授業
「今日やることは、能力の発動だな!初めてだし、みんな気合い入れていけよ!」
うおおお!!!異世界っぽいのきたー!!!!
どうするんだ!?
「俺は火の能力を使えて、適正は拳だ!だからこう、、、拳に、力を込めるような感じで、、、こう!!!」
ちょっとよく分からない。
何だこの説明。でも明らかに拳に火がまとわりついている
力を込める?溜めるって事?
とりあえずやってみる。
ポーズとかは、、、よく分からないからカッコよく少し中腰になって、左手を前に持っていき構える。少しグッと剣に力を込めると剣が黄色く光った。
うわ!?
「おお!やったなラオディ!成功だぞ!お前は光か〜!羨ましいぞ!」
そうですか?俺は先生みたいな火がよかったかも。主人公っぽくてかっこいいし、、、
「何を言っている!この世界では光が1番かっこいいんだぞ!なんせ天使の加護を1番貰えるんだからな!」
え、そうなの?!
「そうさ!この力は、すごい力だから、大事な時に使えるよう、きちんと練習するんだぞ」
はい!
俺は嬉しそうにニコニコしながら、剣に力を込める練習を続けた
エフェソもティアも、力を込めることに成功したみたいだ。
エフェソは綺麗な赤い炎。
ティアは少し茶色っぽい色だな。あれが地か?
「おおー!ティア!それは地だな!」
「そやで先生!かっこええやろ!」
ふふん!と自慢げに話すティア
「凄いぞ!先生は地になりたかったから羨ましいぞ!この力は物理的に強いんだよ〜!」
くうう!とキラキラした目で見つめる先生。なんだあの熱血系が固まってるエリアは。行きたくない。
「そうなん!?先生がなりたかったやつなら、うち練習して強なって、この力教えれるくらいになったるわ!」
「頼んだぞティア〜!」
ガシガシ撫で回してる、、、日本ではセクハラですそれ。
俺がしたら、殺されるやつですね。
…今はイケメンだから、ありなのか???
そんなくだらないことを考えながら、力を直ぐに出せるよう練習する。
先生は意識しなくても、戦闘態勢になったらすぐ出せるらしい。そしてこれは、長い時間使ってると体力が尽きる。疲れる。
筋トレの量を増やして持久力も上げないとな。
やることが増えていくが、これも強くなるため。頑張る
他の生徒も、体力の変化に気付いて休憩したり、続けてみたりしてるみたいだ。
倒れる子は居ないみたいだが、次の授業、寝そうだ…
チラッと、横の魔法も見てみようかな。
「はーいでは、魔法の専門の子も、まずは能力の発動からはじめまーす。」
こっちはウリィ先生の様だ。
「まずは持っている武器、手をじっと見つめてください。その後、手に力を込めて見てください。」
ウリィ先生の声にみんなが反応する。スミルナ、ペル、ディス、フィアも同じようにしてみると、全員の武器から能力の色が出てきた。
スミルナは青
ペルは緑
ディスとフィアは紫
どれも綺麗な色だが、ペルは他の生徒たちと比べて、色の量がおおい??
「まあ、ペル、凄い魔力の量ね。貴方はヒーラーに向いていると思うのだけど、明日からの魔法、回復系を主に教えていってもいいかしら?」
目を輝かせて話す先生の前で戸惑いつつも少し嬉しそうにするペル
「…お願い…します…」
照れ隠しなのか、色で顔を隠すペル
「ふふ、じゃあ明日からの魔法頑張りましょうね」
コクリと頷くペル。
スミルナの横にとてとてと、歩いていった。
スミルナの銃も綺麗な色をしている、あの色で銃なんて似合わないくらいだ。
ディスとフィアは同じ色、同じ魔導書なんだな。
さすがは双子。魔法も同じとは。
…そろそろ俺も疲れてきたし、休憩すっか。
専門の授業は、ぶっ続けで2時間あるため、好きな時に休憩していいことになっている
水分補給はしっかりとして、体力が少し戻ったら始めよう。
ティアとエフェソはまだ続けてるんか。
どんだけ体力続くんだよ。天才すぎる
あんだけ動けたら筋トレとかも、要らないんだろうな
羨ましい…
俺も前世で、もう少し運動とか、勉強とか、人とのコミュニケーションとか、取っていればよかったな
…まあ、無理だろうな
万年引きこもりには、外に出ることすら怖くて、親と会うのも億劫だったもんな。
親は今頃、何してんだろ。なんも思ってないと思うけど…
てか、子供がどうにかなってるのに、気付かない、見ようともしないのは、自分の親としてどうかと思うけどな。
あんまり未練もないし、いいけど…
そんなこと考えてないで、しっかり練習しなゃな!