【報告書】‐Report‐
■魔力ランク
【SSS】:神種領域。対世界級。
【SS】:対国家級。
【S】:対手練精鋭軍隊級。
【A】:対軍隊(数千)級。
【B】:対数百人級。
【C】:対数十人級。
【D】:対数人級。
【E】:一対一級。
【F】:最低ランク。戦力外。
※Eランク基準
肉体能力や魔法属性により戦力差は大きく変わる場合がある。
■探偵
【アルバ】♂
──魔法嫌いな異世界探偵
種族:人間
年齢:16
国籍:ドラゴネス王国
職業:[探偵]
魔力量:なし
装備:デバフの指輪
冒険者ランク:1
本名:【アルバート・メティシア・ドラゴネス】
──王位継承権を捨てた王国第三王子であり〝最強の魔法使い〟
魔力量:神種領域
魔力色:虹色
属性:全能(死者を生き返らせることは出来ない)
【ティファ】♂?
──弱気男の娘な[探偵助手]
種族:半妖精
年齢:不明
国籍:精霊の森から追放。現在ドラゴネス王国
職業:[医者]
パッシブスキル:薬草効果上昇
魔力量:F-(最下位)
魔力色:明るいオレンジ
属性:土
装備:リュックサック、医療道具
冒険者ランク:1
■容疑者
【レリック】♂
──品のない冒険者。
種族:人間
年齢:22
国籍:ドラゴネス王国
職業:[剣士]
魔力量:E+-
魔力色:茶色
属性:肉体強化
装備:剣
冒険者ランク:2
【レリックの取り巻き娘たち】♀
──【アン】
種族:人間 年齢:21 職業:[魔法使い] 魔力量:D+- 魔力色:赤 属性:火 装備:杖 冒険者ランク:1
──【ドゥ】
種族:人間 年齢:26 職業:[魔法使い] 魔力量:D+- 魔力色:青 属性:水 装備:杖 冒険者ランク:1
──【トロワ】
種族:人間 年齢:20 職業:[魔法使い] 魔力量:D+- 魔力色:緑 属性:風 装備:杖 冒険者ランク:1
【ガノールフ】♂
──【元王宮魔法使い】で第三王子に魔法の基礎を教えた師
種族:人間
年齢:200超え
国籍:ドラゴネス王国
職業:[魔法使い]
魔力量:C+
魔力色:オレンジ
属性:土
装備:杖
冒険者ランク:4
■依頼人
【ノラ】♀
──[地下迷宮]で消えた被害者の娘
種族:……人間?
年齢:10
国籍:ドラゴネス王国
魔力量:なし?
正体:【魔法使い狩り】
種族:猫亜人
職業:[獣術師]
魔力量:B+
魔力色:黒
属性:影
装備:[悪精霊花の根]の毒を染み込ませたナイフ
冒険者ランク:登録なし
■事件の舞台
【初心者向け地下迷宮】
場所:狐島【ミノタウロスの迷宮】
階層:5(ボスモンスターなし)──だったが【魔法使いの地下工房】が制作されたため隠し階層有り。
製作理由:邪神信仰──異世界で信仰されていた【バアル・ゼブブ】
製作者:【ハンニバル】(魔法省の取り調べでガノールフが供述)
──性別は女性。50年前に老衰死している。ガノールフの魔法師匠。彼女に【バアル】の神話を聞かされていたガノールフは【アルバート】に出会うまで【バアル信仰者】であった。──いわゆる出戻りである。
■被害者
【ヴィドック】
──ノラの父親であり探偵の始祖
種族:人間
国籍:不明
職業:[魔法使い]
魔力量:E+
属性:解読
■犯人
【ガノールフ】★
動機:信仰の喪失。ドラゴネス王国第三王子に心酔していたが姿をくらましたため彼に失望する。
その喪失感を埋めたのが彼の師【ハンニバル】が残した【魔法使いの地下工房】。しかし入り方を聞いていなかった彼は……
被害者との関係:特になし。ウガリット文字の解読の為に雇った冒険者というだけとのこと
殺害方法:信仰対象である邪神もとい[悪魔]である【バアル・ゼブブ】を被害者に取り憑かせ召喚。
【バアル・ゼブブ】
──セム人が信仰していた主神であり、堕ちた[悪魔]
称号:【糞山の魔王】
魔力量:召喚時【B-】。魔力タンクによる上昇時【A+-】。アルバートからの魔力贈与時【神種領域】
属性:嵐
■呼び寄せ魔法
冒険者【ロナード】が魔法省に提出した論文による【呼び寄せ魔法】は──『特定の場所や物に魔法をかけ、ある条件を持った者たちを〝呼び寄せる〟』──というもの。
今回では依頼用紙を媒体に『事件の被害者と深く関係を持つ者たち』という条件下で【呼び寄せ魔法】が使われた。
アルバ:幼少期に被害者と会っている。同じ[探偵]という点で深い繋がりを持つ。
レリック:事件日、【魔法使いの地下工房】へ向かっていくガノールフとヴィドックを目撃。──記憶は改変されている。
ガノールフ:事件の犯人。
■事件報酬
【巨大なルビー】──換金。
【探偵事務所】入手。
■小ネタ
[アルバとバアル]
実はアルバのモデルは主神だった頃のバアルです。
と言うのも作者がシャーロック・ホームズと同じくらいに好きな探偵が異端の安楽椅子探偵であるハンニバル・レクター博士であり、彼の名前は『我が主神はバアル』を意味しております。
妹を妻にした主神バアル程ではないですがアルバもシスコンなのかもしれません。
[もうひとつのバアル]
(アルバのセリフを引用)
『ウガリットの主神はふたつの[悪魔]として語られている。ひとつは【頭蓋骨模様の翅を持った蠅の悪魔】、もうひとつは【様々な生物が合体したような異形の悪魔】』
【頭蓋骨模様の翅を持った蠅の悪魔】──登場したバアル・ゼブブ(=ベルゼブブ)。
【様々な生物が合体したような異形の悪魔】──語られなかったバアル。
後者のバアルは人間の王/猫/蟾蜍の頭をもった蜘蛛の姿で描かれていることが多いです。
作中では語られませんでしたがバアルの要素は第一章を構成しております。
人間の王:これは第三王子であるアルバ。
猫:[猫亜人]であるノラ。
蟾蜍:[蛙獣人]のようなロナード。
蜘蛛:アルバがバアルを倒した魔法【蜘蛛の糸】。




