表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

後編

   

 ひろ子が予想した通り、数日もしないうちに警察は、彼女が監禁されていた場所を突き止めることが出来た。

 そこは犯人グループのアジトの一つであり、犯人たちは、それほど早く見つかるなんて想定していなかったらしい。警察が踏み込んだ時、まだ彼らは居続けており、あっさり逮捕されてしまった。


 結局のところ、監禁場所特定の決め手になったのは、ひろ子の記憶力だった。

 土蔵で過ごした三日の間、彼女は時計を見続けながら、窓から聞こえてくる雨音に耳を傾けていたという。その三日間、何時から何時まで雨が降っていたのかをひろ子が正確に覚えていたおかげで、気象庁の地域別の降雨記録と照らし合わせることにより、かなり捜査範囲を(せば)めることが出来たのだ。




(「資産家令嬢の誘拐」完)

   

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