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DHアカデミー、入学試験へ

あれから一週間、みっちり試験の対策を行った二人はDHアカデミーへと訪れていた。

「ここが…DHアカデミー……すごい人ですわね、わたくしたち本当に合格できるのかしら?」

全員試験を受けるのだろうか、ものすごい人数が詰めかけていた、見た限りだと優に1000人は超えてるような気もした。

「ふふん私たちならやれるよ!そのためにこれまで努力してきたんだもん!」

少し心配になるメラヴァルとは裏腹にパティは自信満々であった。


校舎の中に入ると軽い受付を済ませて、座学試験の会場に向かうところだったのだが。

「ごめんね、メラちゃん私とは教室が違うみたい…でも離れてても私たちは一緒だよ!絶対に合格しよう!」

そう、二人は別々の教室に振り分けられてしまったのだ。

「ええ、わたくしもこんなところで落ちる訳には行きませんもの!」

メラヴァルには明確な目的があるからだ。

(そう、この学校には奴らが…わたくしの権能を奪った者たちの末裔がいる……絶対に奪い返して見せますわ)


― 一時間後

座学試験についてはあっさり終わった。

何故なら出てきた問題は、1000年前に蓄えた知識とここ一週間で覚えたことしか出てこなかったからだ。

(あちゃ…これは満点を取ってしまったかもしれないですわね、目立つことは避けたかったのに……)

すると前方から満面の笑みを浮かべたパティが駆け寄ってきた。

「あっメラちゃん!座学はどうだった?私はもう完璧だったよ!覚えたところ全部出てたし!」

「わたくしも問題ないですわね、さて次は実技ですが…どういった試験内容ですの?」

「えーと受験生同士の模擬戦闘って聞いたんだけど組み合わせとかは呼ばれるまで分からないんだってさ」

完全にランダムだった、運が悪いと不利な相手と戦うこともあるという事だ。

実技試験の会場はアカデミーの奥にある、巨大な闘技場だった。

「すごいですわね…学校の中にこんな場所があるなんて」

「DHアカデミーは大陸最大のデビルハンター養成機関だからね」

聞くところによると、このDHアカデミーを始め大陸中に数箇所、同じような学校が存在しているらしい。

メラヴァルとパティは、観客席から他の受験生の戦いを観戦しながら自分たちの順番を待った。


― 二時間後


「次の組み合わせを発表します、メラヴァル=ジーヴァ!対するは…」

流石にロードアウトの名を使う訳にはいかなかったので偽名を用意した。

そしてアナウンスが対戦相手の名を告げる。

一体どんな人なのか……

告げられたのは予想外の人物だった。


「パティ=ロワイアス!準備が出来ましたら闘技場選手入口まで!」


そう、隣に座る少女だった。


「「は?」」


メラヴァルとパティは顔を見合わせながら素っ頓狂な声を出した。

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