいるのが森の奥ということもあり、魔大陸の中では比較的平和で、隠れた生活を送っている。


技能『自然感応』は、周囲の風や気圧、天候や路面状況などを把握する珍しい技能。もう少し高ければ天候や風の変化なども事前に察知できるのだが、技能値が2程度なのでこの効果が最大限に発揮されるのは、己が慣れ親しんだ領地の森である。


弓技能に優れており、領主としての執務はもちろん、狩りの腕も領地内でトップクラスの腕前。視力強化や自然感応との複合により放たれる矢は、狙ったものを正確に穿つ。


視覚強化技能のレベルはかなり高く、集中すれば魔力の流れや僅かな大気の移動すらも可視化するほどではあるが、本人が割と抜け気味なので大体のトラップは踏んでから気付く。

身体能力は高いバランスにまとまっていて、意外と素早く、無理な姿勢や下がりながらの射撃もこなす。


雷魔法はこの世界においてはレアな技能であり、使い手は希。


契約している『落華流彗』は、非携帯型の珍しい魔具(アーティファクト)。普段は遥か上空で星のように瞬き、名前を呼ぶことで、持ち主の手に渡る。逆に言えば声を出せなければ喚ぶことはできないため、口に開口具をつけられることとなった。

契約者の死後は、次の契約者が現れるまでは大地に留まるらしい。

持ち主の魔力を喰い、無限に弓矢を生成するだけでなく、魔法剣技能がなくとも魔法の宿った矢を生み出すことができる、非常に彼女と相性のいい魔具(アーティファクト)である。


☆吸血鬼コメント

アルジェ「意外とおっぱいおっきいですよね……あ、血は、その、凄く美味しかったです」



名前:ムツキ

種族:吸血鬼

身体能力:腕力寄り


技能

筋力強化 3

速度強化 3

魔法剣 2

吸血 8

血の契約 7

霧化 2

影化 5

影移動 4

言語翻訳 6


契約魔具(アーティファクト)

月紅(げっこう)の庭』


☆一言

「ん? どうした? 困り事か?」


☆詳細

魔大陸のとある領地を治めている吸血鬼。

吸血鬼の中でも特に強大な力を持っていると言われる『金』、『黒』、『紅』のうちの『紅』。ちなみに『金』はエルシィ。

基本的に魔大陸にいることもあり、三人の中ではちょっとマイナーらしい。


領地としてはあまり大きくはなく、自分の城と城下町、その周辺の小さな村をいくつかという感じ。全体として見れば、かなりの小さな世帯である。

しかし戦闘力は魔大陸でも最上位であり、特に古株の魔大陸の住人は決して彼に喧嘩を売ろうとはしない。


黒髪で人懐っこい笑みが特徴の少年じみた見た目だが、魔大陸ではかなりの古参。サツキとも知り合いらしい。リシェルからは『おじさま』と呼ばれているので、実際の年齢はかなりのものなのだろう。


本人の性格がちょっと甘めなので、そういう意味では舐められやすいが、親交も多い。魔大陸では珍しい穏健派。

その人柄から領民にはかなり好かれており、秘書であるイザベラとのやり取りは領民の間では名物となっている。


契約魔具(アーティファクト)は『月紅の庭』。昼の間は領域内に本人、あるいは部下が許可するものしか侵入できないようになる結界を張り、夜の間は領域内の敵対者すべての技能以外のパラーメータをそのまま自分に上乗せするトンデモ魔具(アーティファクト)

おそらくはこの世界でも屈指の強力な効果だが、効果範囲は魔大陸のほんの一部の地域で、それがそのまま彼の領地となっている。

また、発動時には範囲内にいるものの頭上に輝く月の色が紅に見える。

その性質上、防衛戦力としては最強なのだがいかんせん本人が攻めに動けないのが悩み。魔具(アーティファクト)抜きでも弱くはないが、領地の外では戦闘力はガタ落ちする。


影移動は影化の発展技能であり、いくつかの場所に己の影を置いておくことで、そこへと瞬時に移動する。

相当に強力なのだが王様という性質上、気軽に国を空けるわけにはいかないので彼にとってはほぼ死に技能。

もっぱら、共和国にあるとある喫茶店に通うために使っているのだとか……。


ちなみに魔法剣技能を持ってはいるが、本人は魔法を一切使えない。そのため魔法剣技能は魔力を拳に乗せ、無形のものを殴ることのみに使われる。つまり脳筋プレイヤー。


言語翻訳技能が高く、動物の言葉もある程度理解ができる。

また、吸血技能が異常に高く、そのためかなり吸血衝動は多い。毎日吸う相手がいるやつは幸せである。


実はイザベラより料理が上手いらしい。


☆吸血鬼コメント

アルジェ「エルシィさんといい彼といい、僕でも引くくらい滅茶苦茶ですよね……」




名前:イザベラ

種族:人間

身体能力:バランス


技能

視覚強化 2

腕力強化 2

速度強化 2

魔力強化 2

闇魔法 4

魔法剣 4

血の従者 5

言語翻訳 7


契約魔具(アーティファクト)

