始まり
どうも、どうも、二宮ねると申します
初めての執筆です
ゆったり書いていこうかと思うので、良ければ見ていってください
------ 1990年 ------
------オレスティアダ首都アウレット午前10時00分------
春である。外は桜が綺麗で町では祭りが催されている
老若男女問わず賑やかだ
とても穏やかな日がゆっくりと流れていく------
------午後12時30分・アウレット西区特級ウイルス研究所------
午前の業務を終え一休みしている研究員。
の部屋を通り過ぎ関係者以外立ち入り禁止の標識が立っている通路を物音ひとつ立てず
あたりを見渡しながら進む黒ずくめの2人
突き当りの部屋には頑丈なダイヤル式のロックがされている
後ろにいた一人が器具を使い手慣れた様子で開けていく
1分もしないうちに頑丈なロックは外されてしまった
中に入る
中には南京錠とダイヤル式ロックが二重になってされている小さな箱が机の上にぽつんと置かれていた。
ダイヤル式は同じ人が開ける。南京錠は適当にぶっ壊す。
箱を開け中身を確認すると2人は顔を見合わせ不敵な笑みを浮かべる。
その箱を部屋から持ち出した瞬間、研究所内のすべての警報音が鳴り響く
やっべ!
1人が焦ったような口調で声を漏らす
2人は来た道を全力で走る
バンバン!!
通路から拳銃で足元を発砲された
当たってはいないが少し下がり影に隠れる
持っていた拳銃を出しこちらも発砲。
当たらない警備員の発砲をよけながら1人ずつ確実に当てていく
どうやら寄せ集めのようだ。
発砲しながら別ルートを走って外へ出る
外にはバイクで待機していた2人の仲間が笑顔でこちらに手を振っている
マスクをしていても分かるくらいの笑顔だ。
2人は待機していたバイクの後ろに乗り研究所を全力で脱出する
綺麗な桜の木々が風で舞っていく道路を、似合わない黒ずくめの4人が猛スピードで走っていく
------13時40分・ミッション成功------
------14時00分・首都アウレット------
たった今入ったニュースです。今日12時ごろアウレット西区特級ウイルス研究所に何者かが侵入。ウイルスを持って逃走した模様です。このウイルスは30歳以上の大人が感染すると致死率100%のロカウイルスと呼ばれるものです。現在使用されたとの報告はされていませんが警察は現在、アウレット全域で犯人を追跡中。犯人は全身黒ずくめの4人でバイクを乗っている模様です。繰り返し、お伝えします------
首都中のテレビから聞こえた映像、音声は、国民を恐怖のどん底に突き落とすには十分すぎるものだった
いつ使われるかわからないウイルスは、今もどこかを走っているのだろうか。
------14時20分・バイク4人------
いやー!うまくいったな!シーレ!!
うるさいですよ。アドバン。今魔王様にお伝えしてからこのウイルスどうするか聞くんですから
え、開けないの?この腐った平和ボケを早く地獄に落としたいんだけど??
まだです。判断は、魔王様に聞いてからです。
・・・俺側近だぜ?
それでもです。アザゼルさん、お願いします。
はいはーい。その前にさ?シーレちゃんのこの手下、運転下手で酔いそうだよー・・・かわってくれない?
うるせーよ。そっち乗ったのはお前だアザゼル。早く電話してくれ。俺はこれを使いたいんだよ
もー。わかったよォ・・・
黒ずくめ達が楽しそうに話す。アザゼルと言う男が電話をかける
もしもーし、アザゼルです。魔王様?例のウイルス、とってきたよー!♡
どうしたらいい?もう使う?
・・・
りょーかい♡魔王様愛してr(ブチッ
やだもう、魔王様ったら照れちゃって。アドバン。それ、使っていいってー
まじか!!!!まあ、ちみちみ使うの勿体ないし、この瓶一本だけだから・・・おら!
アドバンの手から勢いよく投げられる瓶
道路に落ちると同時にガシャンと粉々に割れ中身のウイルスがまき散らされる。
いえーい!始まったぜ!
まだ第一段階ですよ。これから、魔王様の予言ではもっと大変になるんですからね
分かってるってそんなこと!だから楽しいんだろ?・・・お?後ろからパトカー来てるぜ。ウイルスの力見てみようぜ。
ケラケラと笑いながら後ろを眺める
パトカーは瓶が投げられたところでいきなり右に旋回、桜の木に衝突する
中から苦しそうに口から血を流している警官が出てきた
慌てて近寄り泣きながら救急車に電話をする警官
んーなるほどね?すごくわかりやすいサンプルだね!苦しそうなのは30歳以上、泣いているのはそれ以下だね。救急車とか、援軍とか呼んだら、被害広がるし、あのお兄さんももう感染してるから町に持って帰ったらパニックだね☆
アザゼルさん解説してくださるのはありがたいのですが我々は帰りますよ。ここから40年はなにもしないんですから。
チッ。
黒ずくめの4人は、そのまま走り去って消えてしまった。
ウイルスがばら撒かれてからは早かった。
ニュースではその話ばかり。話の途中に倒れる場面もあった
子供の前で死んでいく親
泣きながら神に命乞いをして死ぬ神父
残ったのは29歳までの人間
30歳以上が全滅したしたのは、これから3年後だった。
------2005年夏8時00分------
本日のニュースです。アウレット西区特級ウイルス研究所は今日、16歳になった人間に何らかの能力が神ガブリエル様により付与され、成人になることを発表。今後、どのような能力が生まれるのかを研究していくとのことです。
大人と言える人がいなくなってからはAIがこの町をいつしか管理していくようになっていた
本当に、いつの間にか。そこに、いたのだ。
そして子供たちを育て、教育してくれた。
町は、復興してきている。
そういえば、ガブリエル様が、この前、2035年にこの世界とは別の世界から100人の16歳を連れてくるとお告げがあったな。
そのころには、僕は死んでるけど、その人たちがこの町をいい方向に導いていってくれたらいいな。
昼前に眠くなり、お昼休みは活発。そのあと睡魔地獄生活。