あなたのしぐさ
午前0時に投稿 真夜中に始まる恋物語
昭和懐かしき時代の恋話
上の唇を左手の中指でそっと
撫でるのがあなたの癖ですね
ずっと前にやめた煙草を吸う
仕草に似ている
煙草なんて時代遅れだなんて
辞めたけど
本当は私のためにやめてくれた
ことは知ってます
わたしのからだを思ってやめてくれた
ことを知っていますから
長くはないからと言われ三月が
過ぎて、もうそろそろかな
また、指先で唇をなでるからわたし
あなたの手をそっとにぎる
その手は少し震えている
悲しさごまかす仕草だったこと
初めて知りました
わたしがいなくなったら、また
煙草をはじめて下さい
あの頃好きだった煙草の煙は
ゆっくりのぼり消えていく
わたしの灯火ものぼり消えていく
わたしは幸せ薄かったけど
まだあなたはマシなのよ
そういうとあなたは怒った
街が夕暮れにつつまれてくると
足早に人々は家路に向かい
幸せをさがし求めたどり着く
人はみな淋しさを持っているから
俺もおなじだなんて
いつも埋めようとしてもがいてる
ダメダメそんな事いつまでも
やっていてもおなじ事
わかっていても、もがいてしまう
見苦しくはしたくないから
また、指先で唇をなでるからわたし
あなたの手をそっとにぎる
その手は少し震えている
淋しさごまかす仕草だったこと
初めて知りました
その手は震え、涙溢れていました
わたしが包んであげるから
震えなくていいからね
ごめんねあなたを残して旅立つ
わたしを許してください
だから、また煙草を始めて下さい
けむりのようにいつかわたしの
灯火も消えて忘れるから
そこにはずっと残り香がただよってる
ずっとあなたの近くを…ずっと
つむぐいと
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