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第三話

期末テスト週間を来週に控えた今、なぜ私は家を出ているのか。

それは同居している母親とのトラブルである。

喧嘩、などという生優しいものではない。

反抗期ならまだ理由になるが、私、音羽ノエルは今年で19になる。

京都の私立大学に通い、専攻は生命科学で課題に追われる日々を送っている。親に反抗などしている時間は無い。

しかし、今家に戻れば私は間違いなく殺される。

シメられる訳ではなく、文字通り殺される。

他の誰でもない、母親に。


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