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第四話
半狂乱で何事か喚き散らしながら物を投げつけ、手を挙げ蹴りを入れ首を絞める母親に、恐怖以外の何を感じるというのだろう。
48時間以上悪口雑言の限りを尽くして延々と私と身内に関する暴言を並べ立て、肉体的にも精神的にも追い詰められ疲労困憊になった私は
『消えろ消えろ!!!』
と言われた瞬間に、学校の教材と当座の必要品を持って家を出た。
大学へ行き、授業に出席した後、研究室のある学科棟に戻り夜まで勉強。
22時を過ぎたら誰もいなくなった研究室に入り、椅子を並べて簡易ソファーをこしらえるという流れである。