話の後
3話目。
さっきまで話していた真剣な内容を思い出しながらお昼の給食を食べる。
展開がはやすぎてついていけねえ・・・。魔族、魔王、エルフなんてゲームかアニメでしか聞いたことないぞ
そんなやつらが同じ世界線にいるなんて考えられないっていうか、非現実的っていうか。
実際見たことないしね。うん。どんくらい強いのかも知らん。なんなら先生たちの強さも知らん。
だってステ見えんし。俺まだ初級だし。まだ実線どころか実技の授業受けてねえし。
そんな状態でこの世界の30歳以上を滅ぼした殺りくウイルス持ってるやつと戦えっていうほうがおかしいと思わんかね。
教室戻ったはいいが給食も午後の授業も手付かず、他の転生者もぼーっとしていたり何かを考えていたり。エフェソとティアは一週回ってテンションおかしくなってるし。
同じ空間にいたあの美男子も気になるし・・・。ペルがいる1-2に入っていくの見たから放課後ペルを迎えに行くついでに俺の部屋で話し合いする話をふってみるとするか。コミュ障性格頑張るんだ。
とか考えているうちに放課後だ。
ペルの教室に行く。そっと教室を覗くと2人とも席で座っていて見つめあっている。何やってるんだあいつら。
生徒達が黄色い声をあげてるっていうのに何にもおもわないのか。・・・ん?黄色い声?
・・・!?この世界にも腐女子は存在したのか!?・・・くっ・・・俺のハーレムライフがぁ!!!(2回目)
そんなことは絶対口に出してはいけないとわかっている。後ろのスミルナが俺は怖いからな。何も思っていないふりをしながらペルに2人を呼んでくるよう頼む。
不安そうな顔と、めんどくさい顔をどっちもする器用ぶりを一瞬見せたが見なかったことにしよう。
お。きたきた。
「「何か用?」」
お前らよくハモるな。よく見たら顔そっくり。双子か。三つ子に双子・・・。なんだこの設定。うらやましいぞ。パートナーがいるなんて。
「あのっ!↑」
ひゅっ・・・・・。
さーーーっと血の気が引く。声裏返った。終わった・・・
完全に戦闘不能になった俺の後ろから失礼すぎるくらい笑いを堪えてスミルナが出てきた。
もう・・・家で泣いてやる・・・
「ごめwwwwごめんなさいねwこの人w人と話すの苦手なのww」
「「はあ・・・」」
「・・・ふう。でね?今日の話を彼の部屋でしたいのだけれど、君たちも同席してもらえないかしら?」
「どうして?」
少し表情が険しくなったのはディスのほう、フィアとつないでいた手を自分側に引き自分の後ろの隠すようなそぶりを見せた。
「貴方たちと敵対しようとは思わないわ。同じ転生者として、生まれ変わりの条件をもらったものとして、意見交換とこれからのこと、できれば協力体制を取りたいと思っているわ。もし、来てくれるのなら、来て頂戴。」
スミルナは俺の部屋の位置が書いてある紙を渡し、行くわよ!と言って俺たちの手を引いて行った。
「・・・くるかな・・・」
不安そうなペル。
「大丈夫やでペル。きっと来てくれるて!」
ペルの頭をなでてニコッと笑うティア。お前らいつの間に仲良くなってたんだ。
まあでも、来てくれるといいな。
転生者とはきちんと仲良くして、協力関係にしておかないと後々大変そう。連携とか。どんな風に戦うとかは、まだ何も知らない俺たちには見当もつかない。だからとりあえずは、仲良くする。強くなる。これだけだと思う
学園生活は楽しみたいしね。
とりあえず、一度みんなは部屋に戻ってやることを済ませる。
俺も風呂入ろう・・・。
サクッと風呂に入ってご飯を食べる。みんなが来る前に色々片付ける。そう。色々。見た目は子供でも中身は16歳。後はわかるな???
この世界にもあったんだよあれが!!!子供だから何もしないけど普通に興奮はするよね・・・中身思春期入ってるし。
とにかく!隠し場所だ!前世の時にベットの下はやめとけと書いてあるSNSを見つけていたのでそこは避けて・・・
押入れの隅に隠しておく。大丈夫。バレやしない・・・。
ピンポーン
お、来た来た、
いらっしゃい。
俺は少し紳士気味に皆を出迎える。あの二人はいない・・・か。
「やめなさいその喋り方。気持ちが悪いわよ」
ぐっ・・・スミルナめ・・・
ぷいっとそっぽを向く俺におじゃましまーす!!!!!突進してきたエフェソとティア。
こいつらは容赦がないな。ペルはゆっくりと、スミルナと一緒に入ってくる。
「こないわね・・・」
まあ、仕方ないさ、また、誘おう。
「誘ったのは私ですわよw」
わかってますすみませんでし(ピンポーン
・・・お?
ガチャっとドアを開けると警戒心むき出しの2人が。
いらっしゃい。
今度は微笑みながら優しく。
さあ、話し合いしようか。