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人気のない小さな部屋。こんなところ、保育園にあったか?

てか俺どうなるんだろう・・・

3対1・・・ひぃぃっ。

確実にリンチ・いじめくるか・・・


下を向き涙をためながらビクビクと震える体を無理やり動かして付いていく

こういう時人と話すことを怠った人生を後悔してしまう

普通の人なら、こういう考えすら持たないのだろうか

卑屈になったり、ネガティブ思考になることなんて、あるのだろうか

異世界にまで転生したのに、中身はクソデブ引きこもりのまま。

なんて醜いんだ・・・


「ねえ、大丈夫?」


3人のなかで一番背が小さい子が俺の顔を覗き込んで心配そうに見つめる

確か、ペル・・・だったか


だだ、大丈夫です・・・


少し後退りをしながら無理やり笑う

相手を怒らせないように必死の俺。


「そんなに怖がらないで頂戴。私たちはなにも、貴方をどうこうしようなんて思ってないわ。何なら、仲間としてみてくれるかしら?」


さっき俺に話してきた子が割って入ってきた


仲間?


「そう、仲間。同じ転生者として、ね?私はスミルナ。転生前は香澄流奈(かすみるな)。16歳よ。」


そうか、転生者か。俺はラオディ。転生前は前田光紀だ。歳は16。


「・・・あ。ペルです。前は伊藤由樹(いとうゆき)で「うちはエフェソ!前は

斉藤結火(さいとうゆうひ)!よろしくな!」

「エフェソ、ペルがしゃべり終わる前にしゃべるなと何度言えばわかるのですか。」


腕を組み呆れた顔で話すスミルナ

両手を合わせてへらへらしながらごめーんと言うエフェソ

随分と仲がいいんだな。


「?ああ、私たちは、三つ子で生まれてきたんだ。ちなみに2人も16歳よ」


三つ子!?しかも全員が転生者!?はあ~・・・そんなこともあるんだな・・・


感心しながら俺は少しずつではあるが3人と打ち解けていった。





そういえば、転生前はみんな16歳なんだな。


「あ~。それね、私調べたわよ。なんでも、転生者全員16歳だそうよ。」

スミルナがさらっと爆弾発言をする


え、それどこ情報なの。ソースは?

100人転生したってこの前のテレビ言ってたけど、全員16歳だと前の国、日本大丈夫なのかよ。


「ソースかあ、うちらのAI両親がなかなか位が高いらしくてな。たまたま聞こえてきたんだよ。最初何言ってんのかわかんなかったけど。なんか、100人の内7人が天使の生まれ変わりで、すごい能力持ちだから転生前の記憶がある。らしい。他の奴らは記憶が無くなって本当にここの住人として再スタートしてるんだとさ。」


エフェソ?それそんなに簡単に話していいもんじゃないと思うぞ?結構大事なことだろ?

その話が本当なら、君ら3人は、俺と同じ天使の生まれ変わりってことだろ?

どういう目的で俺たちは選ばれたんだ?他の記憶がないやつらはなんでこっちの世界きたんだ?


「それが分かったら苦労しないわよ。分かっていることは、この世界は昔能力のない平穏な日本みたいな国だったんだけれど、ウイルスがばら撒かれて30歳以上が生きれなくなって一度この国は崩壊。この崩壊を立て直したのがAIなの。で、16歳で一度ウイルスにかかるらしいんだけれど、30になるまでは死なない代わりに能力が副作用的な感じで出始めたらしいわよ。」



あまりの爆弾発言に、開いた口が閉じない。

それを気にしながらも話を続けるスミルナ



「で、そのウイルスを研究してたら急に神様?がでてきてお告げをしたのよ。2035年に100人の転生者を連れてくるって。この世界では、神も天使も目で見えるらしい。んで、連れてこられたのが私たちよ。その中に天使の生まれ変わりがいることは公表されているけれど、それが私たちとは分かっていないらしいの。で「でもそれおかしくない?」


スミルナの発言の途中で入ってくるエフェソ

あなたは・・・!と怒りを我慢し歯を食いしばっているスミルナ

えへへ・・・と頭を掻きながら笑うエフェソ

漫才でもやっているのかこいつら。


なにがおかしいんだ?


「や~うちバカだからかもしれんけど、なんで2035年までまって100人も転生させたんだろう?しかも16歳だけを。そのまま16歳から生きるならわかるけど、わざわざ赤ちゃんから始める必要性ないんじゃないのかな?能力の何かを知りたいのかな?って初めは思ったんだけどさ?能力って言っても、町で見てて思ったのは、みんな日常では能力使ってないんじゃないと思うの。普通に暮らしてて、普通に過ごしている。たまに飛んでる人見かけるけど、そのくらいじゃない?」



ちゃんと時系列を考えてくれていたスミルナの話を中断して自分が話すのかと思ったらただ自分の疑問を普通に話やがった・・・!!!!



「・・・エフェソ・・・それはまだ、私たちじゃわからない領域なんじゃないのかな?たぶん、私たちがちゃんと成長して、天使の加護がついた能力を使えるようにならないと、私たちが連れてこられた意味とか、目的とか、諸々わからない気がする・・・」


久々に話をしたペル。ごもっともすぎる。


「たしかにそうだな・・・」

んーと考えるような表情をするエフェソ


エフェソの考えも分からんことないが、俺たちはまだ4歳。保育園の段階では何もわからん。2年後の6歳で教育学園都市と呼ばれている離島で教育を受ける予定だし、他の天使の生まれ変わり探しつつこの世界のこと探るしかねーな。









活動報告を書いてみました。お腹が鳴っています。

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