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300文字小説

治癒人間

作者: 林 秀明

iPhoneの画面が眉間の皺のようにヒビが入っている。歩きスマホをして、前行く人とぶつかった罰だ。


その事を彼女に話すと、「貸して」と言われ、1時間待つと新品のような画面で携帯が戻ってきた。


「何したの?」と聞くと、人には見せれないが治癒で直したのだという。


「もしかして、こういう事も出来る?」


高校時代まで仲良しだった親友の番号を消してしまい、会いたいが音信不通になっていた。


「いいよ」と言い、彼女はまたその場を離れた。そしてまた1時間が経ち、


「やり過ぎちゃった」

と過去別れた女のアドレスが溢れんばかりに出てくる。


なおって彼女今までいないって言ってたよね?」


修理不全なほど僕は彼女に打ちのめされた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 不条理な設定にさらに不条理を重ねた短いお話しに、哀愁と、えも言われぬおかしみを感じて、おもわず「サイコー!」と、ちいさな声で叫んでしまいました。 魅力的な彼女に「あきれてものが言えない」目…
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