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天使

今日1話目。今日は寒い。

いや、いまなんて?ガブリエル様って言った?






「校長先生・・・というか我々は、先生という姿に形を変えていますが、本来の姿は天使なのです。」

ウリィ先生が話す

「「じゃあ先生達は何の天使なの?」」








顔がそっくりの2人の少年が口をそろえて話す。

なんだこの可愛いショタ顔は。他の女子たちがお前たちに釘付けじゃねえか。どうしてくれる!!

俺のハーレムを返せ!






「そうですね、私は天使ウリエル。彼は男性の姿をしていますが天使アリエルです。そしてアリエルの隣がミカエルです。そして校長先生が大天使ガブリエル様です。」


淡々と話していくウリィ先生。こんな大事、俺たちに話してもいいのか?


「ラオディ、大丈夫だからお話しています。今は私の上位魔法でこの部屋の声は外に漏れないです。そして転生者であるあなたたち7人は、天使の生まれ変わりということも私たちは知っています。」


わかった。わかったからもう心を読むのはよしてくれ先生。


苦笑いをしながら先生にそういうと、先生はにこっと微笑んで返した。







じゃあ、単刀直入に聞く。俺たちは何のために天使の生まれ変わりという条件付きで転生させられたんだ?


「それに関してはボクから話そう」

校長先生が口を開いた





「この世界については歴史の授業の時に聞いたね?これは天界での機密情報なんだが、ロカウイルスを盗んだ犯人は、魔王軍だということが分かっている。」


もうわかっていたのか。


「そうだ。だから我々は人族と手を組み、能力が人族にも生まれるようにした。しかし人族の遺伝子には能力を生み出すには16歳にならないとダメなことが分かった。そこで生まれたのが天人族。天使の遺伝子と人間の遺伝子を組み合わせた人のことだ。それが今この学園にいるお前たち以外の生徒だ。だがお前たちも見て分かったと思うがあの子たちはどう頑張っても魔王軍どころか、魔族にすら殺されてしまうだろう。」


「そこでうちらを呼んだってことか!」


エフェソ。この状況分かっているのか?ってくらいのテンションで話すな。


「なるほど!」


ティア。便乗するな。似た者同士で分かり合うな。ちょっと場が和んだじゃねえか。ありがたいけど・・・





「でもそれ、僕たちを魔王軍と戦わせるためだけに呼んだってことでしょ?」

「僕たち、よくわからないところに転生させられて、知らない土地で知らない人のために命捧げなきゃいけないの?」


ショタが不安そうな顔で話を戻す。




「ごもっともな意見だ。ボクたちは君たちを利用するために呼んだ。この世界を守りたい一心で、君たちをボクの世界に呼んだんだ。そして天使の生まれ変わりという条件付きで転生させることで、天使と同等、もしくはそれ以上のステータスを持っている子が生まれ、その子たちに魔王軍と戦ってもらうようにした。これは絶対条件で、逃れることはできない運命として君たちの人生を弄らせてもらっている。本当に申し訳ないことをしているのはわかっているが、これしか方法はなかったんだ。」


静まり返る部屋。ペルは泣き出しそれをスミルナが介抱している。他の子も戸惑いを隠せていない様子。





・・・他の転生者はどうなるんだ。俺たちの運命が決まっているならそいつらも同じか。

「その通り。彼らは記憶こそないがりっぱな転生者、そこそこ強い兵士となって戦う予定だ。」






やばい世界にきてしまった。最初は天使の生まれ変わりとか言われて浮かれていたが、こんなことになるなんて・・・

戦いに参加することになることは薄々わかっていたけど皆が強制とまでは・・・





逃げられない、のですね。

「その通りだ。我々も必ず戦いには参加する。そのうえで、君たちを呼んだ。我々では力が足りん。この世界を、助けてくれ。」





全員がこの時、何を考えていたのかはわからない。ただ、ここからは強くなるしか道はない、ということしかわからなかった。

どうやって強くなるかとかは先生たちが教えてくれるはず。それにプラス自主練。この中の誰も死なせないように、俺が強くならなきゃ。








でも、この人たち。何か隠してるよね・・・

本当に、信じてもいいのだろうか・・・


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