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話し合い

今日一話目

------ラオディの部屋------








「・・・で、どういうことですのこれは。」

わお、顔色悪いねスミルナ。まあ無理もない。帰りに俺はスミルナある紙を渡していた。

この学園都市は監視されている。詳しく話すから今日部屋に来てほしい。

と書いている紙。確信しているわけでもないが、伝えておかないといつかぼろが出て俺たちが天使の生まれ変わりということがばれてしまう。俺は隠しておいたほうがいいと考えているからだ。





そのまんまの意味だ。

「そのまんま、ではわかりませんわ。監視されているとはどういうことですの。ここにはたくさんのAIがいます。そいつらが私たち学生を監視しているんですか?」

そいつらも監視しているだろう。そこはまだ確かめていないが、これを見てくれ。


俺は昨日お掃除ロボットから取り出した盗聴器を見せる

首を傾げるスミルナ。

あ、盗聴器見たことないか。そりゃそうか。




これ、盗聴器。今は電源切れているけど。

「え!?こんな小さいの!?」

そうだな。手のひらより小さいもんな。こういうのがおそらくこのマイクロチップの電話機能とかにもついているだろう。

「・・・なんのために盗聴をしているんでしょう?私たちの話を聞いて、何が得られるのでしょう?」

これは憶測だし、俺の勝手な思い込みだけど、天使の生まれ変わりを探してるんじゃないかな。後は転生者の観察。

天使の生まれ変わりを探してるのはガブリエル様のお告げが関係してるんだと思う。そのお告げになんか続きがあったのか、生まれ変わりが出てきたのには何かの意味があって、それを確認する、利用するために探してるんじゃない?

「じゃ、探し出して何かをするために、こういうことしてるの?」

そういうことになるな。まだわからないし、これからも何かあったら連絡するけど、極力こういう風に盗聴されないよう小さめの声で、ロボット系を近くに置かずにしゃべろう。

「・・・わかったわ。私も、何かあったら連絡するわね。他二人には、私から伝えておくわ。」

ありがとう、助かるよ。


そういって、スミルナは部屋を出て行った。

信じられないだろうけど・・・。てか、俺も信じられねえよ。

知らないところに転生して、天使の生まれ変わりとか言われて、監視されて。なんかの道具とかにされたくないし、まだ自分の能力もわからない。

少しずつ異世界の感覚を掴んでいって、強くならなきゃな。

でも、この世界、戦闘とかそういうの、あんのかな。

アウトレットから出たことないしそういうのも見たことないからわからんけど、能力系の異世界物って、基本戦闘あるよな・・・


俺・・・死にたくねえな・・・。

まあ、とりあえず今日は寝よう。明日はレクリエーションで先輩の授業みるし、勉強しよう。この世界のこと。











------次の日------

おはあー。

「おはようございます。ラオディ。今日はきちんと来ましたね。」

「ラオディきたじゃんw脱ヒキニート??」

うっさいわ。これでも頑張ってるんだよww

「ラオディ。えらいえらい。」

えーん。頭撫でてくれるなんてペルはなんて優しい子なんだ・・・





そんなたわいもない話をしながら学校へ向かう。

教室は、相変わらずティアの周りに人が大勢。そのおかげでゆっくり教室に入れたし、変に緊張することもない。

ありがとう、ティア。





「はいはーい。席に着きなさい。まずは、先生の自己紹介から始めますね。1-3の担任、ウリィといいます。専門は魔法系術式です。あまりピンとは来ないと思いますが、少しずつ、勉強していきましょうね。」










・・・は?今なんて・・・?魔法・・・?

この世界、魔法あんの?能力は?まだ使えんよな?!

あからさまに驚く俺。ふっと隣のスミルナを見ると同じ顔をしていた。だろうな。






「そして今日は先輩の授業を見に行くんですが、その前に皆さんには自分のステータスを見れるようになってもらいます。これは誰にでもできることですが、他人のステータスを見ることはできません。なのでまず、自分の強さを知ってもらったうえで、質問用紙を渡します。選択科目を聞くものです。自分のやりたいことと、ステータスを照らし合わせて、考えてくださいね。」


???????

ステータス!????まって・・・何言ってるのかわからない・・・。

でも、転生者の俺とスミルナ以外みんな普通・・・

あ・・・ティア???ティアもすごい顔してる・・・!?情報量が多すぎて頭おかしくなりそう・・・


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