『銀十字』


☆一言

「はあ。特になにもありませんが……」


☆詳細

ムツキの秘書。人間なのだが天涯孤独であり、苗字などは本人が語らないため不明。女性。フェルノートに負けず劣らずの巨乳で、女性としては長身。

常に秘書らしいスーツ姿と白手袋に身を包み、肌の露出はまったくない。金の短髪に、翠の瞳。


性格は正直者で、つまりは一欠片も容赦がない。だいたい言い直した方が言い草がひどくなる毒舌系秘書。

秘書としてはかなりの有能で、特に交渉では主人が弱腰になるとだいたい主人ごと相手を酷い目にあわせるらしい。

毒舌で主人にまで容赦がないが、公私の区別なくムツキについているのは、ひとえに愛ゆえのことだろう。ただしこれを他人から指摘されると凄い勢いで否定してくるので面倒くさい系秘書。


言語翻訳技能が高く、動物との意思疎通も可能であり、本人もかなりの動物好きだったりする。


血の従者は血の契約を結んだ存在が、長らく仕えることで習得する技能であり、血の契約による強化の効果を引き上げる効果を持つ。非常に高いバランスでまとまったステータスのこともあり、人間の中では戦闘力は極めて高い部類。


契約している魔具(アーティファクト)は『銀十字』。

『銀十字』は魔力を好んで捕食する珍しいスライム系の魔物を素材として作られた、粘弾性体の魔具(アーティファクト)であり、あらゆる形に変化することができる。イザベラはそれを身体に結合させ、拳の形を取ることで使用している。

これはより強く結びつくために、彼女に本来あった腕を切り取って行われた処置であり、本来よりも強力に運用できるようになったが、同時に暴走を引き起こした。


結果としてはその暴走をムツキが治め、今の彼女があるらしい。

なお、私生活では家事万能の超良妻。


☆吸血鬼コメント

アルジェ「照れ屋さんですよね。ツンデレというか……なんですかイザベラさん。すごい目をしてますけど」




名前:ローニャ・テオローラ

種族:ダークエルフ

身体能力:素早さ寄り


技能

言語翻訳 4

速読 3


☆一言

「ロロのことは、ロロとお呼びください!」


☆詳細

ヴァレリア家で唯一の侍女。つまりメイド。褐色メイド。愛称は「ロロ」。

領地として小さなこともあるが、そもそも彼女が有能なので、彼女しかメイドが必要ないらしい。実際、リシェルのお腹を毎食満足させつつ屋敷の掃除や洗濯などもこなしているので、有能なのだろう。


速読は地味ながら珍しい技能であり、そのお陰でかなりの読書家であり、勤勉。読みが早いため、簡単な書類は彼女の方で片付けてしまう。

技能自体はあまり持たず、戦闘要員としては頼りなく、またエルフ種の得意な弓も下手っぴで、魔法もからきし。だが無能というわけではなく、ムツキからの補助付きとはいえリシェルがいない間の執務をほとんどこなしていたことから、執務においては優秀さが伺える。


身長は小さく、見た目はアルジェやクズハのような子供にしか見えないが、実は191歳であり、人間に換算すると立派な大人である。


☆吸血鬼コメント

アルジェ「え、そんなに年上だったんですか!?」




名前:???→天橋(あまばし) 神子(みこ)

種族:元人間(精神体)

身体能力:無し(精神体)


技能

転生の儀


☆一言

「まさか、この場所に客人が来るとはのう……」


☆詳細

転生の儀を執り行う神の使い。

元人間の巫女であり、生前に神職として神に献身的に仕えたため、死後、転生担当の巫女としての職務を与えられた。ちなみに死んだ理由は神への供物としての人身御供、ある意味正解。


生前の名前である天橋 神子はもはや意味のなくなった名前ではあるが、ロリジジイという呼び方があまりにも嫌だったので渋々教えた。

限界した姿について、生前においての少女時代の姿をとっているだけと本人は語るが、大人になっても大してプロポーションは変わっていないと思われる。


転生の巫女という職務上、転生ルームから出ることはできないが、いろんな次元のアイテムを試したり、スイーツに舌鼓を打ったりと意外と今の状況をエンジョイしているらしい。

また、転生者のその後のことを積極的に調べたりと、自分の仕事にはやりがいを感じているようだ。


見た目は和もの系だが、意外なほど横文字を使ってくるタイプ。


☆吸血鬼コメント

アルジェ「会うのは2度目でしたけど、元気そうでしたね。それにしてもあの部屋、やっぱり惜しい……」

そんなわけで、魔大陸編はこれにておしまいです。

一番最初からおいてあった伏線が、ようやく繋がりはじめたところですね。

そこそこ誤差はありましたが、初めから考えていたテリアちゃんたちはアルジェと(玖音という意味で)繋がっている、ということ、そして『一度振り出しへ戻る』というネタが使えました。


今回出てきたムツキくんとイザベラさんは、サツキちゃんたちをはじめとした『メイ』のメンツと同じように、存在としては八年以上前からいたキャラクターたちです。

何年経っても扱いやすいこの子達を改めて使えるというのは結構楽しいですし、私がなろうよりもずっと以前にいたアマチュアとしての場所のときから応援してくれた方々も楽しんでくれているので、いいことではないかなと思います。つまりネタとしては最近のアニメではなく荒野と口笛のRPGだよってことでひとつ。アニメも好きですが。


ところで今回って、誰が一番変わらなかったんでしょうね。


アルジェの旅路はスタート地点へと戻りますが、積み上げたものは戻りません。それはいいことも、悪いこともです。

それでは、次回もよろしくお願い致します。

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